秘密 トップ・シークレット 2005(3巻)レビュー2
3巻 レビュー 続き
チャッピー事件引き続き。
チャッピー事件引き続き。
被害者の脳の映像に映った幼児殺害事件と同じ頃行方不明になった子供をリストアップする第九。
その中に、
篠崎佳人
篠崎香里
という兄弟がいた。
その顔は、「チャッピー」の中に入っていた 関口佳人 とそっくりであった。
その頃、その兄弟の両親には「香里」を名乗る人物から電話がはいっておりーー
「あの時……あの人達がすぐに警察に知らせてくれたら お兄ちゃんは…佳人は……生きていた」
「死なずにすんだ…死なずにすんだのよ……」
関口佳人は 妹 香里なのか?
兄 佳人は誰に、どうやって殺された?
そんなとき、目撃者6名のうちの一人、片岡修の妹、愛が 関口佳人によって連れ去られたーー
清水さんの漫画では、幼い子がわりとあっさり知らない人についていきますね(^^;)
Deep water読み返したばかりなので、ちょっとそう思った。
そんななか殺人事件の犯人「チャッピー」の切れ端が発見され、その廃棄物処理場施設の関係者から、有力な容疑者が浮かぶ。
大倉正は前科、特徴からもリストから外せない存在だと報告する小池
重要参考人として手配を命じる薪。
曽我さんが捜査一課のお偉いさん?に
「薪さんが言わなきゃ処理場に100人も回さなかったくせして自分の手柄みたいに!」
宇野さんが
「てか この人ニホンゴヘンだとみられますよ」
と皮肉る〜。
「第九にいる限り、天才薪さんも万年警視正…先行き暗いねえ」と軽グチをたたく小池さんでしたがそれを薪さんに聞かれてしまい……
怒りの視線にたえきれずしどろもどろになるシーン、楽しい。
わりと懲りないね、小池さん。いつも軽グチたたいて薪さんに静かに怒られています。
そしてそれを見事にフォローする青木くん!!

いい人っぷりを遺憾なく発揮。
関口佳人が大倉と共謀し、着々と準備を進める中ーー
薪は5年前の事件現場、廃墟の病院を捜索していた。
まず最初に岡部さんを廃墟の病院に派遣して映像を見ている薪さん&青木くん
たった一人で行かされた岡部さん、かわいそう……!!
こわい、こわいよーって言ってる岡部さんがいつもと違う人みたいです

が、しかし岡部さんのことはガン無視の薪さん。
岡部さん、トコトン報われませんなあ……
片岡の妹愛が誘拐され、関口佳人のロッカーからその帽子が発見され、
GPSにより片岡らの車の位置特定しつつあった。
その報告を受けた薪は
「この事件の犯人の動機は復讐 そして5年前の秘密を暴いて世間に知らしめることだ」
「奴は見せたがっているんだ 我々警察を通して 見殺しにした少年たちの卑劣さを その末路を」
病院廃墟に行ってから、犯人のところへ行く、という。
そこで、5年前の事件の、幼児の切り取られ冷凍された体の部位を発見したのだった
「岡部」
「フリーザーで何年も前に凍結した脳をMRIにかけて見る事は技術的に可能か?」
ーーーこの脳が総てを知っている
時々 この人は警察より犯罪者側の方に近い所にいるのではないか
邪悪なものを愛惜しむような
時々そういう「踏み外した」物言いをするーー
しっかり支えないと「向こう側」に堕ちていってしまいそうに頼りなく見える
と心配する青木くん!
名シーン!!名シーンですよ。このあたりは!
病院で鈴木さん(?)の幻影を見てしまう薪さん!(そういえば季節も8月!)
薪さんの足元を照らす、青木くん--
「必ずオレが後ろについて支えますから」
この辺りのやり取りは 以降につながっていく伏線だったりするのかなあ。
薪さんにとって、だんだん青木くんの存在が大きくなっている感じが出ています!
3巻は、このあたりまではちょいちょい薪さんが青木くんを見つめてなにか考えているシーンで
鈴木さんの面影を見ているのか
捜査員として成長している様を感じてるのか
その精神の清らかさを眩しく思っているのか
あるいはその全てなのかちょっとわからないのですが……。
(その辺りはご想像におまかせします、っていう感じですね。え?想像がたくましすぎですか??)
5年前の「目撃者」達は「チャッピー」に殺される前に殺そうと、用意されていた武器で撲殺するが、その目にとびこんできたのはチャッピーにいれられた 片岡愛ーー妹の映像だった。
5年前、見殺しにし逃げ去った事を糾弾する 香里(佳人?)
生き残ったにもかかわらず、父と母のもとに戻れなかったーー
死なずにいるには、復讐のために生きるしかなかった。
大倉一人の再犯に仕立て上げ、最後片岡が大倉を撲殺し、仲間割れの末全員死亡するシナリオを立てて復讐を実行しようとするがーーー
えと、このあたり事件が複雑に入り組んでおりますので、本編を読んでください……
私の文章力では無理っぽい。
脳のMRI映像により、犯人は佳人であり、大倉によって性器を切除され妹を殺されていたことが判明
この事実を父と母に知られたくないーー知られたらきっと二人とも絶望のあまり死んでしまうと思い込み、家にも帰らず大倉とともに生活をし復讐を誓っていた佳人。
薪と青木は彼の説得を試みるが、「秘密」の発覚を拒む佳人は自ら命を絶とうとする
佳人を押さえ込む青木はーー
「香里ちゃんは何も見ていなかった ずっと目をつぶっていた
もう君の「秘密」が暴かれる心配はない」
「永遠にお父さんにもお母さんにも見られることはない」
「大丈夫だからーー」
と、彼を抱きしめるのだった
青木くん…………!!!!
ぶわっ(涙)
こうしてみると、確かに青木くんの想像力の深さってすごい……!!
そりゃあY子さんが想像力がないっていわれちゃうわけだ!!(後ほど出てきます)
事件後両親の面会を拒む佳人だったが、青木の面会にだけは応じていた。
まだまだ事件は騒がれ、精神鑑定にはしばらくかかるようであった。
弁護団からMRI画像の提出を求められた薪は、佳人が暴行をうけるシーンを「香里が目をつぶっていた」ため何もうつってないように改ざんして提出していた。
「お前がそう言ったんだぞ」
「はじめから 誰も見ていない 誰も知らない 香里が目をつぶっていた と」
薪に深く頭をさげる青木。
「多分 はじめて 薪さんに証拠を改ざんさせてしまった
一人の少年の自尊心を守るために」
妹のMRI映像をみて、失われた命と時間に泣き崩れる佳人
事件は解決に向かうものの
失われたものは大きく、被害者にも加害者にも、その関係者にも辛いものが残ったーー
後半はとっても辛い展開でしたね。
ちょうどこの年の子供って発想がちょっと突飛だったりして、佳人のように考えても不思議じゃないかもしれないなあって思いました。
普通ならどんな姿になっていても両親の元に帰るのが一番だと思いますが……
とても苦い結末の事件でしたね
まあ、あんな暴行をうけた子供がうちまで歩いて帰れるわけがないとか、そのまえに死んじゃうんじゃないかとか、どうかんがえても柏から立川まで子供だけでは行かないだろうとか、まあ色々ありますが……
(これ市川だったりしない?市川だったら約20km。立川から柏だと約80kmありますから……。)
あと、大倉の存在が、ちょっと都合が良すぎるような気もしますが……
ま、それは置いておくとして。
私もともとミステリー小説が好きなんです。
なのでレビューでもいっぱいツッコミをかけてますが……
「物語」って実際は事件や動機やトリックそのものを描きたいわけではなくそれによって浮き上がる人間の抱える様々なテーマを描きたいわけじゃないですか。
事件をみたいなら実録犯罪史!みたいなのを延々読んでればいいわけですし。
そこは重々承知しております。
でも、その事件にちょこちょこツッコミを入れられるのも、また物語の醍醐味だと思うんです。
(どうでもいい物語になるとツッコミさえ入れられない)
と、いうわけですので、そんなに本気で「許せない!」と思っていたりはしないので、ご安心くださいませ。
楽しみの一つです(^0^)
その中に、
篠崎佳人
篠崎香里
という兄弟がいた。
その顔は、「チャッピー」の中に入っていた 関口佳人 とそっくりであった。
その頃、その兄弟の両親には「香里」を名乗る人物から電話がはいっておりーー
「あの時……あの人達がすぐに警察に知らせてくれたら お兄ちゃんは…佳人は……生きていた」
「死なずにすんだ…死なずにすんだのよ……」
関口佳人は 妹 香里なのか?
兄 佳人は誰に、どうやって殺された?
そんなとき、目撃者6名のうちの一人、片岡修の妹、愛が 関口佳人によって連れ去られたーー
清水さんの漫画では、幼い子がわりとあっさり知らない人についていきますね(^^;)
Deep water読み返したばかりなので、ちょっとそう思った。
そんななか殺人事件の犯人「チャッピー」の切れ端が発見され、その廃棄物処理場施設の関係者から、有力な容疑者が浮かぶ。
大倉正は前科、特徴からもリストから外せない存在だと報告する小池
重要参考人として手配を命じる薪。
曽我さんが捜査一課のお偉いさん?に
「薪さんが言わなきゃ処理場に100人も回さなかったくせして自分の手柄みたいに!」
宇野さんが
「てか この人ニホンゴヘンだとみられますよ」
と皮肉る〜。
「第九にいる限り、天才薪さんも万年警視正…先行き暗いねえ」と軽グチをたたく小池さんでしたがそれを薪さんに聞かれてしまい……
怒りの視線にたえきれずしどろもどろになるシーン、楽しい。
わりと懲りないね、小池さん。いつも軽グチたたいて薪さんに静かに怒られています。
そしてそれを見事にフォローする青木くん!!

いい人っぷりを遺憾なく発揮。
関口佳人が大倉と共謀し、着々と準備を進める中ーー
薪は5年前の事件現場、廃墟の病院を捜索していた。
まず最初に岡部さんを廃墟の病院に派遣して映像を見ている薪さん&青木くん
たった一人で行かされた岡部さん、かわいそう……!!
こわい、こわいよーって言ってる岡部さんがいつもと違う人みたいです

が、しかし岡部さんのことはガン無視の薪さん。
岡部さん、トコトン報われませんなあ……
片岡の妹愛が誘拐され、関口佳人のロッカーからその帽子が発見され、
GPSにより片岡らの車の位置特定しつつあった。
その報告を受けた薪は
「この事件の犯人の動機は復讐 そして5年前の秘密を暴いて世間に知らしめることだ」
「奴は見せたがっているんだ 我々警察を通して 見殺しにした少年たちの卑劣さを その末路を」
病院廃墟に行ってから、犯人のところへ行く、という。
そこで、5年前の事件の、幼児の切り取られ冷凍された体の部位を発見したのだった
「岡部」
「フリーザーで何年も前に凍結した脳をMRIにかけて見る事は技術的に可能か?」
ーーーこの脳が総てを知っている
時々 この人は警察より犯罪者側の方に近い所にいるのではないか
邪悪なものを愛惜しむような
時々そういう「踏み外した」物言いをするーー
しっかり支えないと「向こう側」に堕ちていってしまいそうに頼りなく見える
と心配する青木くん!
名シーン!!名シーンですよ。このあたりは!
病院で鈴木さん(?)の幻影を見てしまう薪さん!(そういえば季節も8月!)
薪さんの足元を照らす、青木くん--
「必ずオレが後ろについて支えますから」
この辺りのやり取りは 以降につながっていく伏線だったりするのかなあ。
薪さんにとって、だんだん青木くんの存在が大きくなっている感じが出ています!
3巻は、このあたりまではちょいちょい薪さんが青木くんを見つめてなにか考えているシーンで
鈴木さんの面影を見ているのか
捜査員として成長している様を感じてるのか
その精神の清らかさを眩しく思っているのか
あるいはその全てなのかちょっとわからないのですが……。
(その辺りはご想像におまかせします、っていう感じですね。え?想像がたくましすぎですか??)
5年前の「目撃者」達は「チャッピー」に殺される前に殺そうと、用意されていた武器で撲殺するが、その目にとびこんできたのはチャッピーにいれられた 片岡愛ーー妹の映像だった。
5年前、見殺しにし逃げ去った事を糾弾する 香里(佳人?)
生き残ったにもかかわらず、父と母のもとに戻れなかったーー
死なずにいるには、復讐のために生きるしかなかった。
大倉一人の再犯に仕立て上げ、最後片岡が大倉を撲殺し、仲間割れの末全員死亡するシナリオを立てて復讐を実行しようとするがーーー
えと、このあたり事件が複雑に入り組んでおりますので、本編を読んでください……
私の文章力では無理っぽい。
脳のMRI映像により、犯人は佳人であり、大倉によって性器を切除され妹を殺されていたことが判明
この事実を父と母に知られたくないーー知られたらきっと二人とも絶望のあまり死んでしまうと思い込み、家にも帰らず大倉とともに生活をし復讐を誓っていた佳人。
薪と青木は彼の説得を試みるが、「秘密」の発覚を拒む佳人は自ら命を絶とうとする
佳人を押さえ込む青木はーー
「香里ちゃんは何も見ていなかった ずっと目をつぶっていた
もう君の「秘密」が暴かれる心配はない」
「永遠にお父さんにもお母さんにも見られることはない」
「大丈夫だからーー」
と、彼を抱きしめるのだった
青木くん…………!!!!
ぶわっ(涙)
こうしてみると、確かに青木くんの想像力の深さってすごい……!!
そりゃあY子さんが想像力がないっていわれちゃうわけだ!!(後ほど出てきます)
事件後両親の面会を拒む佳人だったが、青木の面会にだけは応じていた。
まだまだ事件は騒がれ、精神鑑定にはしばらくかかるようであった。
弁護団からMRI画像の提出を求められた薪は、佳人が暴行をうけるシーンを「香里が目をつぶっていた」ため何もうつってないように改ざんして提出していた。
「お前がそう言ったんだぞ」
「はじめから 誰も見ていない 誰も知らない 香里が目をつぶっていた と」
薪に深く頭をさげる青木。
「多分 はじめて 薪さんに証拠を改ざんさせてしまった
一人の少年の自尊心を守るために」
妹のMRI映像をみて、失われた命と時間に泣き崩れる佳人
事件は解決に向かうものの
失われたものは大きく、被害者にも加害者にも、その関係者にも辛いものが残ったーー
後半はとっても辛い展開でしたね。
ちょうどこの年の子供って発想がちょっと突飛だったりして、佳人のように考えても不思議じゃないかもしれないなあって思いました。
普通ならどんな姿になっていても両親の元に帰るのが一番だと思いますが……
とても苦い結末の事件でしたね
まあ、あんな暴行をうけた子供がうちまで歩いて帰れるわけがないとか、そのまえに死んじゃうんじゃないかとか、どうかんがえても柏から立川まで子供だけでは行かないだろうとか、まあ色々ありますが……
(これ市川だったりしない?市川だったら約20km。立川から柏だと約80kmありますから……。)
あと、大倉の存在が、ちょっと都合が良すぎるような気もしますが……
ま、それは置いておくとして。
私もともとミステリー小説が好きなんです。
なのでレビューでもいっぱいツッコミをかけてますが……
「物語」って実際は事件や動機やトリックそのものを描きたいわけではなくそれによって浮き上がる人間の抱える様々なテーマを描きたいわけじゃないですか。
事件をみたいなら実録犯罪史!みたいなのを延々読んでればいいわけですし。
そこは重々承知しております。
でも、その事件にちょこちょこツッコミを入れられるのも、また物語の醍醐味だと思うんです。
(どうでもいい物語になるとツッコミさえ入れられない)
と、いうわけですので、そんなに本気で「許せない!」と思っていたりはしないので、ご安心くださいませ。
楽しみの一つです(^0^)
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