MELODY 2016 4月号 秘密 可視光線act.4 その1

そんなわけでレビュー
ネタバレでしかないのでご注意
薪は桜木の事件を現在第九の第1管区の室長である山本に相談していた。山本は元検事という異色の経歴を持つ第九室長。
桜木の先天的な視覚の異常が認められれば、桜木が無罪になる可能性はあるという山本。
「ただし」
目の異常をみとめ、無罪となった場合、同じように「目の異常」により警察官を続けるのは困難となる。
さらに、永江元死刑囚と母親の41年前の事件も公のものとなるであろう。
はたしてあのプライドの高い桜木が認めるかーーー
という山本に、薪は「認めさせる」「彼が嘘をついてまで守りたかった人はーー残念ながら」
桜木の母は取り調べの最中に容態が悪化し、亡くなっていた。
突然の山本さんに、「えっ!?似た人じゃないよね!?」となんども確認してしまった。
お元気そうで!!そしてちょっと老けましたね!?さらに!!!
でもお姿拝見できて嬉しい〜!
激しい雨が降りしきる中、久留米で葬式が執り行われていた。
桜木も拘留を一時的に解かれ、出席していたが、人々の噂の的になっていた。
弔問客にまぎれ、桜木に事の真相を問い詰める男が現れ、その場が騒然とする
「いいかげんな目撃証言のせいで殺人犯にされた関口の息子 あんたに殺された関口ってののほうが父の仇を取った英雄なんじゃないかって」
静止もきかず騒ぎ立てる男に、弔問に訪れていた薪は静かに福岡県警から入った最新の情報をつきつける
「今回の長男の起こした事件を知った関口が2035年の久留米一家惨殺事件について自らの殺人の罪を認めました」
強奪した金品を埋めた場所を自白し、昼過ぎには正式な警察の発表があるであろうとーー
「関口の家族を破滅へとおとし込んだのはあなたではなく罪を犯しそして認めなかった関口自身です」
「桜木さん あなたは間違っていなかった」
薪の言葉に涙する桜木だった。
雨脚は激しさを増して、北九州全域に警報が出ていた。
桜木の母に手を合わせる薪に、桜木はバスで帰るように促した。
「……ありがとう」
雨の中、東京から九州の田舎に手をあわせるためだけに足を運んでくれたことに礼をいう桜木
「変えるつもりはないんですか」
このまま視覚の異常を認めなければ、執行猶予はつくものの『業務上過失致死』に問われ有罪となる。
同じ警察をやめるとしても『懲戒免職処分』と自らの意思で『辞表』を出すのではその後の人生が雲泥の差となるのは明白であり、また黒谷前知事が賠償請求をしてくる可能性もあるーーー
「桜木さん あなたに過失はなかった」
目の異常を自ら認めるべきだと説得するが、桜木は頑として受け入れない。
「そうやってずっと見えるふりをして守り続けたあなたの母親はもういない」
「これ以上嘘をつく必要はないんです」
そこに、雷が落ち斎場が停電する。
真っ暗な中、桜木が「大丈夫だ 俺は見えるから」「俺とお前で残った職員を全員安全な上層階に避難させる」
土砂崩れを心配し、裏山の様子を見に分入る桜木。
健常者は「光」がないと何も見えない
見えないと一歩も足を踏み出す事ができない
だが俺はーーーーー
俺の目はーーーーー
関口の事件、結局関口が犯人だったんですね!!!!
んぎゃー。
じゃあ、ますます由花里さん可哀想じゃないですか…………。
本来は、犯人の家族だからといって、妻や娘、息子ももちろん死ぬ必要などないのですが……
なんともやるせない。
桜木さんと薪さん、長らくのつきあいのある者同士で桜木さんは薪さんを目の敵にしていたかもしれませんが、やはりなんらかの絆もある関係なのですね……。
大学からずっとのつきあいなんですもんね……。
続く
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