MELODY 2016 6月号 秘密 特別編 その2
続きです。

「私がいってあげましょうか?」
『トライ その3 薪所長 唯一の苦手キャラ』
『法医第一研究室 監察医 三好雪子改め黒田雪子』
『苦手要素
1:高身長(167cm)
2:妊婦(6ヶ月)
3:鈴木の元カノ』
「全部剛くんにないものだから効くけどやっぱ3が一番効くわねェ」
………って雪子さん………(^^;)
たぶんね、その1〜3の前に『想像力がないから』って薪さんはつけたいんだろうな………
まあ、薪さんはね、雪子さんには頭が上がらないよね……
二回も男をうばっちゃって……いやいや。こほん。
「ホホホントですかァ…っー」
「いーわよー」
「実は最近育児系やマタニティものばっかりの情報であまりにも健康的でつまらなくて……やっぱそろそろ見たいわよね!剛君の涙!!」
「え」
薪がダメージを受ける様子の萌えポイントを嬉々として語る雪子。
「普段あの人を見下しまくってる男が絶望的に打ちのめされてる様がもうたまんないわけ!」
「先生」
「あっでも気をつけないとイキナリダメージ与えすぎてもあの子瞬殺で気絶しちゃうからダメ!まあそれも見世物としてはおもしろいけどやっぱりこうジワジワと」
「先生、ちょっと違います。かなり違います。私達別に所長を泣かしたいとか痛めつけたいとかじゃ」
そんなわけで、雪子先生はトライ前にアウト。
しかし、やっぱ雪子さんは薪さんいじめがたまらなく好きだったのね……
まえに今日の雪薪っていうのを描いたのですが、そのときに
「はー、つよしくんいじめると若返るわぁ❤️ あのクツジョクにふるえる顔がたまらん❤️」
って雪子さんに言わせたのですが、もうドンピシャ当たってる!!
まあしかし……人間、好意を持っている人に、好意を返してもらうのが一番嬉しいらしいのですが、それが叶わない場合マイナスの感情であれ、何かしら反応を返してもらうのが2番めに嬉しいんですって。
小学生男子が好きな女の子をいじめちゃうのはこの原理によるらしいですよ。
でもこういうことばかりをしていると大人になるにつれ、マイナスの感情さえ返してもらえなくなって、フラストレーションがたまるらしい。
だからこどものうちから難しくても好意を返してもらうように努力しないといけないらしい………。
雪子さん………ポンポン。ちょっと色々考えようね……。
いやでもやっぱ面白いからこのままでいっか……。いつまでもトムとジェリーでいて………
ダメージあたえすぎて気絶させたことあるんですか、雪子センセイ………
結局……
「すみません!事件のデータ消してしまいました!」
頭をさげる山城と波多野
「つまり」
シャープペンシルをカチとならし、薪は続ける
「第九の捜査員総出で一週間かけてようやくまとめた事件ファイルデータをバックアップを取っておかなかったという君達の耳を疑うような初歩的な信じ難いそりゃもう罵倒の台詞だけで君達が隠れる程の凡ミスのおかげでまた一からやり直しって事か……」
薪の静かな脅しに、倒れそうになる波多野。
「そうかじゃあ…よかった」
『よかった またおまえと一緒に捜査出来るんだ』
薪の台詞の真意を掴みかね、青ざめながらおそるおそる顔を上げる二人。
「昔」
「同じように上から捜査のやり直しを命じられた時にそう言った男がいる」
薪は思い出していた。
ありし日の鈴木との会話をーー
波多野ちゃんがふらっと気絶しそうになってるところ「もうダメポ」っていうのが………(笑)
しかし、データを消したことって本来は岡部さんに言ったらそれでOKだよね?
常識的に考えると、もし時間が問題なければやり直して提出、なにかしらに間に合わなければ、岡部さんから薪さんに報告、対処を考えて指示、っていうのが組織としては普通じゃないかと思いますが……
でもそうなるとコミカルじゃなくなるからいっか!
結局最後普通にあやまるのなら、あんなに画策したの無駄だったんじゃあ
その時間を復元に使えばよかったんじゃあ………
「そうか やり直しかーー
でもじゃあまたおまえと一緒に捜査する時間が出来たって事だな」
「よかった 薪」
机につっぷしたまま、薪は「そーゆう台詞は雪子さんとか女の子に言え……」僕は家に帰ってフロに入りたい、帰って家のベッドで寝たい。仮眠室の硬いソファじゃなくてフワフワの羽毛フトンで…
と鈴木に愚痴る。
「薪 このあいだ仙台の『第九』建設予定地見ただろ?」
「何も聞こえないもうねたい」
「あそこが完成したら俺とおまえは別々に離される」
やっと顔をあげ、鈴木を見る薪。
「俺とおまえは同期で2人共キャリアだ。いずれ離される。別々の管区に分けられる。いつまでもこんな風に一緒に捜査は出来ない」
「ずっと、今までずっと同じ所を目指してあたりまえのように毎日顔をあわせて一緒に仕事出来ているがこんなのは今だけ」
鈴木も薪を見つめ返す
「こんな時間は今だけなんだ 薪」
しばらく見つめあう2人だったが、鈴木が「薪」と呼びかけるのと同時に「仙台なんて新幹線に乗ればすぐだ」と薪は答える
「そんな深刻になんなくても会おうと思えば今時いつでも会える だろ?」
微笑む薪に、微笑み返して鈴木も答える
「だな」
「悪い マジ倒れそう ちょっと横になってくる」
「ああおやすみ」
「おやすみ」
2059年7月
この会話のひと月後に鈴木は死んだーー
いずれーー
「薪さんの下でずっと捜査ができると思ってーー」と号泣した青木。
前第九で苦難を共にした仲間も。
現第九の仲間も。
いずれ総てが思い出になる。過去のものになる。
何もかもが総て思い出になり
50年もすれば「思い出」を「思い出す人」すらもいなくなる
100年の後には今生きてる人総てが「過去」の物になる
「鈴木」も
「僕」も
青木も
岡部も
僕のキオクも 涙も 笑顔も
あの時の鈴木も
何もかも消えて無くなる
だからーーー
「所長、あの…所長」
薪の長考をおそるおそる遮るように、波多野が声をかける。
「貸せ 3人でやった方がはやい」
シャーペンを置いて、薪は書類を渡すように促す。
そこに岡部が夜食を抱えて帰ってきて、薪が作業していることに驚く
「え?あんた何やってんスか?あんた!」
「あのですね薪さん!!アンタ所長なんですから指示だけ出してたらいいって何ベン言わせたら…っ」
「うるさいうるさい おまえも手伝え」
だから
だから
だからこそ 今ーーー
コミカルでしたが最後はちょっとほろり………
しかし、鈴木さんが出てくると薪さんは美しさが数割増すのはなんでなの……。
姫だから?姫と王子だから?
キザなセリフを素でいうのがすっかり定番の王子様ですけど!
最後、薪さんが「仙台なんて…」ってさえぎらなければ、なにを言うつもりだったの!?王子!
(左手……もしかして触ろうとしてた……?)
そして「ああ、おやすみ」のあと一瞬の間で「おやすみ」って……
薪さん!?なにその間!
あなたたち、間が多すぎなのよ!!!
その間に、それぞれお互いにあんなこととかこんなこととか考えてるようにしか思えないのよ!!
あと見つめあいすぎ………(●´ω`●)
絶対鈴木さん、「本当はこのまま引き寄せて抱きしめてチューしてえ!」とか思ってたでしょ!?←王子だってば。
清水先生、最近鈴薪押しだね!?
でも……
たしかに、どんどん総てが過去のものになっていくんですよね……。
どんなに大事な思い出も。
でも。
最後薪さんが「だからこそ今」って思えるように、ちゃんとなっているのは胸アツでした。
そうだよ!薪さん!
だからこそ今、あなたが冒頭でボールペンをぶっこわして頬に傷をつけた非常識に前向きなのっぽさんのこと、よく考えてあげて!!
ね!?←なにキャラ?
あと薪さんの「うるさいうるさい」がコレみたいでちょっと嬉しかったのと
あと、夜食の神戸牛に胃弱薪さんが青ざめているところ、かわいい……。相変わらずの胃弱なのですね……
あと、鈴木さんといるときの薪さんはやっぱりバンビちゃんみたいでかわいく、若者言葉になるのが新鮮です。
あと、「鈴木」も「僕」ものとこの地図みたいなの広げて見ている鈴木さんと薪さん……
鈴木さん地図なんか見ちゃいないですよね?あきらかに、薪さんのお顔をガン見してると思うんですけど………
やはりこの2人まっくろなのか………!!!
という思いを強くした特別編でありました。(結局それ!?)
さて、次号からは新章スタート!
映画の情報も盛りだくさんになってくるみたいですよ!
あと、今号も映画関連の記事すごかったですね。あと次号予告も!!
というわけで、それについてはまた後日別の記事にいたします。
やー、たまにはこういう番外編いいな〜〜。またやってほしいな〜!!

「私がいってあげましょうか?」
『トライ その3 薪所長 唯一の苦手キャラ』
『法医第一研究室 監察医 三好雪子改め黒田雪子』
『苦手要素
1:高身長(167cm)
2:妊婦(6ヶ月)
3:鈴木の元カノ』
「全部剛くんにないものだから効くけどやっぱ3が一番効くわねェ」
………って雪子さん………(^^;)
たぶんね、その1〜3の前に『想像力がないから』って薪さんはつけたいんだろうな………
まあ、薪さんはね、雪子さんには頭が上がらないよね……
二回も男をうばっちゃって……いやいや。こほん。
「ホホホントですかァ…っー」
「いーわよー」
「実は最近育児系やマタニティものばっかりの情報であまりにも健康的でつまらなくて……やっぱそろそろ見たいわよね!剛君の涙!!」
「え」
薪がダメージを受ける様子の萌えポイントを嬉々として語る雪子。
「普段あの人を見下しまくってる男が絶望的に打ちのめされてる様がもうたまんないわけ!」
「先生」
「あっでも気をつけないとイキナリダメージ与えすぎてもあの子瞬殺で気絶しちゃうからダメ!まあそれも見世物としてはおもしろいけどやっぱりこうジワジワと」
「先生、ちょっと違います。かなり違います。私達別に所長を泣かしたいとか痛めつけたいとかじゃ」
そんなわけで、雪子先生はトライ前にアウト。
しかし、やっぱ雪子さんは薪さんいじめがたまらなく好きだったのね……
まえに今日の雪薪っていうのを描いたのですが、そのときに
「はー、つよしくんいじめると若返るわぁ❤️ あのクツジョクにふるえる顔がたまらん❤️」
って雪子さんに言わせたのですが、もうドンピシャ当たってる!!
まあしかし……人間、好意を持っている人に、好意を返してもらうのが一番嬉しいらしいのですが、それが叶わない場合マイナスの感情であれ、何かしら反応を返してもらうのが2番めに嬉しいんですって。
小学生男子が好きな女の子をいじめちゃうのはこの原理によるらしいですよ。
でもこういうことばかりをしていると大人になるにつれ、マイナスの感情さえ返してもらえなくなって、フラストレーションがたまるらしい。
だからこどものうちから難しくても好意を返してもらうように努力しないといけないらしい………。
雪子さん………ポンポン。ちょっと色々考えようね……。
いやでもやっぱ面白いからこのままでいっか……。いつまでもトムとジェリーでいて………
ダメージあたえすぎて気絶させたことあるんですか、雪子センセイ………
結局……
「すみません!事件のデータ消してしまいました!」
頭をさげる山城と波多野
「つまり」
シャープペンシルをカチとならし、薪は続ける
「第九の捜査員総出で一週間かけてようやくまとめた事件ファイルデータをバックアップを取っておかなかったという君達の耳を疑うような初歩的な信じ難いそりゃもう罵倒の台詞だけで君達が隠れる程の凡ミスのおかげでまた一からやり直しって事か……」
薪の静かな脅しに、倒れそうになる波多野。
「そうかじゃあ…よかった」
『よかった またおまえと一緒に捜査出来るんだ』
薪の台詞の真意を掴みかね、青ざめながらおそるおそる顔を上げる二人。
「昔」
「同じように上から捜査のやり直しを命じられた時にそう言った男がいる」
薪は思い出していた。
ありし日の鈴木との会話をーー
波多野ちゃんがふらっと気絶しそうになってるところ「もうダメポ」っていうのが………(笑)
しかし、データを消したことって本来は岡部さんに言ったらそれでOKだよね?
常識的に考えると、もし時間が問題なければやり直して提出、なにかしらに間に合わなければ、岡部さんから薪さんに報告、対処を考えて指示、っていうのが組織としては普通じゃないかと思いますが……
でもそうなるとコミカルじゃなくなるからいっか!
結局最後普通にあやまるのなら、あんなに画策したの無駄だったんじゃあ
その時間を復元に使えばよかったんじゃあ………
「そうか やり直しかーー
でもじゃあまたおまえと一緒に捜査する時間が出来たって事だな」
「よかった 薪」
机につっぷしたまま、薪は「そーゆう台詞は雪子さんとか女の子に言え……」僕は家に帰ってフロに入りたい、帰って家のベッドで寝たい。仮眠室の硬いソファじゃなくてフワフワの羽毛フトンで…
と鈴木に愚痴る。
「薪 このあいだ仙台の『第九』建設予定地見ただろ?」
「何も聞こえないもうねたい」
「あそこが完成したら俺とおまえは別々に離される」
やっと顔をあげ、鈴木を見る薪。
「俺とおまえは同期で2人共キャリアだ。いずれ離される。別々の管区に分けられる。いつまでもこんな風に一緒に捜査は出来ない」
「ずっと、今までずっと同じ所を目指してあたりまえのように毎日顔をあわせて一緒に仕事出来ているがこんなのは今だけ」
鈴木も薪を見つめ返す
「こんな時間は今だけなんだ 薪」
しばらく見つめあう2人だったが、鈴木が「薪」と呼びかけるのと同時に「仙台なんて新幹線に乗ればすぐだ」と薪は答える
「そんな深刻になんなくても会おうと思えば今時いつでも会える だろ?」
微笑む薪に、微笑み返して鈴木も答える
「だな」
「悪い マジ倒れそう ちょっと横になってくる」
「ああおやすみ」
「おやすみ」
2059年7月
この会話のひと月後に鈴木は死んだーー
いずれーー
「薪さんの下でずっと捜査ができると思ってーー」と号泣した青木。
前第九で苦難を共にした仲間も。
現第九の仲間も。
いずれ総てが思い出になる。過去のものになる。
何もかもが総て思い出になり
50年もすれば「思い出」を「思い出す人」すらもいなくなる
100年の後には今生きてる人総てが「過去」の物になる
「鈴木」も
「僕」も
青木も
岡部も
僕のキオクも 涙も 笑顔も
あの時の鈴木も
何もかも消えて無くなる
だからーーー
「所長、あの…所長」
薪の長考をおそるおそる遮るように、波多野が声をかける。
「貸せ 3人でやった方がはやい」
シャーペンを置いて、薪は書類を渡すように促す。
そこに岡部が夜食を抱えて帰ってきて、薪が作業していることに驚く
「え?あんた何やってんスか?あんた!」
「あのですね薪さん!!アンタ所長なんですから指示だけ出してたらいいって何ベン言わせたら…っ」
「うるさいうるさい おまえも手伝え」
だから
だから
だからこそ 今ーーー
コミカルでしたが最後はちょっとほろり………
しかし、鈴木さんが出てくると薪さんは美しさが数割増すのはなんでなの……。
姫だから?姫と王子だから?
キザなセリフを素でいうのがすっかり定番の王子様ですけど!
最後、薪さんが「仙台なんて…」ってさえぎらなければ、なにを言うつもりだったの!?王子!
(左手……もしかして触ろうとしてた……?)
そして「ああ、おやすみ」のあと一瞬の間で「おやすみ」って……
薪さん!?なにその間!
あなたたち、間が多すぎなのよ!!!
その間に、それぞれお互いにあんなこととかこんなこととか考えてるようにしか思えないのよ!!
あと見つめあいすぎ………(●´ω`●)
絶対鈴木さん、「本当はこのまま引き寄せて抱きしめてチューしてえ!」とか思ってたでしょ!?←王子だってば。
清水先生、最近鈴薪押しだね!?
でも……
たしかに、どんどん総てが過去のものになっていくんですよね……。
どんなに大事な思い出も。
でも。
最後薪さんが「だからこそ今」って思えるように、ちゃんとなっているのは胸アツでした。
そうだよ!薪さん!
だからこそ今、あなたが冒頭でボールペンをぶっこわして頬に傷をつけた非常識に前向きなのっぽさんのこと、よく考えてあげて!!
ね!?←なにキャラ?
あと薪さんの「うるさいうるさい」がコレみたいでちょっと嬉しかったのと
あと、夜食の神戸牛に胃弱薪さんが青ざめているところ、かわいい……。相変わらずの胃弱なのですね……
あと、鈴木さんといるときの薪さんはやっぱりバンビちゃんみたいでかわいく、若者言葉になるのが新鮮です。
あと、「鈴木」も「僕」ものとこの地図みたいなの広げて見ている鈴木さんと薪さん……
鈴木さん地図なんか見ちゃいないですよね?あきらかに、薪さんのお顔をガン見してると思うんですけど………
やはりこの2人まっくろなのか………!!!
という思いを強くした特別編でありました。(結局それ!?)
さて、次号からは新章スタート!
映画の情報も盛りだくさんになってくるみたいですよ!
あと、今号も映画関連の記事すごかったですね。あと次号予告も!!
というわけで、それについてはまた後日別の記事にいたします。
やー、たまにはこういう番外編いいな〜〜。またやってほしいな〜!!
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