秘密 season 0 原罪 (2巻) レビュー 3
なんだよ結局長くなる……(笑)
STORY
カザフスタンのアリエフ大統領の会食のための食事を、タジクが担当することになった。
その会食には薪と青木も同行することとなる。
手紙の件で気もそぞろな青木は薪に激しく叱責される
「タジク相手に余計なことを考えていると命を落とすぞ」
薪はタジクたちの真実に近づきつつあった……

カザフスタンのアリエフ大統領の会食のための食事を、タジクが担当することになった。
総監に「彼はまだ容疑者だ』と食ってかかる薪だが、決定事項であり君がとやかく言う段階にない、と一蹴されてしまう。
タジクのレストランからは何の証拠も出ず、ただ清潔で適正に管理されているという事実しか浮かび上がって来なかったのだ。
また、その後のシンポジウムでは日本とのMRI捜査の連携強化も議題になっており責任者である薪もアリエフ大統領に同行してもらうからそのつもりでいろと通達をうける。
そしてその資料の中には同行者として九州地区室長の青木の名前も--
そして、荒川河川敷の死体らしきものはユリヤではなく、動物の死体とウィッグをつかったいたずらであった。
行方不明になってから2週間経つことから生存は絶望的だという波多野の言葉を聞きながらボールペンをコツコツと叩く薪。
バキッという音とともに、薪の手の中でボールペンが砕ける。
流れる血をみて慌てふためく岡部と波多野だったが
「何故『死体』が出ないんだ」
薪は「たったこれだけの傷でこんなに血が出るのに」
4人も行方不明になり、川谷寿明の周りで姿を消しているというのにーー
薪はタジクがなんらかの意図をもって、あのレストランで人を捌き、特定部位を料理に混入させ、人々に病気を蔓延させていると考えていた。
だが、死体はおろか、血液さえも、何も出てこない。
岡部に「僕の見立てが間違っているのか?」と呟くように問う。
寿明の自宅じゃないかという岡部だが、薪はああいう連中は自分のテリトリーは消して汚したがらないと断言する。
再び自分の思考に沈む薪。
タジクに「何をしようとしている」と問うたその返事
「料理ですよ」
料理。
タジクはもしかしたら、カザフスタン大統領の会食でその死体を、特定部位を混入させようとしているのでは。
今まで何もなかったのは、ただ絶好の機会を待っていただけなのでは。
青木も出席するその会食でーー
「青木!」って真っ先に青木くん心配してるし……
私伝染病には(にも)詳しくないんですが、たとえ人間間でもそんなに一発で発症しちゃうものですかね??
何度かの摂取がないと難しいのでは?
そんなに感染力がつよいウィルスとかでもないみたいだし………いくら同種間であったとしても……
(いまのとこ原因がはっきりしてないみたいですね?)
青木はアリエフ大統領の会場の下見に同行していた。
青木をみて、大統領は写真と違って警察官らしい、と安堵する。
薪さん、アリエフ大統領に
「すごく目が大きくて幼くて…はじめ私は女性かと」
「印象良くないからね!あんなどっかの国の美女軍団みたいなの連れて歩いたら」
そ、そこまでですか、大統領………美女軍団って!
喜び組、薪………←似合いそう
九州地区のMRI捜査のシステムは最新式で、アリエフ大統領はそれを視察したがっていることから、彼に白羽の矢がたったのだ。
会場のきらびやかな部分にケチをつけてまわる大統領の横で、青木は薪のことを考えていた。
1年前の手紙を「まだ読んでない」とか「読んでる時間がない」とかいくら多忙でもありえない
薪さんはおそらくもう読んでいてその上であそこで俺に言わせようとした
岡部さんや捜査員達の大勢いる前で
そして俺は言えなかった
言えよ!!!!
YOU、言っちゃいなよ!
いや、うそです………
言えないよねえ。
人前で言うのを憚るような手紙を上司に出したばかりかその返事を催促していた
薪さんはああすることでその俺の非常識さを傲慢さを気づかせようとしたのか
うん………
非常識はともかく、傲慢ではないとおもうんだけど…………
私は勝手に手紙を送り続けるんだろうなって思っていたよ。青木くん。
気が向いたら薪さんも返事くれるかもだしね。って。
くれなかったね……(T_T)
ってゆーか、何度も言うけど一通だけ出して1年以上返事待ちって君そんな草食系でいいの………
でも、返事を催促するっていうのはある意味覚悟の表れなのかなあ。青木くんの。
パラ、と頭上からなにかが落ちてきて、それを見上げる青木だったがーー
「バカ!何ボッとしてる!!」
薪は大統領の頭上のオブジェの一部が崩れて落下してくるのを察知して、大統領をかばう。
その働きのおかげで大統領には怪我もなく無事だった。
第九に戻った薪は、大統領と同行する限り、安全を第一に考えるのが警察官の務めだと厳しく青木を叱責する。
事故は調査中であると報告する岡部に、今回の件を理由に食事会では川谷議員、タジクや沙羅、さらには大統領にさえボディチェックを課すようにと指示をだす。

すんません、薪にゃんの焼き直し………
SP役立たず過ぎるーー!!
薪さん、ほっぺにお怪我を……
でもでも、青木くん警察官ではあるけど、今回の件は責任ないと思うけどな~。警備はSPの仕事だもの。
青木くんは第九の職員だよ!薪さん!
とはいえ、タジクがなかなか手ごわい相手なので青木くんのことを心配しての怒りのようです。
そういえば、昔から心配すると怒ってた………。
薪は青木に向き直り、
「なにを考えていたのか知らんが」
「そんな中途半端な考えで任務につくな」
「生ぬるい覚悟で僕の側に近よるな」
「二度と」
青木は車で薪に言われたことを思い出して、言葉を失う。
「おまえ」
薪は立ち去り際に、青木に忠告した
「タジク相手に余計なことを考えていると命を落とすぞ」
わーーー!!
厳しい!ツンツン薪さん健在です。
タジクのところに出向いた青木は、食事会のための屠殺現場で気分が悪くなり、倒れてしまう。
そして沙羅は子供の写真を見て……
揺れる視界に苦しみながらも
「もう少しだけ頑張らなくては」
「もう少しだけ力を貸してタジク」
と祈るように思うのだった。
そして第九では、波多野が調査してきたことを薪に報告していた。
沙羅が耳が悪く補聴器をしていること
おそらく進行性のガンであることーー
へたれている青木くんをよそに新人女子波多野ちゃん大活躍!!
補聴器を示されて「知ってるし 僕はまだいらないし」って薪さん!
あと
薪「まてっ 他人の処方箋の情報を許可なく収集するのは違法」
岡部「あんたがいうか」
っていうのかなりおかしかった(^0^)
岡薪コンビがまた見れて嬉しい。本編より随分砕けてきましたね~~。
波多野ちゃんはなかなか行動力のある女子ですねえ!
青木はタジクに心配され、水を差し出される。
どこかぶつけたのかなどというタジクは「だってあなた…泣いてますよ」という。
言われて初めて涙に気がつく青木は恥ずかしさと気まずさに小さくなる。
「…仕事でドジ踏んで上司に叱責されただけなんで」
一瞬ぽかん、とした表情で薪のことを思い出したタジクだが、すぐに侮蔑の笑みを浮かべる
「失礼。でも正直うらやましいとすら思えてね。この国ではあなたのような成人した大の大人の男がそんなことで流せる涙がある」
と畜を引き続き行うタジクに青木は食い下がった。
「あなたは何故進んで動物の解体を?みんな嫌がりませんか?特にそういう…子羊とかだと」
その青木のセリフに、昔のことを思い出すタジク。彼の兄弟のような子羊のことを。
あなたは子羊の料理は食べるのに、いままで一体誰に殺させてきたのだ、と淡々と答えるタジク。
「まさか子羊を殺したい人達がどこかに存在するとでも思っていた?
その人達は動物を殺すのが嫌じゃない?辛くない?」
言葉をうしなう青木に、タジクは続けた。
自分の育った国は貧しくて子供の頃妹と缶詰工場で働きながらずっと思っていた。
何故この国はこんなに貧しいのか
何故僕らは自らが飢えながら、よその国の犬や猫のための缶詰を作らなくてはならないのか
どうしてその国は自分たちの分くらい作れないのかーー
その「国」に来てみてわかった。
そこには人しかいない。
「だったらこの国では人間を食べるしかないんじゃないか……」
そして薪は沙羅が進行性のガンということから、
カザフスタンに核実験で汚染された土地カイナールがあり、二人がその出身であることを突き止めた。
ドキュメンタリー番組に沙羅とタジクが記録されていたのだ。
沙羅……本名はサビーナ・アスター当時30歳。
一人娘も放射能の影響と思われる病気で4歳のときになくなった。
そしてタジクは、9つでガンで亡くなった妹アルマに花をたむける姿がーー
1949年から89年に400〜500回も繰り返された核実験。
通常の8倍ものガンが発症するリスクを抱えた土地。
当時の政府はデータを取るためわざと周辺住民を避難させなかったこと。
そのため今もまだ健康被害に苦しむ人々がいることーー
薪はタジクと沙羅の生い立ちを知り、その目的を推測するーー
カニバリズム…
というか「誰か」が生きるために「別の誰か」が「何か」の命を奪っている……
というテーマは20XXからひきつがれる、清水先生にとって大きなテーマですね。
月の子にもありましたしね。
人間はどんな人も罪を背負って、他の動物に生かされて生きているんだなと思ってます。(食物ということだけではなくて)
たとえ、動物は食べない、という人でも。
なにか弱いものをしらないうちに踏みつけてその上に立っている。
自分だけはそうじゃない、というのはある意味傲慢だと私は思います。
それは優しさじゃなくて、ただ自分が優位に立ちたいという気持ちなんじゃないかって。
でも、じゃあ弱いんだから踏みつけていいじゃないか、ってのはまた違う……
どうしたらいいのか、決して答えがみつからない問題です。
だからこそ、『原罪』なんでしょうね……。
メロディ連載中のときは谷川俊太郎さんの「死んでくれた」という絵本を紹介したのですが
このことについて考えると「銀の匙」の豚丼を思い出すんですよね
私日本国民全員「銀の匙」を読んだらいいと思ってて(笑)
コメデイだけど、とても深い内容の漫画です。
日本の畜産や農業の現状とかわかって、大変ためになる……
(漫画にためになるっていうのは失礼かもしれませんが、内容は青春漫画!純粋に面白いです)
豚丼エピソードは3〜4巻に渡って掲載されてます。
あわせてこちらもオススメです!
追記
はああああーーーー!!!
そんなこと言ってたら今!6/10まで1〜3巻が無料で読めまする!!
Amazon 銀の匙1〜3巻無料 6/10まで
この機会にぜひ!
あーーーーー!
それにしても青木!!!!
がんばれーーー!!!!
STORY
カザフスタンのアリエフ大統領の会食のための食事を、タジクが担当することになった。
その会食には薪と青木も同行することとなる。
手紙の件で気もそぞろな青木は薪に激しく叱責される
「タジク相手に余計なことを考えていると命を落とすぞ」
薪はタジクたちの真実に近づきつつあった……

カザフスタンのアリエフ大統領の会食のための食事を、タジクが担当することになった。
総監に「彼はまだ容疑者だ』と食ってかかる薪だが、決定事項であり君がとやかく言う段階にない、と一蹴されてしまう。
タジクのレストランからは何の証拠も出ず、ただ清潔で適正に管理されているという事実しか浮かび上がって来なかったのだ。
また、その後のシンポジウムでは日本とのMRI捜査の連携強化も議題になっており責任者である薪もアリエフ大統領に同行してもらうからそのつもりでいろと通達をうける。
そしてその資料の中には同行者として九州地区室長の青木の名前も--
そして、荒川河川敷の死体らしきものはユリヤではなく、動物の死体とウィッグをつかったいたずらであった。
行方不明になってから2週間経つことから生存は絶望的だという波多野の言葉を聞きながらボールペンをコツコツと叩く薪。
バキッという音とともに、薪の手の中でボールペンが砕ける。
流れる血をみて慌てふためく岡部と波多野だったが
「何故『死体』が出ないんだ」
薪は「たったこれだけの傷でこんなに血が出るのに」
4人も行方不明になり、川谷寿明の周りで姿を消しているというのにーー
薪はタジクがなんらかの意図をもって、あのレストランで人を捌き、特定部位を料理に混入させ、人々に病気を蔓延させていると考えていた。
だが、死体はおろか、血液さえも、何も出てこない。
岡部に「僕の見立てが間違っているのか?」と呟くように問う。
寿明の自宅じゃないかという岡部だが、薪はああいう連中は自分のテリトリーは消して汚したがらないと断言する。
再び自分の思考に沈む薪。
タジクに「何をしようとしている」と問うたその返事
「料理ですよ」
料理。
タジクはもしかしたら、カザフスタン大統領の会食でその死体を、特定部位を混入させようとしているのでは。
今まで何もなかったのは、ただ絶好の機会を待っていただけなのでは。
青木も出席するその会食でーー
「青木!」って真っ先に青木くん心配してるし……
私伝染病には(にも)詳しくないんですが、たとえ人間間でもそんなに一発で発症しちゃうものですかね??
何度かの摂取がないと難しいのでは?
そんなに感染力がつよいウィルスとかでもないみたいだし………いくら同種間であったとしても……
(いまのとこ原因がはっきりしてないみたいですね?)
青木はアリエフ大統領の会場の下見に同行していた。
青木をみて、大統領は写真と違って警察官らしい、と安堵する。
薪さん、アリエフ大統領に
「すごく目が大きくて幼くて…はじめ私は女性かと」
「印象良くないからね!あんなどっかの国の美女軍団みたいなの連れて歩いたら」
そ、そこまでですか、大統領………美女軍団って!
喜び組、薪………←似合いそう
九州地区のMRI捜査のシステムは最新式で、アリエフ大統領はそれを視察したがっていることから、彼に白羽の矢がたったのだ。
会場のきらびやかな部分にケチをつけてまわる大統領の横で、青木は薪のことを考えていた。
1年前の手紙を「まだ読んでない」とか「読んでる時間がない」とかいくら多忙でもありえない
薪さんはおそらくもう読んでいてその上であそこで俺に言わせようとした
岡部さんや捜査員達の大勢いる前で
そして俺は言えなかった
言えよ!!!!
YOU、言っちゃいなよ!
いや、うそです………
言えないよねえ。
人前で言うのを憚るような手紙を上司に出したばかりかその返事を催促していた
薪さんはああすることでその俺の非常識さを傲慢さを気づかせようとしたのか
うん………
非常識はともかく、傲慢ではないとおもうんだけど…………
私は勝手に手紙を送り続けるんだろうなって思っていたよ。青木くん。
気が向いたら薪さんも返事くれるかもだしね。って。
くれなかったね……(T_T)
ってゆーか、何度も言うけど一通だけ出して1年以上返事待ちって君そんな草食系でいいの………
でも、返事を催促するっていうのはある意味覚悟の表れなのかなあ。青木くんの。
パラ、と頭上からなにかが落ちてきて、それを見上げる青木だったがーー
「バカ!何ボッとしてる!!」
薪は大統領の頭上のオブジェの一部が崩れて落下してくるのを察知して、大統領をかばう。
その働きのおかげで大統領には怪我もなく無事だった。
第九に戻った薪は、大統領と同行する限り、安全を第一に考えるのが警察官の務めだと厳しく青木を叱責する。
事故は調査中であると報告する岡部に、今回の件を理由に食事会では川谷議員、タジクや沙羅、さらには大統領にさえボディチェックを課すようにと指示をだす。

すんません、薪にゃんの焼き直し………
SP役立たず過ぎるーー!!
薪さん、ほっぺにお怪我を……
でもでも、青木くん警察官ではあるけど、今回の件は責任ないと思うけどな~。警備はSPの仕事だもの。
青木くんは第九の職員だよ!薪さん!
とはいえ、タジクがなかなか手ごわい相手なので青木くんのことを心配しての怒りのようです。
そういえば、昔から心配すると怒ってた………。
薪は青木に向き直り、
「なにを考えていたのか知らんが」
「そんな中途半端な考えで任務につくな」
「生ぬるい覚悟で僕の側に近よるな」
「二度と」
青木は車で薪に言われたことを思い出して、言葉を失う。
「おまえ」
薪は立ち去り際に、青木に忠告した
「タジク相手に余計なことを考えていると命を落とすぞ」
わーーー!!
厳しい!ツンツン薪さん健在です。
タジクのところに出向いた青木は、食事会のための屠殺現場で気分が悪くなり、倒れてしまう。
そして沙羅は子供の写真を見て……
揺れる視界に苦しみながらも
「もう少しだけ頑張らなくては」
「もう少しだけ力を貸してタジク」
と祈るように思うのだった。
そして第九では、波多野が調査してきたことを薪に報告していた。
沙羅が耳が悪く補聴器をしていること
おそらく進行性のガンであることーー
へたれている青木くんをよそに新人女子波多野ちゃん大活躍!!
補聴器を示されて「知ってるし 僕はまだいらないし」って薪さん!
あと
薪「まてっ 他人の処方箋の情報を許可なく収集するのは違法」
岡部「あんたがいうか」
っていうのかなりおかしかった(^0^)
岡薪コンビがまた見れて嬉しい。本編より随分砕けてきましたね~~。
波多野ちゃんはなかなか行動力のある女子ですねえ!
青木はタジクに心配され、水を差し出される。
どこかぶつけたのかなどというタジクは「だってあなた…泣いてますよ」という。
言われて初めて涙に気がつく青木は恥ずかしさと気まずさに小さくなる。
「…仕事でドジ踏んで上司に叱責されただけなんで」
一瞬ぽかん、とした表情で薪のことを思い出したタジクだが、すぐに侮蔑の笑みを浮かべる
「失礼。でも正直うらやましいとすら思えてね。この国ではあなたのような成人した大の大人の男がそんなことで流せる涙がある」
と畜を引き続き行うタジクに青木は食い下がった。
「あなたは何故進んで動物の解体を?みんな嫌がりませんか?特にそういう…子羊とかだと」
その青木のセリフに、昔のことを思い出すタジク。彼の兄弟のような子羊のことを。
あなたは子羊の料理は食べるのに、いままで一体誰に殺させてきたのだ、と淡々と答えるタジク。
「まさか子羊を殺したい人達がどこかに存在するとでも思っていた?
その人達は動物を殺すのが嫌じゃない?辛くない?」
言葉をうしなう青木に、タジクは続けた。
自分の育った国は貧しくて子供の頃妹と缶詰工場で働きながらずっと思っていた。
何故この国はこんなに貧しいのか
何故僕らは自らが飢えながら、よその国の犬や猫のための缶詰を作らなくてはならないのか
どうしてその国は自分たちの分くらい作れないのかーー
その「国」に来てみてわかった。
そこには人しかいない。
「だったらこの国では人間を食べるしかないんじゃないか……」
そして薪は沙羅が進行性のガンということから、
カザフスタンに核実験で汚染された土地カイナールがあり、二人がその出身であることを突き止めた。
ドキュメンタリー番組に沙羅とタジクが記録されていたのだ。
沙羅……本名はサビーナ・アスター当時30歳。
一人娘も放射能の影響と思われる病気で4歳のときになくなった。
そしてタジクは、9つでガンで亡くなった妹アルマに花をたむける姿がーー
1949年から89年に400〜500回も繰り返された核実験。
通常の8倍ものガンが発症するリスクを抱えた土地。
当時の政府はデータを取るためわざと周辺住民を避難させなかったこと。
そのため今もまだ健康被害に苦しむ人々がいることーー
薪はタジクと沙羅の生い立ちを知り、その目的を推測するーー
カニバリズム…
というか「誰か」が生きるために「別の誰か」が「何か」の命を奪っている……
というテーマは20XXからひきつがれる、清水先生にとって大きなテーマですね。
月の子にもありましたしね。
人間はどんな人も罪を背負って、他の動物に生かされて生きているんだなと思ってます。(食物ということだけではなくて)
たとえ、動物は食べない、という人でも。
なにか弱いものをしらないうちに踏みつけてその上に立っている。
自分だけはそうじゃない、というのはある意味傲慢だと私は思います。
それは優しさじゃなくて、ただ自分が優位に立ちたいという気持ちなんじゃないかって。
でも、じゃあ弱いんだから踏みつけていいじゃないか、ってのはまた違う……
どうしたらいいのか、決して答えがみつからない問題です。
だからこそ、『原罪』なんでしょうね……。
メロディ連載中のときは谷川俊太郎さんの「死んでくれた」という絵本を紹介したのですが
このことについて考えると「銀の匙」の豚丼を思い出すんですよね
私日本国民全員「銀の匙」を読んだらいいと思ってて(笑)
コメデイだけど、とても深い内容の漫画です。
日本の畜産や農業の現状とかわかって、大変ためになる……
(漫画にためになるっていうのは失礼かもしれませんが、内容は青春漫画!純粋に面白いです)
豚丼エピソードは3〜4巻に渡って掲載されてます。
あわせてこちらもオススメです!
追記
はああああーーーー!!!
そんなこと言ってたら今!6/10まで1〜3巻が無料で読めまする!!
Amazon 銀の匙1〜3巻無料 6/10まで
この機会にぜひ!
あーーーーー!
それにしても青木!!!!
がんばれーーー!!!!
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