新海誠監督作品 感想
すみません、秘密全く関係ありませんが!!
「君の名は。」が面白かったので。
おすすめもあって「秒速5センチメートル」「言の葉の庭」も見ました!
せっかくなので、それらの感想を。
ネタバレなので、ご注意ください!!!
めんどくさいので、鍵はかけない………
写真フォルダを探したら出てきた(^0^/)新宿御苑!!
晴れた日ですが!!

これ、「言の葉の庭」に出てくる日本庭園の隣の中国風の建物です
緑の感じが、映画のシーンを思い出させます。
「君の名は。」が面白かったので。
おすすめもあって「秒速5センチメートル」「言の葉の庭」も見ました!
せっかくなので、それらの感想を。
ネタバレなので、ご注意ください!!!
めんどくさいので、鍵はかけない………
写真フォルダを探したら出てきた(^0^/)新宿御苑!!
晴れた日ですが!!

これ、「言の葉の庭」に出てくる日本庭園の隣の中国風の建物です
緑の感じが、映画のシーンを思い出させます。
「君の名は。」
今日もカウントダウンTVでRADWIMPSの劇中曲が全てランクインしていて、若い人のやらかしっぷりに心が温かくなったにゃんたろーです。(褒めてます)
最初、単なる男女入れ替わりもの……
古くは「とりかへばや物語」「転校生」といったよくあるお話かと思い、見たのですが。
まあ、それはそうなのですが(笑)
東京の都心で暮らす男子高校生、立花瀧
山深い田舎町に住む女子高生、宮水三葉
2人は「誰か」になった夢を繰り返し見るようになる。
それが夢ではなく、現実に入れ替わっていることに気がつき、180度違う環境での、奇妙な入れ替わり生活が始まるーー
戸惑いながらも少しずつ現実を受け止める2人。お互いのメモや携帯の日記を通して、ケンカしたり相手の人生を楽しみながら乗り切っていく。
しかし、ある日突然入れ替わりが途絶え、瀧は三葉に会いに行こうと決心する。
しかし三葉のいるはずの「糸守町」は3年前に彗星の破片が直撃し、壊滅していた--。
この、入れ替わりで「胸がある!」モミモミとか「なんかついてるー!」(>_<;)とかはあるあるな描写で。
あるあるだけど、イキイキと入れ替わり生活が描かれています。
神社の娘で、巫女でもある三葉は陰口を言う同級生にも強く出れないのですが……
瀧はそんなこと知ったことじゃなくて、ケンカをふっかけたり。ノーブラで体育にでてみたり。三葉の胸を揉んでみたり。
三葉は三葉で、憧れの東京のオシャレカフェ〜!でスイーツを堪能したり。瀧のバイト先の憧れの先輩のスカートに刺繍をしてあげたりと満喫したりしています。
この辺りは若者のドリーム(特に男性の)ですね(笑)
唐突に途絶える二人の入れ替わり。
どうしても三葉に会いたい瀧は、なぜかバイト先の先輩と同級生とともに、記憶に頼って描いたスケッチをもとに町を探すのですが……。
(瀧の絵がうますぎる……)
もう、三葉のいた町は消滅していて、死亡者リストに三葉の名も記されています。
それは3年前、彗星のかけらが落ちて一瞬のうちに消滅した事故でした。
同級生は「あの事故か!」とすぐわかるのですが、瀧は「そんな事故あったっけ……?」と記憶がぼんやりしています。
これは取り替えの副作用というか、そんな感じなのかと思ったのですが、もしかしたら瀧のお母さんが亡くなった時期と同じだったりするのかな?それでそのこと以外の記憶が薄いのかな?小説を読めばわかるのでしょうか??
どうしても現実を受け入れられない瀧は三葉に入れ替わっていた時の記憶を頼りに、三葉の神社のご神体があった場所へ赴く。
そこには三葉が奉納した「口噛み酒」があり、それを口にした瀧は転び、三葉の記憶を見る。
それは三葉が最後にみた彗星の映像……。
そして目を覚ました時には、再び三葉になっていた。しかも、最後の日の、朝に。
絶対に三葉を、糸守町のみんなを救ってみせるーーそう決心する瀧だったが……
2人は距離だけではなく、時間も離れていた。
それをつつき出すと、あれあれ??というところもいっぱい出てくるんですけど。
そこで三葉のおばあちゃん、一葉のセリフが生きてくる。
「ムスビ。捻れて絡まって、時には戻って、またつながって。」
これは組紐を編む三葉におばあちゃんが言った人生訓みたいなものなんですけど。
時間がねじれたり、距離がねじれたり、そうやって結びついた2人であるということで、なんか納得してしまうというか……
そう思うと瀧や三葉の記憶が時にびっくりするくらい曖昧になるのも、納得がいくんですよね。
2人は出会っているけど、出会っていない。全てが夢のなかの出来事と言ってもいい。
「ありえないこと」だから、記憶にも残酷なくらい残らない。
「ああ、いい夢見たー。絶対覚えておこう」と思っても、5分後には憶えてない、なんてよくありますよね??
(というか普通に現実でもあるよ。おばちゃんは。)
組紐、口噛み酒、鈴、彗星など小物使いがうまいなあ〜〜と思いました。
あ、あと古典の授業での「黄昏時」たれそかれ、「かたわれどき」とかね。いい感じに組み込まれてるんですよね。
三葉になった瀧は「このままでは今夜みんな死ぬ」と友人たちに協力を求め、なんとか住民を避難させる計画を立てる。
しかし、どうしても父親が説得できない。
妹の四葉にも「昨日は急に東京に行ってしまうし、このところずっと変だ」と言われてしまう。
東京?
瀧は再び三葉に会うために、ご神体へと向かう。
ご神体では瀧の体にはいった三葉が目を覚まし、ぼんやりと瀧の記憶をたどり、自分があの、彗星が落ちた日に死んだことを悟る。
お互いの体にはいった2人は記憶を共有する。
昨日。三葉は瀧にどうしても会いたくて東京まで行ったのだ。
会えば、絶対に、すぐにわかる。と。
しかし、奇跡的に会えた2人だったが、3年前の中学生だった瀧は三葉がわからない。
「…誰?お前」という瀧に悲しくなる三葉。別れ際、
「あんたの名前…」という瀧に、三葉は髪を結っていた組紐を解き、瀧に投げ渡す。
「みつは!名前は三葉!」
瀧もその時のことを思い出す。
ご神体でお互いを探す二人。「かたわれどき」がやってきて、互いの姿を浮かび上がらせる。
やっと会えた二人は会話を交わし、3年前に受け取った組紐を三葉に返す。
そして彗星が落ちることを伝え、みんなを助けるように説明する瀧。
「目が覚めても忘れないようにお互いの名前書いておこう」とサインペンを三葉の手に走らせる。三葉が書こうとしたその時に「かわたれどき」が終わり、互いの姿が消えるーー。
決して三葉の名を忘れない。そう思う瀧だったが、記憶ははかなく、消されていく。
大事で、忘れてはいけない人。なのに、どうしても思い出すことができないーーーー
ここはとても切なくて。
忘れちゃうのは、本当は出会ってないから。全てが夢のなかの出来事で、幻のような時間でしか、お互いを認識できないから。
でも決して消えない感情が、瀧くんのなかには生まれた瞬間でもあるとおもいます。
自分の体に戻った三葉は、糸守町を守るために計画を遂行するが上手くいかない。
そして三葉もまた、瀧の名前が思い出せなくなっていた。
町長である父親を説得するべく、走る三葉。途中転び、意識を失いかけるがかすかな記憶で瀧のことを思い出す。
手に名前を書いてーー
その手には「すきだ」という文字が書いてあった。
「これじゃ名前、わからないよ……」
私たちは、絶対にまた出会う。
もう一度走り出す三葉。本当の三葉で父親と対峙するーー。
ここ、父親とのことがあまり映画のなかでは描かれてないんですよね。
ただ、宮水神社の巫女の血で、入れ替わりの能力があるらしいこと。
父親は母親を深く愛していて、病気で亡くしてしまったことに無力感を感じていて、神社(神の力)に反発し、町長(現実の権力?)に上り詰めたこと。
は読み取れます。
私はこのシーンで、父親は三葉のなかに、深く愛していた妻と同じ血、能力を感じてその言葉(彗星が落ちて、みんな死んでしまう)を信じたのではないでしょうか?きっとそういう神秘的な能力を幾度か目の当たりにしたんじゃないかと……思ったんだけど、違うかなあ??
そして、月日は流れ………
瀧と三葉は再び出会うのか………。
という流れになります。
もう最後の方の映像はかなり「秒速5センチメートル」な感じで!
結末は違うんですけどね!
お互いの記憶はなくしても、その存在は心の深いところに抱き続けていたのですね。
運命の赤い糸、とも言える組紐をモチーフにして、切なくも爽やかなボーイミーツガールの青春映画になっている本作。
でもただの恋愛映画でもない。青春映画でもない。
老若男女に共通するテーマがあるからこその大ヒットなのではないでしょうか。
「だからこそ、今ーー」ですよ!(by薪剛)
なにがいつどうなるかなんて、誰にもわからない。
大切だと思っていた人と、急に繋がらなくなることもある。
だからこそ手を伸ばして、その手を掴んで、自分にできることを精一杯やれ
ということがこの作品のテーマなんじゃないかな?
そう思ったにゃんたろーでした。
あと、この映画も「シン・ゴジラ」も3.11の震災後だからこそできた映画だ、という意見を見て。
なるほどなあ……と思ったりもしました。
そして、上白石萌音ちゃんの米を噛む音を収録しようとワクワクしていたら、主演2人の演技の素晴らしさにすっかり忘れていて、(米を噛む音をとられたくなかった上白石萌音ちゃんに)そのまま知らんぷりされたという監督の話がとても面白かった。
「秒速5センチメートル」
2人の「僕たちはどこか精神的に似ていた」男女の物語。
親の転勤で東京と栃木に離れ離れになった二人。一度だけ雪の降りしきる栃木で会うが、そのあとまた栃木と鹿児島と遠く離れてしまう。お互いを思いながらも、どこか近くに感じながらももう、会うことはできないーー
美しい映像で描かれる切ない世界。
山崎まさよしの『One more time,One more chance』そのままの世界です。
(ただ、相手は亡くなってはないんですけどね)
(夏の思い出じゃなくて冬の思い出ですけどね)
亡くなっていて絶対に会えない絶望よりも、生きているけど会えない方が切ない、という意見もあり、なるほどなあ……と思うものの、「君の名は。」ではそれでもガムシャラに会おうとする若者を描いたのが、なんか感慨深いです。
確かに、現実はこういうほうがずっと多いとはおもいますけれどね(^^;)
女あっさり結婚してるしさ(^^;)
まあそんなもんよねー。
「言の葉の庭」

二人が佇んでいた藤の花のところ。
えりちゃん、無料配信間に合いました〜〜!
ありがとうございます!!
男子高校生が雨の日に新宿御苑で出会う、謎の女性。彼女はビールとチョコレートを好んでいた。
少しづつ会話を交わすうちに、お互いの存在がかけがえのないものになってゆく。
しかし彼女はーーー
とても美しい映像で。
私新宿御苑大好きなんですよ。とっても綺麗なところなんですよね。雨の日にいったことはないのですが、今度行ってみたいです(笑)
まるで短編小説のような作品。あまり語りすぎてないところがいいですねえ〜!
彼女が同僚と不倫をしていたらしき描写も、「別れたあとも迷惑かけて」という一言だし、その人が彼女にとってひどいことをしたということも、「私の声を聞いてはくれなかった」の一言。
それだけで全てがわかってしまうっていうのがうまいですねえ〜。
そしてずーーーっと抑えた調子で来ていたのが、最後の彼女の爆発だけ勢いがあって、それだけに胸に迫りました。
もう、ぶわっと涙が溢れてしまいましたよ!!あそこ!えりちゃん!!
とても切なく、美しく、いい作品でした。
彼女の「自分だけがずっと同じ場所に立ち止まっている」と思うところは、とても感情移入してしまいました。
世の中の人はどうして上手に生きていけているんだろう。
自分はどうして同じようにできないんだろう。
そういうのって、誰しも一度は思い悩んだり……しませんか?私はします。っていうか今もしてます。
そういう人を救うのは、何気ない飾らない会話や、心だったりするのかもしれませんね。
これは観る年齢によって、受け取り方のちがう作品かもしれませんねえ〜!
でも私はとても好きです。
そんなわけで新海誠監督の3作品の感想でした!!!
今日もカウントダウンTVでRADWIMPSの劇中曲が全てランクインしていて、若い人のやらかしっぷりに心が温かくなったにゃんたろーです。(褒めてます)
最初、単なる男女入れ替わりもの……
古くは「とりかへばや物語」「転校生」といったよくあるお話かと思い、見たのですが。
まあ、それはそうなのですが(笑)
東京の都心で暮らす男子高校生、立花瀧
山深い田舎町に住む女子高生、宮水三葉
2人は「誰か」になった夢を繰り返し見るようになる。
それが夢ではなく、現実に入れ替わっていることに気がつき、180度違う環境での、奇妙な入れ替わり生活が始まるーー
戸惑いながらも少しずつ現実を受け止める2人。お互いのメモや携帯の日記を通して、ケンカしたり相手の人生を楽しみながら乗り切っていく。
しかし、ある日突然入れ替わりが途絶え、瀧は三葉に会いに行こうと決心する。
しかし三葉のいるはずの「糸守町」は3年前に彗星の破片が直撃し、壊滅していた--。
この、入れ替わりで「胸がある!」モミモミとか「なんかついてるー!」(>_<;)とかはあるあるな描写で。
あるあるだけど、イキイキと入れ替わり生活が描かれています。
神社の娘で、巫女でもある三葉は陰口を言う同級生にも強く出れないのですが……
瀧はそんなこと知ったことじゃなくて、ケンカをふっかけたり。ノーブラで体育にでてみたり。三葉の胸を揉んでみたり。
三葉は三葉で、憧れの東京のオシャレカフェ〜!でスイーツを堪能したり。瀧のバイト先の憧れの先輩のスカートに刺繍をしてあげたりと満喫したりしています。
この辺りは若者のドリーム(特に男性の)ですね(笑)
唐突に途絶える二人の入れ替わり。
どうしても三葉に会いたい瀧は、なぜかバイト先の先輩と同級生とともに、記憶に頼って描いたスケッチをもとに町を探すのですが……。
(瀧の絵がうますぎる……)
もう、三葉のいた町は消滅していて、死亡者リストに三葉の名も記されています。
それは3年前、彗星のかけらが落ちて一瞬のうちに消滅した事故でした。
同級生は「あの事故か!」とすぐわかるのですが、瀧は「そんな事故あったっけ……?」と記憶がぼんやりしています。
これは取り替えの副作用というか、そんな感じなのかと思ったのですが、もしかしたら瀧のお母さんが亡くなった時期と同じだったりするのかな?それでそのこと以外の記憶が薄いのかな?小説を読めばわかるのでしょうか??
どうしても現実を受け入れられない瀧は三葉に入れ替わっていた時の記憶を頼りに、三葉の神社のご神体があった場所へ赴く。
そこには三葉が奉納した「口噛み酒」があり、それを口にした瀧は転び、三葉の記憶を見る。
それは三葉が最後にみた彗星の映像……。
そして目を覚ました時には、再び三葉になっていた。しかも、最後の日の、朝に。
絶対に三葉を、糸守町のみんなを救ってみせるーーそう決心する瀧だったが……
2人は距離だけではなく、時間も離れていた。
それをつつき出すと、あれあれ??というところもいっぱい出てくるんですけど。
そこで三葉のおばあちゃん、一葉のセリフが生きてくる。
「ムスビ。捻れて絡まって、時には戻って、またつながって。」
これは組紐を編む三葉におばあちゃんが言った人生訓みたいなものなんですけど。
時間がねじれたり、距離がねじれたり、そうやって結びついた2人であるということで、なんか納得してしまうというか……
そう思うと瀧や三葉の記憶が時にびっくりするくらい曖昧になるのも、納得がいくんですよね。
2人は出会っているけど、出会っていない。全てが夢のなかの出来事と言ってもいい。
「ありえないこと」だから、記憶にも残酷なくらい残らない。
「ああ、いい夢見たー。絶対覚えておこう」と思っても、5分後には憶えてない、なんてよくありますよね??
(というか普通に現実でもあるよ。おばちゃんは。)
組紐、口噛み酒、鈴、彗星など小物使いがうまいなあ〜〜と思いました。
あ、あと古典の授業での「黄昏時」たれそかれ、「かたわれどき」とかね。いい感じに組み込まれてるんですよね。
三葉になった瀧は「このままでは今夜みんな死ぬ」と友人たちに協力を求め、なんとか住民を避難させる計画を立てる。
しかし、どうしても父親が説得できない。
妹の四葉にも「昨日は急に東京に行ってしまうし、このところずっと変だ」と言われてしまう。
東京?
瀧は再び三葉に会うために、ご神体へと向かう。
ご神体では瀧の体にはいった三葉が目を覚まし、ぼんやりと瀧の記憶をたどり、自分があの、彗星が落ちた日に死んだことを悟る。
お互いの体にはいった2人は記憶を共有する。
昨日。三葉は瀧にどうしても会いたくて東京まで行ったのだ。
会えば、絶対に、すぐにわかる。と。
しかし、奇跡的に会えた2人だったが、3年前の中学生だった瀧は三葉がわからない。
「…誰?お前」という瀧に悲しくなる三葉。別れ際、
「あんたの名前…」という瀧に、三葉は髪を結っていた組紐を解き、瀧に投げ渡す。
「みつは!名前は三葉!」
瀧もその時のことを思い出す。
ご神体でお互いを探す二人。「かたわれどき」がやってきて、互いの姿を浮かび上がらせる。
やっと会えた二人は会話を交わし、3年前に受け取った組紐を三葉に返す。
そして彗星が落ちることを伝え、みんなを助けるように説明する瀧。
「目が覚めても忘れないようにお互いの名前書いておこう」とサインペンを三葉の手に走らせる。三葉が書こうとしたその時に「かわたれどき」が終わり、互いの姿が消えるーー。
決して三葉の名を忘れない。そう思う瀧だったが、記憶ははかなく、消されていく。
大事で、忘れてはいけない人。なのに、どうしても思い出すことができないーーーー
ここはとても切なくて。
忘れちゃうのは、本当は出会ってないから。全てが夢のなかの出来事で、幻のような時間でしか、お互いを認識できないから。
でも決して消えない感情が、瀧くんのなかには生まれた瞬間でもあるとおもいます。
自分の体に戻った三葉は、糸守町を守るために計画を遂行するが上手くいかない。
そして三葉もまた、瀧の名前が思い出せなくなっていた。
町長である父親を説得するべく、走る三葉。途中転び、意識を失いかけるがかすかな記憶で瀧のことを思い出す。
手に名前を書いてーー
その手には「すきだ」という文字が書いてあった。
「これじゃ名前、わからないよ……」
私たちは、絶対にまた出会う。
もう一度走り出す三葉。本当の三葉で父親と対峙するーー。
ここ、父親とのことがあまり映画のなかでは描かれてないんですよね。
ただ、宮水神社の巫女の血で、入れ替わりの能力があるらしいこと。
父親は母親を深く愛していて、病気で亡くしてしまったことに無力感を感じていて、神社(神の力)に反発し、町長(現実の権力?)に上り詰めたこと。
は読み取れます。
私はこのシーンで、父親は三葉のなかに、深く愛していた妻と同じ血、能力を感じてその言葉(彗星が落ちて、みんな死んでしまう)を信じたのではないでしょうか?きっとそういう神秘的な能力を幾度か目の当たりにしたんじゃないかと……思ったんだけど、違うかなあ??
そして、月日は流れ………
瀧と三葉は再び出会うのか………。
という流れになります。
もう最後の方の映像はかなり「秒速5センチメートル」な感じで!
結末は違うんですけどね!
お互いの記憶はなくしても、その存在は心の深いところに抱き続けていたのですね。
運命の赤い糸、とも言える組紐をモチーフにして、切なくも爽やかなボーイミーツガールの青春映画になっている本作。
でもただの恋愛映画でもない。青春映画でもない。
老若男女に共通するテーマがあるからこその大ヒットなのではないでしょうか。
「だからこそ、今ーー」ですよ!(by薪剛)
なにがいつどうなるかなんて、誰にもわからない。
大切だと思っていた人と、急に繋がらなくなることもある。
だからこそ手を伸ばして、その手を掴んで、自分にできることを精一杯やれ
ということがこの作品のテーマなんじゃないかな?
そう思ったにゃんたろーでした。
あと、この映画も「シン・ゴジラ」も3.11の震災後だからこそできた映画だ、という意見を見て。
なるほどなあ……と思ったりもしました。
そして、上白石萌音ちゃんの米を噛む音を収録しようとワクワクしていたら、主演2人の演技の素晴らしさにすっかり忘れていて、(米を噛む音をとられたくなかった上白石萌音ちゃんに)そのまま知らんぷりされたという監督の話がとても面白かった。
「秒速5センチメートル」
2人の「僕たちはどこか精神的に似ていた」男女の物語。
親の転勤で東京と栃木に離れ離れになった二人。一度だけ雪の降りしきる栃木で会うが、そのあとまた栃木と鹿児島と遠く離れてしまう。お互いを思いながらも、どこか近くに感じながらももう、会うことはできないーー
美しい映像で描かれる切ない世界。
山崎まさよしの『One more time,One more chance』そのままの世界です。
(ただ、相手は亡くなってはないんですけどね)
(夏の思い出じゃなくて冬の思い出ですけどね)
亡くなっていて絶対に会えない絶望よりも、生きているけど会えない方が切ない、という意見もあり、なるほどなあ……と思うものの、「君の名は。」ではそれでもガムシャラに会おうとする若者を描いたのが、なんか感慨深いです。
確かに、現実はこういうほうがずっと多いとはおもいますけれどね(^^;)
女あっさり結婚してるしさ(^^;)
まあそんなもんよねー。
「言の葉の庭」

二人が佇んでいた藤の花のところ。
えりちゃん、無料配信間に合いました〜〜!
ありがとうございます!!
男子高校生が雨の日に新宿御苑で出会う、謎の女性。彼女はビールとチョコレートを好んでいた。
少しづつ会話を交わすうちに、お互いの存在がかけがえのないものになってゆく。
しかし彼女はーーー
とても美しい映像で。
私新宿御苑大好きなんですよ。とっても綺麗なところなんですよね。雨の日にいったことはないのですが、今度行ってみたいです(笑)
まるで短編小説のような作品。あまり語りすぎてないところがいいですねえ〜!
彼女が同僚と不倫をしていたらしき描写も、「別れたあとも迷惑かけて」という一言だし、その人が彼女にとってひどいことをしたということも、「私の声を聞いてはくれなかった」の一言。
それだけで全てがわかってしまうっていうのがうまいですねえ〜。
そしてずーーーっと抑えた調子で来ていたのが、最後の彼女の爆発だけ勢いがあって、それだけに胸に迫りました。
もう、ぶわっと涙が溢れてしまいましたよ!!あそこ!えりちゃん!!
とても切なく、美しく、いい作品でした。
彼女の「自分だけがずっと同じ場所に立ち止まっている」と思うところは、とても感情移入してしまいました。
世の中の人はどうして上手に生きていけているんだろう。
自分はどうして同じようにできないんだろう。
そういうのって、誰しも一度は思い悩んだり……しませんか?私はします。っていうか今もしてます。
そういう人を救うのは、何気ない飾らない会話や、心だったりするのかもしれませんね。
これは観る年齢によって、受け取り方のちがう作品かもしれませんねえ〜!
でも私はとても好きです。
そんなわけで新海誠監督の3作品の感想でした!!!
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