秘密 トップ・シークレット 2009 (7巻)レビュー4
7巻 レビュー4!
ラストです!!!
再び薪さんのターン!イジワル薪さん、大炸裂!!

無事に任務を終えて帰ってきた青木。
落ちたメガネをかばって手を捻った怪我で病室にいたが、薪はその姿をみて震えながら肩に顔を埋めるのだった。
そのとき、携帯に千堂外務大臣が淡路を殺害したとの連絡が入りーー
薪が青木から離れ、部屋を出ようとしたとき、知らせをうけた雪子が駆け込んできた。
雪子に深く一礼し、その場をあとにするーー。

この時そのままチューでもしちゃえば今こんな非道いことには………
文にするとなんかアッサリ!ですが薪さんと青木くんの抱擁ページは9ページにわたっておりまして、長いですよ!
携帯に連絡入る前にはもう薪さんはぎゅーって!
ぎゅーって首の方にまで手をまわしちゃって抱きついてるんですが……
あー連絡入らなかったら良かったのに……(^0^;)
あ、でも入らなかったら雪子さんに抱擁シーンを見られちゃうか。(見られてもいいか…?)
これ、一見鈴木さんや天地が亡くなったのを思い出して動揺して抱きついたように読める、うまい具合に構成してあるんですよねえ。
うまいな……清水先生ったら……!!
しかし、雪子×青木を見つめちゃう薪さんの目!要チェック!
もしかして薪さんはこんな想い、2回目なのかなと思っちゃうシーン。
1回目は鈴木さんで……切なげです。
淡路を殺害した大臣は身柄を確保され、世論の後押しもあり、淡路の脳を第九で捜査することに。
捜査開始わずか7時間という早さで千堂咲の救出劇が繰り広げられた
大騒ぎとなるマスコミ。
青木はTVにてその救出劇をみながら「みんな」助かったんじゃない、ひきかえに犯人の淡路の命が脳の中の情報を得るために奪われたのだ。
その捜査に反対だった薪を、少女のために信念を曲げて、手を震わせながらモニターを見たのかと想いを巡らせた。
「でもよかったわ本当に「みんな」助かって」
という雪子。きっと、この子のお母さんはとても心配したのよ……もしかしたらって……
と泣き崩れる雪子を抱きとめ、「すいません 心配させてしまって 俺は大丈夫 大丈夫ですからオレは……死にませんから…!ここにいますからずっと…」と伝える青木。
あの時
同じような台詞を誰かに伝えるべきだとずっと思っていたのに
結局俺の口は 最後まで何も言葉を発しなかった
もし今同じ時間に戻る事ができたとしても
あの時間が数分でなく果てしなく長い時間続いたとしても
やはりきっと何も しゃべれないのだと思う
しゃべれなかった しゃべらなかった
あの人に
伝えるべき言葉はまだ
俺の中にないのかわからないのか
みつけられない
言葉にすることが
できない
「みんな」な……ここでも想像力のなさを露呈してしまう雪子さん。わざとでしょ?
これわざとだよね?清水先生!!!
2回も言わせてるし!!
そして岡部さんに「おじさん」ってあなたと1歳くらいしか違いませんからーー!!!
そして青木くんの「あの時」「誰かに伝えるべきだと思っていたのに」
って誰かってなんだよ!「薪さんに」じゃないの?!
帰ってから考えようって言ってたのに結局何も言わないんかい!
言えよ!なんか!
そして「俺は死にませんから」とか言ってるけど、あなたねー、
薪さんいなかったらもう何回か死んでるからね!
マジで!そろそろそのハッタリ癖なんとかしなさいよ!
別にこのあと雪子さんとエッチしちゃったからじゃないけど、なぜか青木くんに厳しく当たってみた……。
なんか、薪さんが青木くんを心配するとき必要以上に怒ってしまうのわかる気がしてきた。
うっかりすると奴は死んでしまうかもしれないからだ。
世論は娘のために犯人を殺害した千堂を英雄扱いし、無罪判決のための署名活動まで始まっているほどだった。
娘に面会するため病院を訪れた千堂元外務大臣に、薪はDNA鑑定書を見せる
247ページ、千堂に靴ひもがない………!!!細かい!!
そこには
「千堂咲の生物学上の父親である可能性から排除される」
と書かれていた。
おそらく、長い不妊治療を続けていた千堂の妻は、千堂とでは子供が望めないとしーー
他の男性と関係を……「恥を知れ」と薪に殴りかかる千堂を止め「これは淡路が生前業者に鑑定させた資料」だと告げる
淡路はガンで余命1年の宣告を受けてからその全てを今回の犯行のために捧げたのだった。
千堂の弱点を知ろうと何年も遡って調べ上げ、そうして今回2人の少女を拉致誘拐することだけが彼を支える生きる糧となっていたのだ。
20年前に見殺しにされた淡路の娘の仇をとるためにーーー
「一体どういうことだ」と千堂は問うが、薪は「時間です 今日はここまでで 咲ちゃんとの面会時間ですよ」と話を句切ろうとする
「咲には逢わん」という千堂
「DNA鑑定の結果はお辛いでしょうが、奥様が必ずしもあなたを裏切ったと決まったわけではありません。血だけが重要ではないはずです」
と言う薪に……
「実の子ではないと知っていたら淡路を殺したりしなかった」
「どこの誰が「他人のために殺人などする!」
「私を裏切った女房とその「子供」は今一番見たくない顔だ!」
と叫ぶ千堂。
これ、お芝居だよね?本気で驚いてはないよね?いつもの大根芝居だよね?
いやでももしこの時点で薪さんの生い立ちが決められてるとしたら。
これは辛い事件だったんじゃないかなあ……
「淡路の犯行声明を覚えていますか」
ーーー千堂大臣の娘を一人さらったーーー
淡路は、「咲」が千堂の実の子でないことを知っていた。
一見、犯行声明文はおかしいような気がするがそれは正しかった。
最初のコンテナにいれられた少女の映像は「フェイク」ではなかった
はじめから真実しか言っていなかったのだーーー
コンテナに入れられていた少女も同じ病院に入院していた。
平野望美というその女性は薪と青木の働きにより救出され1週間がたっていた。
その様子を見て、「給仕をしている夫婦の母親に見覚えは?」と問う薪
その母親は千堂と23年前、男女関係があり一人で非嫡出子を産み育てていた。その子が「望美」だったのだ
淡路が犯行声明で語った「大臣の娘」は「咲」ではなくこの「望美」のことだったのだ
23年前、現在の妻との縁談が持ち上がっていた千堂は、その母親に堕胎するように諭していた。
咲が救出された飛騨の山荘からは、水も食料もかなりの予備があり、淡路は初めから実子ではない咲を殺すつもりではなく……
目的はあくまでも千堂本人であった。
どれだけ深いダメージを与えられるか。
そのために
より効果的に「望美」の命を絶とうと、実の父親である千堂に殺させようと企てたのだ。
でもこれ、望美の立場になってみたら生まれてこの方なにもしてくれなかった父親のために殺されるなんて、死んでも死にきれない……。
この淡路の犯行計画は、用意周到で緻密ながらも、偶発的で危険な要素を随所に孕んでいた。
第一に
アルタイルが立ち入り捜査に素直に応じた場合
第二に
第九がいつもでもフェイクに気がつかず、そのまま救出措置を取った場合
それでも、淡路はこの計画にかけたのだ。
アルタイルが立ち入り捜査に応じないであろうことに。
第九が咲の身代わりに気がつく事に。
そして
コンテナに入れられた少女が「自分の娘」ではないと知った千堂が、20年前拉致被害者を見捨てたのと同じように
必ず「人命」よりも「国交」を選ぶと信じ、賭けたーーー
事実、千堂はそうした。
淡路は、「人殺し」をしてまで助けた子は「他人の子」でこの世にたったひとりの「本当の自分の子」は自らの判断で殺してしまう。
この2重の苦しみを、千堂に味わわせたかったのだーーー
「ただ…唯一の淡路の計算違いはまさか」
「まさか「見ず知らずの他人」のために一人でヘリで救出にいこうとするようなバカな男がいて」
「一度は総てに見放されたかに見えた望美さんが無事救出されてしまったことでしょうか」
望美さんが赤くなっているのは、薪さんをみて?千堂をみて?
「どうぞ大臣 あなたの口からお嬢さんにおっしゃってあげて下さい」
「一度目は23年前に妊娠を告げられた時」
「二度目は一週間前 海保に撤退命令を出した時」
「私こそが 君を二度も見捨てた実の父親だと」
「喜びますよ」
蒼白になる千堂をのこし、その場を去る薪。
残された千堂はーー
二度も見捨てた実の娘の前に、ただ言葉なくうなだれるしかなかった……。
圧巻の7巻でした…………!!!!
もう、本当に清水先生、神!!
いったいどんな脳をしているのか!そして絵までこんなに美しいなんて、天は二物を与えすぎ!!
いやもう全国民に7巻を読んで欲しいですよ!
でもいまなんか世界情勢を鑑みると、ただのエンタメとしては読めないですよねえ……
6年前の作品なのに、清水先生は未来も読めるんですか!?
ラストです!!!
再び薪さんのターン!イジワル薪さん、大炸裂!!

無事に任務を終えて帰ってきた青木。
落ちたメガネをかばって手を捻った怪我で病室にいたが、薪はその姿をみて震えながら肩に顔を埋めるのだった。
そのとき、携帯に千堂外務大臣が淡路を殺害したとの連絡が入りーー
薪が青木から離れ、部屋を出ようとしたとき、知らせをうけた雪子が駆け込んできた。
雪子に深く一礼し、その場をあとにするーー。

文にするとなんかアッサリ!ですが薪さんと青木くんの抱擁ページは9ページにわたっておりまして、長いですよ!
携帯に連絡入る前にはもう薪さんはぎゅーって!
ぎゅーって首の方にまで手をまわしちゃって抱きついてるんですが……
あー連絡入らなかったら良かったのに……(^0^;)
あ、でも入らなかったら雪子さんに抱擁シーンを見られちゃうか。(見られてもいいか…?)
これ、一見鈴木さんや天地が亡くなったのを思い出して動揺して抱きついたように読める、うまい具合に構成してあるんですよねえ。
うまいな……清水先生ったら……!!
しかし、雪子×青木を見つめちゃう薪さんの目!要チェック!
もしかして薪さんはこんな想い、2回目なのかなと思っちゃうシーン。
1回目は鈴木さんで……切なげです。
淡路を殺害した大臣は身柄を確保され、世論の後押しもあり、淡路の脳を第九で捜査することに。
捜査開始わずか7時間という早さで千堂咲の救出劇が繰り広げられた
大騒ぎとなるマスコミ。
青木はTVにてその救出劇をみながら「みんな」助かったんじゃない、ひきかえに犯人の淡路の命が脳の中の情報を得るために奪われたのだ。
その捜査に反対だった薪を、少女のために信念を曲げて、手を震わせながらモニターを見たのかと想いを巡らせた。
「でもよかったわ本当に「みんな」助かって」
という雪子。きっと、この子のお母さんはとても心配したのよ……もしかしたらって……
と泣き崩れる雪子を抱きとめ、「すいません 心配させてしまって 俺は大丈夫 大丈夫ですからオレは……死にませんから…!ここにいますからずっと…」と伝える青木。
あの時
同じような台詞を誰かに伝えるべきだとずっと思っていたのに
結局俺の口は 最後まで何も言葉を発しなかった
もし今同じ時間に戻る事ができたとしても
あの時間が数分でなく果てしなく長い時間続いたとしても
やはりきっと何も しゃべれないのだと思う
しゃべれなかった しゃべらなかった
あの人に
伝えるべき言葉はまだ
俺の中にないのかわからないのか
みつけられない
言葉にすることが
できない
「みんな」な……ここでも想像力のなさを露呈してしまう雪子さん。わざとでしょ?
これわざとだよね?清水先生!!!
2回も言わせてるし!!
そして岡部さんに「おじさん」ってあなたと1歳くらいしか違いませんからーー!!!
そして青木くんの「あの時」「誰かに伝えるべきだと思っていたのに」
って誰かってなんだよ!「薪さんに」じゃないの?!
帰ってから考えようって言ってたのに結局何も言わないんかい!
言えよ!なんか!
そして「俺は死にませんから」とか言ってるけど、あなたねー、
薪さんいなかったらもう何回か死んでるからね!
マジで!そろそろそのハッタリ癖なんとかしなさいよ!
別にこのあと雪子さんとエッチしちゃったからじゃないけど、なぜか青木くんに厳しく当たってみた……。
なんか、薪さんが青木くんを心配するとき必要以上に怒ってしまうのわかる気がしてきた。
うっかりすると奴は死んでしまうかもしれないからだ。
世論は娘のために犯人を殺害した千堂を英雄扱いし、無罪判決のための署名活動まで始まっているほどだった。
娘に面会するため病院を訪れた千堂元外務大臣に、薪はDNA鑑定書を見せる
247ページ、千堂に靴ひもがない………!!!細かい!!
そこには
「千堂咲の生物学上の父親である可能性から排除される」
と書かれていた。
おそらく、長い不妊治療を続けていた千堂の妻は、千堂とでは子供が望めないとしーー
他の男性と関係を……「恥を知れ」と薪に殴りかかる千堂を止め「これは淡路が生前業者に鑑定させた資料」だと告げる
淡路はガンで余命1年の宣告を受けてからその全てを今回の犯行のために捧げたのだった。
千堂の弱点を知ろうと何年も遡って調べ上げ、そうして今回2人の少女を拉致誘拐することだけが彼を支える生きる糧となっていたのだ。
20年前に見殺しにされた淡路の娘の仇をとるためにーーー
「一体どういうことだ」と千堂は問うが、薪は「時間です 今日はここまでで 咲ちゃんとの面会時間ですよ」と話を句切ろうとする
「咲には逢わん」という千堂
「DNA鑑定の結果はお辛いでしょうが、奥様が必ずしもあなたを裏切ったと決まったわけではありません。血だけが重要ではないはずです」
と言う薪に……
「実の子ではないと知っていたら淡路を殺したりしなかった」
「どこの誰が「他人のために殺人などする!」
「私を裏切った女房とその「子供」は今一番見たくない顔だ!」
と叫ぶ千堂。
これ、お芝居だよね?本気で驚いてはないよね?
いやでももしこの時点で薪さんの生い立ちが決められてるとしたら。
これは辛い事件だったんじゃないかなあ……
「淡路の犯行声明を覚えていますか」
ーーー千堂大臣の娘を一人さらったーーー
淡路は、「咲」が千堂の実の子でないことを知っていた。
一見、犯行声明文はおかしいような気がするがそれは正しかった。
最初のコンテナにいれられた少女の映像は「フェイク」ではなかった
はじめから真実しか言っていなかったのだーーー
コンテナに入れられていた少女も同じ病院に入院していた。
平野望美というその女性は薪と青木の働きにより救出され1週間がたっていた。
その様子を見て、「給仕をしている夫婦の母親に見覚えは?」と問う薪
その母親は千堂と23年前、男女関係があり一人で非嫡出子を産み育てていた。その子が「望美」だったのだ
淡路が犯行声明で語った「大臣の娘」は「咲」ではなくこの「望美」のことだったのだ
23年前、現在の妻との縁談が持ち上がっていた千堂は、その母親に堕胎するように諭していた。
咲が救出された飛騨の山荘からは、水も食料もかなりの予備があり、淡路は初めから実子ではない咲を殺すつもりではなく……
目的はあくまでも千堂本人であった。
どれだけ深いダメージを与えられるか。
そのために
より効果的に「望美」の命を絶とうと、実の父親である千堂に殺させようと企てたのだ。
でもこれ、望美の立場になってみたら生まれてこの方なにもしてくれなかった父親のために殺されるなんて、死んでも死にきれない……。
この淡路の犯行計画は、用意周到で緻密ながらも、偶発的で危険な要素を随所に孕んでいた。
第一に
アルタイルが立ち入り捜査に素直に応じた場合
第二に
第九がいつもでもフェイクに気がつかず、そのまま救出措置を取った場合
それでも、淡路はこの計画にかけたのだ。
アルタイルが立ち入り捜査に応じないであろうことに。
第九が咲の身代わりに気がつく事に。
そして
コンテナに入れられた少女が「自分の娘」ではないと知った千堂が、20年前拉致被害者を見捨てたのと同じように
必ず「人命」よりも「国交」を選ぶと信じ、賭けたーーー
事実、千堂はそうした。
淡路は、「人殺し」をしてまで助けた子は「他人の子」でこの世にたったひとりの「本当の自分の子」は自らの判断で殺してしまう。
この2重の苦しみを、千堂に味わわせたかったのだーーー
「ただ…唯一の淡路の計算違いはまさか」
「まさか「見ず知らずの他人」のために一人でヘリで救出にいこうとするようなバカな男がいて」
「一度は総てに見放されたかに見えた望美さんが無事救出されてしまったことでしょうか」
望美さんが赤くなっているのは、薪さんをみて?千堂をみて?
「どうぞ大臣 あなたの口からお嬢さんにおっしゃってあげて下さい」
「一度目は23年前に妊娠を告げられた時」
「二度目は一週間前 海保に撤退命令を出した時」
「私こそが 君を二度も見捨てた実の父親だと」
「喜びますよ」
蒼白になる千堂をのこし、その場を去る薪。
残された千堂はーー
二度も見捨てた実の娘の前に、ただ言葉なくうなだれるしかなかった……。
圧巻の7巻でした…………!!!!
もう、本当に清水先生、神!!
いったいどんな脳をしているのか!そして絵までこんなに美しいなんて、天は二物を与えすぎ!!
いやもう全国民に7巻を読んで欲しいですよ!
でもいまなんか世界情勢を鑑みると、ただのエンタメとしては読めないですよねえ……
6年前の作品なのに、清水先生は未来も読めるんですか!?
スポンサーサイト