MELODY 2017 10月号 秘密 冬蝉 act.1 その1
とうとう9月に入ってしまいましたね……。
今年もあと三分の一とか、もう恐ろしいですわ。
ま、そんなわけでレビューぼちぼち行ってみよー!
鈴薪すとをキャーキャー言わせた扉絵。
やっぱり鈴木さんといると妙にかわいい薪さん……!
タバコが2人に向いてるっていうの、ほかのブロガーさんの指摘をみるまで気がつかなかった。
髪に匂いついちゃうな〜とか妙に現実的なことを思ったりしてました。
しかし、よく見ると薪さん側のタバコはまっすぐ、鈴木さん側のタバコはちょっとクシャッとしてるんです。
こまけー!!
キャラに合ってる!
そして清水先生がお考えになったわけではないと思うんですが
『至福の時間は永遠のような、一瞬のようなーー』
っていうアオリがもう、涙を誘います……。
皆様、この扉だけでけっこうな妄想をされてて。
私もちょっと妄想力を………
薪さんが初めてタバコ吸う時、鈴木さんの手で吸わせて欲しい……という願望が……。
百害あって一利なしといわれるタバコ。
もちろん(!?)薪さんは吸ったことがありません
「タバコを吸うなんて愚かな行為だ。自己管理ができていない証拠だろう」
と例によって知識を並べ立てる薪さんに
「へえ。吸ったこともないのに、わかるんだなー。剛くんは。」
と挑発するようにくすりと笑う鈴木さん
「…………」
↑実地の経験は未だないので言い返せない
「してみないとわからないことってあるんじゃないのか?」
ほい、とタバコを指に挟んで薪さんの前に。
それを素直に吸う薪さん………
「やっぱまずい」
とかいう薪さんに笑ってそのタバコをそのまま吸う鈴木さん
っていうシュチュエーションがいいなあ……………
こういう感じでさ………!!!!

エロい………なんで王子が絡むとこんなエロくなってしまうんだろう………
ああ、妄想失礼いたしました。
ちょっと恥ずかしい(///ω///)
で、本編!
2059年 夏
病床で管につながれた一人の老人。
「先生」
その老人を訪ねてきた人影があった。
「申し訳ありません…すっかりごぶさたしてしまって…」
老人はその人物のシャツの裾をぎゅっと握り
「頼みましたよ…」と弱々しく言葉を発した。
彼はその手を握り返す。
「あなたに…ちゃんと頼みましたからね」
「はい先生…」
老人は弱々しい口調で、せめてあと2年生きられたら。と壁に貼られた彗星のポスターに目を向ける。
2061年7月に帰ってくる美しいハレー彗星ーー
「75年ぶりに地球に帰ってくるあの美しい姿が見られたのに」
「光速で広がり続ける宇宙に比べたら人間の生命はあまりに短い」
「あのあわれな蝉のように」
その言葉を最後に、老人は息を引き取った。
2061年 3月 第九
第九の新人、青木一行は新聞のある記事に見入っていた
その後ろから、先輩である曽我が新聞をのぞきこむ
「へー!かっけー!そうか、今年はハレー彗星が夏に来るんだなァ!?」
しかし、青木は一瞬何を言われたかわからず「……は?」と返す。
その反応に曽我は青木が見ていたのは別の記事だと気がついた。
それは数ヶ月前、第九が中心となって事件を解決した「絹子事件」の逆送ーー検察官送致が決定したという記事だった。
犯行当時未成年とはいえ、稀に見る猟奇性に刑事罰は免れないだろう、という曽我。
青木は罪のない犠牲者を想って、そっと祈るように瞼を閉じるのだった。
しかしーー
日本はーー世の中は75年ぶりに接近するハレー彗星の話題でもちきりであった。
「薪くん 君 確か…
衛星『すいせい2』プロジェクトマネージャーの住田教授と面識が…」
「五月蝿い ダメです!」
一瞬凍りつく第九職員一同。
「う…うるさい?」
と耳にした言葉が信じられないといったふうにくりかえしたのは、警察組織の頂点である存在、警視総監であった。
「すいせいすいせいすいせい 一体何なんですかあなた方」
第九室長である薪はここのところのハレー彗星騒ぎであれこれと聞かれることにうんざりしていた。
京都大学時代から衛星『すいせい2』プロジェクトマネージャーの住田教授と面識があり、上京するたびに会うほどの間柄ではあるものの、コネで見学を頼まれたり、衛星打ち上げについてきかれてもわからないと怒りにまかせて叫ぶ薪。
「そんなに皆さんお星様がお好きなら警察辞めてJAXAにでも入ったらいかがですか!これ以上捜査のジャマをしないで頂きたい!」
総監の後ろで乙女ポーズで青くなる岡部さんが可愛い。
しかし、薪さんの交友関係ってみんなに知られているの……?
頻繁に会ってたから??
しかし、このお話が2巻と3巻の間だとすると、やっぱり薪さんがずいぶん明るいですね(笑)
だって本編のこの頃っていつも無表情でこんな感じじゃなかったですよねえ〜〜。
総監にもえらい強気だし。
(総監がわざわざ第九に出向いてきてるのもちょっとフシギだったりもしますが。)
まあ突然無表情でキリキリした感じの薪さん出てきてもスピンオフから読んでいる人は戸惑うかもしれませんよね
「なんだ捜査のお話でしたか…
大変失礼いたしました
しかしそれならそうと早く言っていただかないと」
総監が持ち込んできたのはハレー彗星の話題ではなく、事件についてであった。
しれっと自分の非礼を受け流す室長に平身低頭して詫びる第九メンバー。
「僕はてっきりハレー彗星か何かの…」
その事件の書類をみて、言葉を失う薪。
「津久井充広(78)宇宙科学研究所前主任」
総監が事件の概要を語りだす。
薪の様子に副室長代理である岡部が側に寄り、その書類を覗き込む。
「死因は病死 殺人ではない 5年前に胃がんが転移し闘病生活に入っていたが昨年末に亡くなった」
薪も岡部もその書類の写真に驚きを隠せなかった。
それは、頭部を切り取られ脳のない人間の姿だったのだ。
その姿は第九の人間にはある意味見慣れたものであった。
「もう一人は長田敬次(85)」
JAXAに長年勤務し、日本の宇宙開発技術を世界のトップに押し上げた宇宙工学の父。
一昨年夏に腎不全で死亡。最期まで今年再接近するハレー彗星を肉眼で見ることを切望していたらしい。
「『人間の命は蝉のように短い』 それが最期の言葉だ」
「腎不全に胃ガン 2人とも長い闘病生活のはての『病死』…死因はわかっているーーなのに…」
薪は総監に目線を向けた
「何故必要のない頭蓋骨の切開を?それにこの特徴ある切り方は…」
切り方が全く同じ…
「盗まれたんだ
『脳』が」
何者かによって宇宙開発研究に長年かかわってきた偉人たちの脳ばかりが盗難されているという総監。
この2名以外にも、現在2名の盗難が確認されており、気がつかずに火葬した可能性もある。
「一体誰が何のために『脳』を集めているのか…?一体何に『利用』しようとしているのか…?そしてこの『盗難事件』は我々」
「『第九』に『MRI捜査』に関わりは全く無いのか…?」
総監の言葉に、ただ静かに青ざめる薪だった。
冒頭の妄想のせいでレビューがまだ導入部だ!
自分の非礼をさらっとスルーする薪さん。
この辺りもちょっとスピンオフらしい感じ。
そして旧第九時代でメンバーが揃っているのは嬉しいなあ……。
岡部さんは今とあんまり変わらないですけどね!
このあと色々お楽しみがてんこもりです!
そんなわけで続く。
ところで……………
皆様は『宇宙兄弟』を読まれたことありますか?
大人気漫画なので、きっと読まれた方も多いかと思います。
これがまた面白くて!
NASAもJAXAも出てきますし、宇宙開発の裏側というか、仕組みというか、そこので働く人々の役割とか生活とか色々描かれていて本当に面白いんですよ。
未読の方はこの機会に(笑)ぜひ。
前にもどこかで書いたような気がするんですが、本当に優秀な人たちの集まりで……
『心技体』っていうんですか、どれが欠けても宇宙飛行士にはなれないんですね。
にゃんたろーが「むり〜〜〜〜」と思ったのは、テストで海底に閉じ込められて1週間くらい暮らすやつ。
もう1時間くらいでダメになりそう。
自分がちょっと閉所恐怖症気味だったことに気がつきました……。
普通の飛行機も苦手だもの………宇宙船とか絶対無理です……。
でも星を見るのは好きです。
一度だけ流星群見に行ったことがあります。
すごく綺麗でしたねえ。
そんな詳しくないけど。
わざわざ山に見に行ったりはしないのですが(足がないし……やはり一応女性ですのでね……)
誘われたら……克洋くんのように「車出すから」とかいわれたら「わあい!!」と見に行きますよ。
あ、ここまだ出てきてないんだった!
今年もあと三分の一とか、もう恐ろしいですわ。
ま、そんなわけでレビューぼちぼち行ってみよー!

鈴薪すとをキャーキャー言わせた扉絵。
やっぱり鈴木さんといると妙にかわいい薪さん……!
タバコが2人に向いてるっていうの、ほかのブロガーさんの指摘をみるまで気がつかなかった。
髪に匂いついちゃうな〜とか妙に現実的なことを思ったりしてました。
しかし、よく見ると薪さん側のタバコはまっすぐ、鈴木さん側のタバコはちょっとクシャッとしてるんです。
こまけー!!
キャラに合ってる!
そして清水先生がお考えになったわけではないと思うんですが
『至福の時間は永遠のような、一瞬のようなーー』
っていうアオリがもう、涙を誘います……。
皆様、この扉だけでけっこうな妄想をされてて。
私もちょっと妄想力を………
薪さんが初めてタバコ吸う時、鈴木さんの手で吸わせて欲しい……という願望が……。
百害あって一利なしといわれるタバコ。
もちろん(!?)薪さんは吸ったことがありません
「タバコを吸うなんて愚かな行為だ。自己管理ができていない証拠だろう」
と例によって知識を並べ立てる薪さんに
「へえ。吸ったこともないのに、わかるんだなー。剛くんは。」
と挑発するようにくすりと笑う鈴木さん
「…………」
↑実地の経験は未だないので言い返せない
「してみないとわからないことってあるんじゃないのか?」
ほい、とタバコを指に挟んで薪さんの前に。
それを素直に吸う薪さん………
「やっぱまずい」
とかいう薪さんに笑ってそのタバコをそのまま吸う鈴木さん
っていうシュチュエーションがいいなあ……………
こういう感じでさ………!!!!

エロい………なんで王子が絡むとこんなエロくなってしまうんだろう………
ああ、妄想失礼いたしました。
ちょっと恥ずかしい(///ω///)
で、本編!
2059年 夏
病床で管につながれた一人の老人。
「先生」
その老人を訪ねてきた人影があった。
「申し訳ありません…すっかりごぶさたしてしまって…」
老人はその人物のシャツの裾をぎゅっと握り
「頼みましたよ…」と弱々しく言葉を発した。
彼はその手を握り返す。
「あなたに…ちゃんと頼みましたからね」
「はい先生…」
老人は弱々しい口調で、せめてあと2年生きられたら。と壁に貼られた彗星のポスターに目を向ける。
2061年7月に帰ってくる美しいハレー彗星ーー
「75年ぶりに地球に帰ってくるあの美しい姿が見られたのに」
「光速で広がり続ける宇宙に比べたら人間の生命はあまりに短い」
「あのあわれな蝉のように」
その言葉を最後に、老人は息を引き取った。
2061年 3月 第九
第九の新人、青木一行は新聞のある記事に見入っていた
その後ろから、先輩である曽我が新聞をのぞきこむ
「へー!かっけー!そうか、今年はハレー彗星が夏に来るんだなァ!?」
しかし、青木は一瞬何を言われたかわからず「……は?」と返す。
その反応に曽我は青木が見ていたのは別の記事だと気がついた。
それは数ヶ月前、第九が中心となって事件を解決した「絹子事件」の逆送ーー検察官送致が決定したという記事だった。
犯行当時未成年とはいえ、稀に見る猟奇性に刑事罰は免れないだろう、という曽我。
青木は罪のない犠牲者を想って、そっと祈るように瞼を閉じるのだった。
しかしーー
日本はーー世の中は75年ぶりに接近するハレー彗星の話題でもちきりであった。
「薪くん 君 確か…
衛星『すいせい2』プロジェクトマネージャーの住田教授と面識が…」
「五月蝿い ダメです!」
一瞬凍りつく第九職員一同。
「う…うるさい?」
と耳にした言葉が信じられないといったふうにくりかえしたのは、警察組織の頂点である存在、警視総監であった。
「すいせいすいせいすいせい 一体何なんですかあなた方」
第九室長である薪はここのところのハレー彗星騒ぎであれこれと聞かれることにうんざりしていた。
京都大学時代から衛星『すいせい2』プロジェクトマネージャーの住田教授と面識があり、上京するたびに会うほどの間柄ではあるものの、コネで見学を頼まれたり、衛星打ち上げについてきかれてもわからないと怒りにまかせて叫ぶ薪。
「そんなに皆さんお星様がお好きなら警察辞めてJAXAにでも入ったらいかがですか!これ以上捜査のジャマをしないで頂きたい!」
総監の後ろで乙女ポーズで青くなる岡部さんが可愛い。
しかし、薪さんの交友関係ってみんなに知られているの……?
頻繁に会ってたから??
しかし、このお話が2巻と3巻の間だとすると、やっぱり薪さんがずいぶん明るいですね(笑)
だって本編のこの頃っていつも無表情でこんな感じじゃなかったですよねえ〜〜。
総監にもえらい強気だし。
(総監がわざわざ第九に出向いてきてるのもちょっとフシギだったりもしますが。)
まあ突然無表情でキリキリした感じの薪さん出てきてもスピンオフから読んでいる人は戸惑うかもしれませんよね
「なんだ捜査のお話でしたか…
大変失礼いたしました
しかしそれならそうと早く言っていただかないと」
総監が持ち込んできたのはハレー彗星の話題ではなく、事件についてであった。
しれっと自分の非礼を受け流す室長に平身低頭して詫びる第九メンバー。
「僕はてっきりハレー彗星か何かの…」
その事件の書類をみて、言葉を失う薪。
「津久井充広(78)宇宙科学研究所前主任」
総監が事件の概要を語りだす。
薪の様子に副室長代理である岡部が側に寄り、その書類を覗き込む。
「死因は病死 殺人ではない 5年前に胃がんが転移し闘病生活に入っていたが昨年末に亡くなった」
薪も岡部もその書類の写真に驚きを隠せなかった。
それは、頭部を切り取られ脳のない人間の姿だったのだ。
その姿は第九の人間にはある意味見慣れたものであった。
「もう一人は長田敬次(85)」
JAXAに長年勤務し、日本の宇宙開発技術を世界のトップに押し上げた宇宙工学の父。
一昨年夏に腎不全で死亡。最期まで今年再接近するハレー彗星を肉眼で見ることを切望していたらしい。
「『人間の命は蝉のように短い』 それが最期の言葉だ」
「腎不全に胃ガン 2人とも長い闘病生活のはての『病死』…死因はわかっているーーなのに…」
薪は総監に目線を向けた
「何故必要のない頭蓋骨の切開を?それにこの特徴ある切り方は…」
切り方が全く同じ…
「盗まれたんだ
『脳』が」
何者かによって宇宙開発研究に長年かかわってきた偉人たちの脳ばかりが盗難されているという総監。
この2名以外にも、現在2名の盗難が確認されており、気がつかずに火葬した可能性もある。
「一体誰が何のために『脳』を集めているのか…?一体何に『利用』しようとしているのか…?そしてこの『盗難事件』は我々」
「『第九』に『MRI捜査』に関わりは全く無いのか…?」
総監の言葉に、ただ静かに青ざめる薪だった。
冒頭の妄想のせいでレビューがまだ導入部だ!
自分の非礼をさらっとスルーする薪さん。
この辺りもちょっとスピンオフらしい感じ。
そして旧第九時代でメンバーが揃っているのは嬉しいなあ……。
岡部さんは今とあんまり変わらないですけどね!
このあと色々お楽しみがてんこもりです!
そんなわけで続く。
ところで……………
皆様は『宇宙兄弟』を読まれたことありますか?
大人気漫画なので、きっと読まれた方も多いかと思います。
これがまた面白くて!
NASAもJAXAも出てきますし、宇宙開発の裏側というか、仕組みというか、そこので働く人々の役割とか生活とか色々描かれていて本当に面白いんですよ。
未読の方はこの機会に(笑)ぜひ。
前にもどこかで書いたような気がするんですが、本当に優秀な人たちの集まりで……
『心技体』っていうんですか、どれが欠けても宇宙飛行士にはなれないんですね。
にゃんたろーが「むり〜〜〜〜」と思ったのは、テストで海底に閉じ込められて1週間くらい暮らすやつ。
もう1時間くらいでダメになりそう。
自分がちょっと閉所恐怖症気味だったことに気がつきました……。
普通の飛行機も苦手だもの………宇宙船とか絶対無理です……。
でも星を見るのは好きです。
一度だけ流星群見に行ったことがあります。
すごく綺麗でしたねえ。
そんな詳しくないけど。
わざわざ山に見に行ったりはしないのですが(足がないし……やはり一応女性ですのでね……)
誘われたら……克洋くんのように「車出すから」とかいわれたら「わあい!!」と見に行きますよ。
あ、ここまだ出てきてないんだった!
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