秘密 トップ・シークレット 2010 (8巻)レビュー2
8巻 続きです

べ、別にお願いポーズじゃないことはわかっております。
答えは「続き」へ
提出期限の3日経っても、青木と山本は報告書を提出できないでいた。
二人は薪に詫びるが
「何の件で?
捜査情報漏洩の件で?
報告書未提出の件で?
捜査が何一つ進展していない件で?」と問われる。
死亡した男性教諭と不倫関係にあった女性教諭「生島京子」が疑わしいが、証拠の指紋が検出できず有田少年のMRI画像も特異だったため容疑者が特定できなかったのだ。
ふがいない2人に、薪は岡部と今井に引き継ぐよう指示を出し、青木と山本には「帰っていい 捜査できないならジャマだから帰れ」と言うのだった。
こわーい!薪さんこわーい!きゃー!私3日で胃に穴が空く自信がある〜!(ノ≧∇≦)
薪に冷たくされ「あの人たちと、薪さんと一緒にいられなくなる」と落ち込む青木。
小池が2人に「有田少年の教科書や携帯の入ったカバンが拾得物として届いている」という情報を持ってくるが、勝手に動いたらまた薪にしかられると頭をかかえる。
どうしたらよかったのかーー
その思考のなかで有田少年はいったいどうやって人を判別していたのだろうという疑問を抱く。
おそらく、「声」となるべく「写真をとって記録にのこしておく」のだと山本は言う。
ああいう風に人が見えなくなる原因はストレスであり、2次元の世界に収めてしまうと正常に見えるのだと。携帯に目の代わりを担ってもらうのだと。
山本は学生時代ずっといじめられたきた経験から、有田少年のように人の認識がうまくできなかったことがあり、そのためはじめて画をみたときに取り乱してしまったのだと話す。
目のかわりに、という山本の言葉に絹子事件の盲目の平井少年を思い出す青木。
有田少年にも、目の代わりになっていたものがあったとしたらーーいや、なくてもいい!
神奈川県警に出かけようとしていた薪のもとへ駆け寄る青木。
薪は、息を切らせてしゃべれない青木に「いそがなくていい 待ってるから」と微笑むのだった。
一回目の「いそがなくていい 待ってるから」ですね!
この回はなんだか薪さんの微笑みが多いような気がします。
有田少年が犯行現場を携帯に撮っている可能性がある、そこに動かぬ「証拠」があるという青木。
「そんな都合のいい仮説ー」と取り合おうとしない薪だったが、青木は
「大事なことはーー写っているか写ってないかじゃない」と薪の肩をつかみ、力説する。
「証拠が残ってる可能性がある携帯が今現在交番に拾得物として「保管されている」という事なんです…!」
その言葉に薪は青木の「計画」を察するのだった。
情報漏えいがあった掲示板を逆に利用し、「証拠」が残ったものがあると犯人に教える。警察もまだそれを特定して確保できてないと。
きっと犯人も掲示板を見ているはずだ。
必ず喰いつく、と。
薪さんに冷たくされたあまりーー
「おまえにしてはずいぶんいやらしい方法」を思いついちゃった青木くん。
ふふふ。かっこいいじゃないか!!
その掲示板を見ていた生島教諭は椎木に働きかけ、落し物を届け出た交番に椎木がその携帯を取り戻しにきた。
その交番の警官に扮した薪は「誰かに頼まれたの?」と椎木に迫る。
生島教諭も交番に様子をみにやってきていた。
青木に誘導され交番に来た彼女と椎木に、薪は有田少年の死亡した現場写真を見せる。
「この写真だけで彼をとりまく環境がどんな物だったのかわかる とてもひどい写真ですよ 生島先生」
普通なら、なんとかしようとあらゆる手段をとるため荒らされている現場ーー
もう一人の馬場少年のように。
なのにどうしてメガネひとつ直されてないのか。
みんなの目の前で落下して死亡したというのに、写真を撮る前に教師がすることはなかったのかと責める。
思わず目を背ける生島教諭。
その隙をついて、椎木は携帯を盗んで逃げ出すのだった。追いかける青木と岡部だったがすんでのところで間に合わず、彼は生島教諭のために横断歩道橋から携帯を捨て、破損させる。
つい笑みをもらす生島に
「一体いつまで子供達にあなたの罪を肩代わりさせ続けるんですか」
と薪は睨みつける。
しかし、破損した携帯は同機種の青木の携帯であり、薪がダミーとして置いていたものだった。
本当の有田少年の携帯は薪の手の中にありーー
「せっかくだから今一緒にご覧になりますか」と生島に見せる
取り返そうと我を忘れる生島だったがとうとう「見ないで」と地面に泣き伏す。
その生島に、椎木は「先生…ごめんね ごめんね」と小さくあやまり続けるのだった。

なぜ薪さんの警官姿が妙にエロい色っぽいのか、コスプレちっくなのか、考えていたのですが
顔が小さいせい?
前髪が長いせい?
腕が細いせい?
この場面薪さんノリノリでしたね。
青木くんは頑張ったのに携帯壊されちゃうし踏んだり蹴ったり。
そして奴は好きな人の写真をフォルダに溜め込むタイプ。と。((φ( ̄Д ̄ )
生島に有田少年のMRI画像を、彼の見ていた世界を見せる薪。
彼は、いじめられていた自分にやさしくハンカチを差し出してくれた生島教諭に好意を抱いていた。
事件を目撃した有田少年は生島教諭をかばおうと、指紋を消し、証拠を隠蔽しーー
地震が起きた後も、見つからないようナイフを屋上のタンクの上に隠し、その際に落下したのだった。
携帯電話にも、ナイフにも、MRI画にも生島を犯人と断定する証拠は残っていなかった。
「お引き取りください」
という薪。帰ろうとする生島に薪は
「いいですか 一つだけ」
「失礼ですが僕にはあなたがそれ程子供達に慕われるいい教師には見えないんです。
あなたがもし本当は…子供達が自分が犠牲になっても庇いたくなるようなそんな先生だというのなら椎木少年ががあなたのかわりに抱えている罪悪感を放っておかないでください」
「本当の姿をちゃんと見せてください」
と伝える。
自首させようと陰では上官にお願いしていたり、写真のひどさに気がついたり、山本さんの傷にも気がついたり、非常に細やかな優しさを(読者にだけ)見せる薪さん。
しかし今回のお話ではかなりイジワルが炸裂してました。どっちが本当の薪さんなんですか(どっちもか)
生島教諭は確かにいい教師ではないのですが、子供は……いや多分人間は、なかなかそこまではわからないと思います!
にこにこしていて人当たりがいい若い美人だったら、それだけで信頼して大好きになっちゃうもんですよ。
子供のうちは特に。
自分のために厳しいことを言ってくれる人と単に口うるさい人の区別がつかなかったり。
思慮深くて無口な人の良さを知るのは、もうちょっと大人になってからだったり。
残念なことではありますが、教師だから素晴らしい人格者だとか子供のことを一番に考えるとかはあんまりないだろうな……って思います。普通の会社と一緒でいい人も悪い人もいる。
(にゃんたろーはちょっとだけ教育関係に足をつっこんだことがあるのです……)
宮部みゆきさんの「模倣犯」(面白いのでミステリー好きな方はぜひ!)で、知的障害だとみんなに思われていた子がいて、その子が優秀な知性を兼ね備えていることを見抜いた教師により脳の機能と視覚の機能がうまく連動していなかったことがわかって、人生を修正できたというエピソードがあるのですが、教師ってそういう風であってほしいものですよね。
まあしかし、なかなか現実はムズカシイ……
でもやっぱり大人は子供の見える世界や角度を広げてあげる役割を担えるといいなと、思ったりします。
あと、不倫はやっぱり長く続けるとその人の何か大事なものを損ねてしまうと思う。
自尊心とか、思いやりとか、純粋さとか。目には見えないかすかな大事なものを。
(まーそんなものどうでもええわい。という人がいっぱいいるのもヨノナカってやつですが。)
椎木少年の表情が柔らかくなっていたことに気づいた薪は、山本に「何を話した?」と尋ねる。
罪の意識に震える彼に、山本は有田少年も馬場少年も、最後まで誰かを助けようとしていたこと、自殺ではない、そんな弱い子にしてはかわいそうだと話したのだ。
「本当にそう思うのか」ときかれ
「はい…少なくとも自分は死ななくてよかったと思います」と答える。
今回の事件にあたり、人間の見ている世界は、本当はひとりひとり違うのかもしれないという山本に、薪は
「だとしたら?」と微笑む。
「だとしたら」
「きっと」
「いつかもし私の脳をMRIで見る人がいたら」
「第九に来てからのこの山本の見る世界はずいぶん変わったと感じるのではないでしょうか」
生島京子は、次の日に担任の生徒たちに事件の経緯を説明し、自ら出頭してきた。
山本は青木 小池 曽我についで薪にいじめられるという定位置をキープしつつ勤務歴を更新している。
山本さん、こんな終盤で新しいキャラなんて、もうあれのために出現したとしか思えない………!!!!
このあとの激動のお話に入る前の、少し遊び心のあるホッとできる回!??でしたね。
このあと……このあとが問題なんですよ……!!

べ、別にお願いポーズじゃないことはわかっております。
答えは「続き」へ
提出期限の3日経っても、青木と山本は報告書を提出できないでいた。
二人は薪に詫びるが
「何の件で?
捜査情報漏洩の件で?
報告書未提出の件で?
捜査が何一つ進展していない件で?」と問われる。
死亡した男性教諭と不倫関係にあった女性教諭「生島京子」が疑わしいが、証拠の指紋が検出できず有田少年のMRI画像も特異だったため容疑者が特定できなかったのだ。
ふがいない2人に、薪は岡部と今井に引き継ぐよう指示を出し、青木と山本には「帰っていい 捜査できないならジャマだから帰れ」と言うのだった。
こわーい!薪さんこわーい!きゃー!私3日で胃に穴が空く自信がある〜!(ノ≧∇≦)
薪に冷たくされ「あの人たちと、薪さんと一緒にいられなくなる」と落ち込む青木。
小池が2人に「有田少年の教科書や携帯の入ったカバンが拾得物として届いている」という情報を持ってくるが、勝手に動いたらまた薪にしかられると頭をかかえる。
どうしたらよかったのかーー
その思考のなかで有田少年はいったいどうやって人を判別していたのだろうという疑問を抱く。
おそらく、「声」となるべく「写真をとって記録にのこしておく」のだと山本は言う。
ああいう風に人が見えなくなる原因はストレスであり、2次元の世界に収めてしまうと正常に見えるのだと。携帯に目の代わりを担ってもらうのだと。
山本は学生時代ずっといじめられたきた経験から、有田少年のように人の認識がうまくできなかったことがあり、そのためはじめて画をみたときに取り乱してしまったのだと話す。
目のかわりに、という山本の言葉に絹子事件の盲目の平井少年を思い出す青木。
有田少年にも、目の代わりになっていたものがあったとしたらーーいや、なくてもいい!
神奈川県警に出かけようとしていた薪のもとへ駆け寄る青木。
薪は、息を切らせてしゃべれない青木に「いそがなくていい 待ってるから」と微笑むのだった。
一回目の「いそがなくていい 待ってるから」ですね!
この回はなんだか薪さんの微笑みが多いような気がします。
有田少年が犯行現場を携帯に撮っている可能性がある、そこに動かぬ「証拠」があるという青木。
「そんな都合のいい仮説ー」と取り合おうとしない薪だったが、青木は
「大事なことはーー写っているか写ってないかじゃない」と薪の肩をつかみ、力説する。
「証拠が残ってる可能性がある携帯が今現在交番に拾得物として「保管されている」という事なんです…!」
その言葉に薪は青木の「計画」を察するのだった。
情報漏えいがあった掲示板を逆に利用し、「証拠」が残ったものがあると犯人に教える。警察もまだそれを特定して確保できてないと。
きっと犯人も掲示板を見ているはずだ。
必ず喰いつく、と。
薪さんに冷たくされたあまりーー
「おまえにしてはずいぶんいやらしい方法」を思いついちゃった青木くん。
ふふふ。かっこいいじゃないか!!
その掲示板を見ていた生島教諭は椎木に働きかけ、落し物を届け出た交番に椎木がその携帯を取り戻しにきた。
その交番の警官に扮した薪は「誰かに頼まれたの?」と椎木に迫る。
生島教諭も交番に様子をみにやってきていた。
青木に誘導され交番に来た彼女と椎木に、薪は有田少年の死亡した現場写真を見せる。
「この写真だけで彼をとりまく環境がどんな物だったのかわかる とてもひどい写真ですよ 生島先生」
普通なら、なんとかしようとあらゆる手段をとるため荒らされている現場ーー
もう一人の馬場少年のように。
なのにどうしてメガネひとつ直されてないのか。
みんなの目の前で落下して死亡したというのに、写真を撮る前に教師がすることはなかったのかと責める。
思わず目を背ける生島教諭。
その隙をついて、椎木は携帯を盗んで逃げ出すのだった。追いかける青木と岡部だったがすんでのところで間に合わず、彼は生島教諭のために横断歩道橋から携帯を捨て、破損させる。
つい笑みをもらす生島に
「一体いつまで子供達にあなたの罪を肩代わりさせ続けるんですか」
と薪は睨みつける。
しかし、破損した携帯は同機種の青木の携帯であり、薪がダミーとして置いていたものだった。
本当の有田少年の携帯は薪の手の中にありーー
「せっかくだから今一緒にご覧になりますか」と生島に見せる
取り返そうと我を忘れる生島だったがとうとう「見ないで」と地面に泣き伏す。
その生島に、椎木は「先生…ごめんね ごめんね」と小さくあやまり続けるのだった。

なぜ薪さんの警官姿が妙に
顔が小さいせい?
前髪が長いせい?
腕が細いせい?
この場面薪さんノリノリでしたね。
青木くんは頑張ったのに携帯壊されちゃうし踏んだり蹴ったり。
そして奴は好きな人の写真をフォルダに溜め込むタイプ。と。((φ( ̄Д ̄ )
生島に有田少年のMRI画像を、彼の見ていた世界を見せる薪。
彼は、いじめられていた自分にやさしくハンカチを差し出してくれた生島教諭に好意を抱いていた。
事件を目撃した有田少年は生島教諭をかばおうと、指紋を消し、証拠を隠蔽しーー
地震が起きた後も、見つからないようナイフを屋上のタンクの上に隠し、その際に落下したのだった。
携帯電話にも、ナイフにも、MRI画にも生島を犯人と断定する証拠は残っていなかった。
「お引き取りください」
という薪。帰ろうとする生島に薪は
「いいですか 一つだけ」
「失礼ですが僕にはあなたがそれ程子供達に慕われるいい教師には見えないんです。
あなたがもし本当は…子供達が自分が犠牲になっても庇いたくなるようなそんな先生だというのなら椎木少年ががあなたのかわりに抱えている罪悪感を放っておかないでください」
「本当の姿をちゃんと見せてください」
と伝える。
自首させようと陰では上官にお願いしていたり、写真のひどさに気がついたり、山本さんの傷にも気がついたり、非常に細やかな優しさを(読者にだけ)見せる薪さん。
しかし今回のお話ではかなりイジワルが炸裂してました。どっちが本当の薪さんなんですか(どっちもか)
生島教諭は確かにいい教師ではないのですが、子供は……いや多分人間は、なかなかそこまではわからないと思います!
にこにこしていて人当たりがいい若い美人だったら、それだけで信頼して大好きになっちゃうもんですよ。
子供のうちは特に。
自分のために厳しいことを言ってくれる人と単に口うるさい人の区別がつかなかったり。
思慮深くて無口な人の良さを知るのは、もうちょっと大人になってからだったり。
残念なことではありますが、教師だから素晴らしい人格者だとか子供のことを一番に考えるとかはあんまりないだろうな……って思います。普通の会社と一緒でいい人も悪い人もいる。
(にゃんたろーはちょっとだけ教育関係に足をつっこんだことがあるのです……)
宮部みゆきさんの「模倣犯」(面白いのでミステリー好きな方はぜひ!)で、知的障害だとみんなに思われていた子がいて、その子が優秀な知性を兼ね備えていることを見抜いた教師により脳の機能と視覚の機能がうまく連動していなかったことがわかって、人生を修正できたというエピソードがあるのですが、教師ってそういう風であってほしいものですよね。
まあしかし、なかなか現実はムズカシイ……
でもやっぱり大人は子供の見える世界や角度を広げてあげる役割を担えるといいなと、思ったりします。
あと、不倫はやっぱり長く続けるとその人の何か大事なものを損ねてしまうと思う。
自尊心とか、思いやりとか、純粋さとか。目には見えないかすかな大事なものを。
(まーそんなものどうでもええわい。という人がいっぱいいるのもヨノナカってやつですが。)
椎木少年の表情が柔らかくなっていたことに気づいた薪は、山本に「何を話した?」と尋ねる。
罪の意識に震える彼に、山本は有田少年も馬場少年も、最後まで誰かを助けようとしていたこと、自殺ではない、そんな弱い子にしてはかわいそうだと話したのだ。
「本当にそう思うのか」ときかれ
「はい…少なくとも自分は死ななくてよかったと思います」と答える。
今回の事件にあたり、人間の見ている世界は、本当はひとりひとり違うのかもしれないという山本に、薪は
「だとしたら?」と微笑む。
「だとしたら」
「きっと」
「いつかもし私の脳をMRIで見る人がいたら」
「第九に来てからのこの山本の見る世界はずいぶん変わったと感じるのではないでしょうか」
生島京子は、次の日に担任の生徒たちに事件の経緯を説明し、自ら出頭してきた。
山本は青木 小池 曽我についで薪にいじめられるという定位置をキープしつつ勤務歴を更新している。
山本さん、こんな終盤で新しいキャラなんて、もうあれのために出現したとしか思えない………!!!!
このあとの激動のお話に入る前の、少し遊び心のあるホッとできる回!??でしたね。
このあと……このあとが問題なんですよ……!!
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