MELODY 2018 4月号 秘密 冬蝉 act.4その3
うあああああ鈴木ぃぃぃぃ!!!
という叫びが聞こえる後半……。
レビュー行きます!!

薪は鈴木の別荘まで来ていた。
必死で追いかけて来た青木も汗だくだ。
「薪さん 一体何を探して」
何かを探して林の中に分け入る薪の後をなおも追う青木だが、薪は御構い無しだ。
「鳥の巣……?」
「あった!」
「え?」
薪が探していたもの。
それは2年前に渡り鳥が作った巣。
そしてその巣の中には………
鍵があったのだ。
鳥が隠した、青いタグのついた別荘の鍵。
鈴木が、「大学の時と同じところに鍵を置いておく」といった鍵。
では鈴木ーーー
あの日、鈴木は鍵を置いたのだ。それを鳥が巣作りに使おうと運んでしまった。だから、見つけられなかった。
そしてそれを雪子に見られて思わず逃げ出した。
あの日ーーー
雪子は彗星を見ていた鈴木が、冷やしてあった白ワインを沈んだ表情で見つめていることに気がついた
「それ剛くんが好きな白」
「ああ…まあでも とっといてもしょうがないしな」
鈴木はワイングラスにそれを注ぐ。雪子はその様子に見入った。
鈴木は薪が来ると思って、わざわざ彼の好きな白ワインを冷やして待っていたのだーー。
「はい!飲も!雪子」
明るく雪子にグラスを差し出す鈴木。
鈴木は薪がここに来たことを、逃げ出してしまったことを知らない。
雪子もそれを口には出さない。
鈴木は来なかった親友のことを、彗星を見ながら思うのだった。
2年の時を経てあの時鍵が見つからなかった理由が明らかとなりましたが
多くの読者の方はきっと………
「そこぉ!!!!???」
と驚かれたのでは………ないですかね……???
いや私あそこは鍵の位置がちょっとずれていたとかそんな理由で薪さんが見つけられなくて、雪子さんがきてタイムアップになっただけだと思って……
まさかそんな鳥が隠したなんて………。
そしてそれを薪さんがそんなにこだわっていたなんて!!
雪子さんが来る(来た?)なら、別に薪はいいやって思われたのかなとか思っていたのか……
鍵が無かったことが実は結構ショックだったんですね??
「な訳ないだろ、あのバカ!」と怒るくらい。(雪子と絡んでるのを想像しながら)
京都から無我夢中で別荘に駆けつけて来るくらい。
ええ〜〜〜
乙女だ………!!!
ごめん、にゃんたろーにはない繊細な乙女心だった!!!
ごめん、がさつで!
でも、このワインの話をするときの……
雪子さんの表情!!
うっわー!ってなりました
なんていうか……複雑ですよね!?
私、雪子さんが鈴木さんに薪さんが来ていたのを言わなかったのは、嫉妬もあるかもだけど彼が逃げたものを鈴木さんに言ってしまったら彼のプライドを傷つけてしまうかも、という気持ちもあったんだと思います。
恐怖30%(薪さんが来てた、なんて言ったら鈴木さんを取られてしまうかも)
嫉妬50%(鈴木さんは自分より薪さんが大事なの!?)
薪さんへの思い20%(これを言ってしまったらあのプライドの高い剛くんは傷つくかも……ますます嫌われるかも……)
くらい……
と想像(妄想?)するのですがいかがですかね?
そしてBON子探偵事務所の調査によりますと、この白ワイン10万円を超える超高級ワインだそうで……。
鈴木、一体何の勝負をしようとしていたんだ!
うーん、親友に10万円のワイン………無いな………
で、「飲も!雪子」
の後のビッミョーな表情ですよ!!
さすがにこれは私雪子さんが気の毒だった………。
私だったら耐えられないなあ……。
雪子さんやっぱすげー。
パサ、と鍵が落ちて薪が顔を覆って膝をつく。
その薪の様子に驚く青木
「薪さん!?」
「どうして」「なんで一緒に見ようって……」
薪の目から涙が溢れ出る
何故
何故逃げた!
3人で
あの時3人で一緒に見ればよかったのに
声にならない声をあげて泣く薪
う………うん………
どうして一緒に見なかったんだ?なぜ逃げてしまったんだ??
それは………
恋だから
雪子さんに、鈴木に知られたら後ろめたい強い想いがあったから、だよね??
うわ〜〜〜薪しゃん………!!!
つ………つらい………
3人で一緒に見れないくらい、鈴木さんのことが好きだったんだなあ……。
だから、きっと仙台には3人で行ったんですね?
反省しての、仙台だったんですね??
そして青木くんは訳も分からないままついて来て、訳も分からず泣き出す薪さんを慰めたんだね……
あ、ここ結構ポイント高いんじゃない!?
そして、100P。薪しゃん靴下どうしたの……?
お葬式用に黒い靴下穿いてたのに……
途中で脱ぎ捨てちゃったの……?

繰り返し
繰り返し彗星は来る
75年待てば帰ってくる
渡り鳥も季節が来ればかえってくる
みんなかえってくる
鈴木以外はみんなかえってくる
ーーーかえってくるのに
薪の慟哭にただ彼を慰める青木
ハレー彗星が75年ぶりに小さな地球のそばを通る時
10回目のその時
100回目のその時ずっとずっと先のその時
彗星はまだ地球の上に人を見つけられるだろうか
もしいたとしたらその時
人はまだおろかだろうか
人はまだ人を殺しているだろうか
そして蝉はそろそろ夏以外の季節
美しい雪の降る冬くらいは知っているだろうか
どんなに待っても
何があっても
もう二度と帰ってこない鈴木。
もう二度と会えない鈴木。
その喪失に泣き崩れる薪さんにもう涙が止まりませんでした………。
そして
人はまだおろかだろうか
人はまだ人を殺しているだろうか
そして蝉はそろそろ夏以外の季節
美しい雪の降る冬くらいは知っているだろうか
ごめん………
多分人がいたとしたら、きっと変わらず愚かです………。
人も殺してると思います………。
蝉がどうなるかはわかりませんが………。
だって何千年前もそうだったんだもの?
っていうか、あなたもそんなこと言いながらまた青雪薪で同じ轍を踏みまくるからね!?
雪子さんが結婚しちゃった2066年でも、あなたまだ冬の雪の美しさを知らないままだからね!?
もう!
いい加減貴方自身が前に進んでくださいよ!!
………とにゃんたろーが若干岡部かあさん化。
本当に切なく美しい物語でした。
でもでも。
だからこそ。
多少不格好でもなんでもいいから、青木の手を握って欲しいなと。
本当にそう思います。
鈴木さんも、きっと薪さんが幸せになることを願ってるはず。
全薪ストが薪さんの幸せを改めて願う冬蝉でありました。
という叫びが聞こえる後半……。
レビュー行きます!!

薪は鈴木の別荘まで来ていた。
必死で追いかけて来た青木も汗だくだ。
「薪さん 一体何を探して」
何かを探して林の中に分け入る薪の後をなおも追う青木だが、薪は御構い無しだ。
「鳥の巣……?」
「あった!」
「え?」
薪が探していたもの。
それは2年前に渡り鳥が作った巣。
そしてその巣の中には………
鍵があったのだ。
鳥が隠した、青いタグのついた別荘の鍵。
鈴木が、「大学の時と同じところに鍵を置いておく」といった鍵。
では鈴木ーーー
あの日、鈴木は鍵を置いたのだ。それを鳥が巣作りに使おうと運んでしまった。だから、見つけられなかった。
そしてそれを雪子に見られて思わず逃げ出した。
あの日ーーー
雪子は彗星を見ていた鈴木が、冷やしてあった白ワインを沈んだ表情で見つめていることに気がついた
「それ剛くんが好きな白」
「ああ…まあでも とっといてもしょうがないしな」
鈴木はワイングラスにそれを注ぐ。雪子はその様子に見入った。
鈴木は薪が来ると思って、わざわざ彼の好きな白ワインを冷やして待っていたのだーー。
「はい!飲も!雪子」
明るく雪子にグラスを差し出す鈴木。
鈴木は薪がここに来たことを、逃げ出してしまったことを知らない。
雪子もそれを口には出さない。
鈴木は来なかった親友のことを、彗星を見ながら思うのだった。
2年の時を経てあの時鍵が見つからなかった理由が明らかとなりましたが
多くの読者の方はきっと………
「そこぉ!!!!???」
と驚かれたのでは………ないですかね……???
いや私あそこは鍵の位置がちょっとずれていたとかそんな理由で薪さんが見つけられなくて、雪子さんがきてタイムアップになっただけだと思って……
まさかそんな鳥が隠したなんて………。
そしてそれを薪さんがそんなにこだわっていたなんて!!
雪子さんが来る(来た?)なら、別に薪はいいやって思われたのかなとか思っていたのか……
鍵が無かったことが実は結構ショックだったんですね??
「な訳ないだろ、あのバカ!」と怒るくらい。(雪子と絡んでるのを想像しながら)
京都から無我夢中で別荘に駆けつけて来るくらい。
ええ〜〜〜
乙女だ………!!!
ごめん、にゃんたろーにはない繊細な乙女心だった!!!
ごめん、がさつで!
でも、このワインの話をするときの……
雪子さんの表情!!
うっわー!ってなりました
なんていうか……複雑ですよね!?
私、雪子さんが鈴木さんに薪さんが来ていたのを言わなかったのは、嫉妬もあるかもだけど彼が逃げたものを鈴木さんに言ってしまったら彼のプライドを傷つけてしまうかも、という気持ちもあったんだと思います。
恐怖30%(薪さんが来てた、なんて言ったら鈴木さんを取られてしまうかも)
嫉妬50%(鈴木さんは自分より薪さんが大事なの!?)
薪さんへの思い20%(これを言ってしまったらあのプライドの高い剛くんは傷つくかも……ますます嫌われるかも……)
くらい……
と想像(妄想?)するのですがいかがですかね?
そしてBON子探偵事務所の調査によりますと、この白ワイン10万円を超える超高級ワインだそうで……。
鈴木、一体何の勝負をしようとしていたんだ!
うーん、親友に10万円のワイン………無いな………
で、「飲も!雪子」
の後のビッミョーな表情ですよ!!
さすがにこれは私雪子さんが気の毒だった………。
私だったら耐えられないなあ……。
雪子さんやっぱすげー。
パサ、と鍵が落ちて薪が顔を覆って膝をつく。
その薪の様子に驚く青木
「薪さん!?」
「どうして」「なんで一緒に見ようって……」
薪の目から涙が溢れ出る
何故
何故逃げた!
3人で
あの時3人で一緒に見ればよかったのに
声にならない声をあげて泣く薪
う………うん………
どうして一緒に見なかったんだ?なぜ逃げてしまったんだ??
それは………
恋だから
雪子さんに、鈴木に知られたら後ろめたい強い想いがあったから、だよね??
うわ〜〜〜薪しゃん………!!!
つ………つらい………
3人で一緒に見れないくらい、鈴木さんのことが好きだったんだなあ……。
だから、きっと仙台には3人で行ったんですね?
反省しての、仙台だったんですね??
そして青木くんは訳も分からないままついて来て、訳も分からず泣き出す薪さんを慰めたんだね……
あ、ここ結構ポイント高いんじゃない!?
そして、100P。薪しゃん靴下どうしたの……?
お葬式用に黒い靴下穿いてたのに……
途中で脱ぎ捨てちゃったの……?

繰り返し
繰り返し彗星は来る
75年待てば帰ってくる
渡り鳥も季節が来ればかえってくる
みんなかえってくる
鈴木以外はみんなかえってくる
ーーーかえってくるのに
薪の慟哭にただ彼を慰める青木
ハレー彗星が75年ぶりに小さな地球のそばを通る時
10回目のその時
100回目のその時ずっとずっと先のその時
彗星はまだ地球の上に人を見つけられるだろうか
もしいたとしたらその時
人はまだおろかだろうか
人はまだ人を殺しているだろうか
そして蝉はそろそろ夏以外の季節
美しい雪の降る冬くらいは知っているだろうか
どんなに待っても
何があっても
もう二度と帰ってこない鈴木。
もう二度と会えない鈴木。
その喪失に泣き崩れる薪さんにもう涙が止まりませんでした………。
そして
人はまだおろかだろうか
人はまだ人を殺しているだろうか
そして蝉はそろそろ夏以外の季節
美しい雪の降る冬くらいは知っているだろうか
ごめん………
多分人がいたとしたら、きっと変わらず愚かです………。
人も殺してると思います………。
蝉がどうなるかはわかりませんが………。
だって何千年前もそうだったんだもの?
っていうか、あなたもそんなこと言いながらまた青雪薪で同じ轍を踏みまくるからね!?
雪子さんが結婚しちゃった2066年でも、あなたまだ冬の雪の美しさを知らないままだからね!?
もう!
いい加減貴方自身が前に進んでくださいよ!!
………とにゃんたろーが若干岡部かあさん化。
本当に切なく美しい物語でした。
でもでも。
だからこそ。
多少不格好でもなんでもいいから、青木の手を握って欲しいなと。
本当にそう思います。
鈴木さんも、きっと薪さんが幸せになることを願ってるはず。
全薪ストが薪さんの幸せを改めて願う冬蝉でありました。
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