重版出来11巻を読む。
こんにちは
関東は梅雨入りしてしまい……
湿気がすごい。
気温は暑くなったり冷え込んだりと安定しなくて困りますね。
風邪などひかないようにしなくては。
ところで、「君に届け」の記事の時に書けなかったのですが
あやねちゃんが「最初にふられるなら、ピンがいいわ」っっていうシーン(29巻)
デジャヴを感じてずっと「うーんうーんなんだっけ??」と思っていたのですが
「彼氏彼女の事情」の「もし傷つくなら最初の相手は有馬がいいわ」だった。
思い出せた時思わず「ああ!!」と声をあげてしまいました。
スッキリ……
そんなわけで重版出来!の話です。
この漫画もドラマ化で知って、つい電書で買ってしまい新刊が出たら買って……という感じで読み続けているのですが、まさに11巻は電子書籍をめぐるお話でした
続
関東は梅雨入りしてしまい……
湿気がすごい。
気温は暑くなったり冷え込んだりと安定しなくて困りますね。
風邪などひかないようにしなくては。
ところで、「君に届け」の記事の時に書けなかったのですが
あやねちゃんが「最初にふられるなら、ピンがいいわ」っっていうシーン(29巻)
デジャヴを感じてずっと「うーんうーんなんだっけ??」と思っていたのですが
「彼氏彼女の事情」の「もし傷つくなら最初の相手は有馬がいいわ」だった。
思い出せた時思わず「ああ!!」と声をあげてしまいました。
スッキリ……
そんなわけで重版出来!の話です。
この漫画もドラマ化で知って、つい電書で買ってしまい新刊が出たら買って……という感じで読み続けているのですが、まさに11巻は電子書籍をめぐるお話でした
続
電書をめぐるお話の前に、高畑先生が漢だったなあ。かっこよかったよ!
ジーンとした……。
早く素敵な彼女ができると良いな〜〜前カノみたいなのじゃなくて……。
あ、電書をめぐるお話でしたね。
ざっくりストーリーを説明いたしますと……
「あに丸ジャンクション」という漫画が3巻で打ち切りになってしまった漫画家 府川悠を担当することになった黒沢心。
府川は1作目はそこそこヒットしたものの、2作目はあまり人気が出ず、スランプに陥ってしまって1年ほど何も描けないでいる。
黒沢と懇意の書店員河は
「そういうもんよ 2作目のジレンマ1作目は目新しくて評判よい作家でも2作目はパッとしない。飽きるんじゃないかな?みんな、フレッシュな人が好きだから。次から次へと新人作家出てくるでしょ?」
ひどい、と思う黒沢だが、自分も「あに丸」の1巻は買ったのに2巻を買うのを忘れていたことにひどいのは自分だ、としんみりする。
出版界を取り巻く状況も厳しく、河のおすすめ書籍の棚は無くなり、個性的なセレクトが評判の本屋も閉店になるなど、本屋がどんどん「売れる本」だけ置くようになってきていた。
このリアル店舗の閉鎖や無個性化は現実社会と全く同じですね。
東京でも最近本屋の閉店のニュースが相次いで残念です……。
でも、残念だけど、そこで本をしょっちゅう買っているか?と聞かれるとやっぱり「ウグゥ……」となってしまうんですよね……。
最近はやっぱり電書とか……Amazonとか……いやなるべく実店舗でも買うようにしてはいるんですけど……
その「リアル店舗」から電子書店の「RtL」に転職した江副。
面白い本をお客様に届けることが好きで本屋勤務していたものの、だんだん本を並べるだけになってしまったのが転職の理由だった。電子書籍ではアイデアも拾ってくれるし企画も通りやすい。
江副の上司も「これからは電子書籍の時代よ!」と意気揚々だ。
江副は「あに丸」のファンで「ハネなくて」残念に思っていた。府川のファンとしても頑張って欲しいと願うのだが……
府川は完全なスランプで、自分がなぜここにいるのか、何をしたいのかすらわからなくなっていた。
「RtL」では、特集のテーマとして「動物×人間」が決定した。
江副は熱心に「あに丸ジャンクション」を推薦した。
評判が良く、ピックアップ10作品の中に選ばれる
しかし、府川は担当が壬生から黒沢に変わり、体育会系が苦手な彼女はますます落ち込んでいく……
黒沢の元には興都館出版の電子書籍担当者から相談に訪れていた。
電子書店の「RtL」から「あに丸」を取り上げたい、その際1巻を無料にしたいという提案だった。
またそれとは別件で大御所漫画家の作品を全巻無料や1〜10巻無料などをやっていきたいという担当者に驚く黒沢。
が、データによると無料公開をした後それを上回る利益が得られることがデータで示されてるという担当者。
府川にその相談をすると、投げやりに「なんでもいい」と答える。府川は出版社への不信を募らせていた。
また全巻無料公開を持ちかけられた大御所三蔵山も驚きを隠せなかった。
しかし提示されたデータを見て電書ならではの売り方に感心し、「読者に楽しんでもらえれば」と快くOKを出す。
10巻まで無料を相談された高畑もその辺りのことはさっぱりわからないから黒沢に任せるという。
電子書籍は一般の漫画とは違い、興味だけで購入するのでどこの雑誌だったか、男性向けか女性向けかほとんど意識しない。
「出版社の雑誌のレーベルが通用しなくなって面白い作品というだけになるのか…」という高畑
黒沢も雑誌の存在感が薄くなると危惧しているが、高畑もまた電子書籍の勢いを感じて『電書映え』する漫画とは、と考え始めていた。
高畑先生、売れっ子なのに勉強熱心!かっこいい!
依然浮上できないでいる府川とラーメンを食べコミュニケーションをはかる黒沢。
店員とも気さくに話をする黒沢に「いいですねすぐに他人とうちとけられてコミュ力高くて…悩みとかなさそう…」という府川。
黒沢は柔道でオリンピックを目指していた頃にスランプになったときの話をする。
3分以上は悩まないことに決めた。
自分の明らかなミスや弱点を確認したら負けたことは忘れていい。
次勝てばいい。
そう決めたのだと。
スランプを抜け出すために基礎練習を増やしたという黒沢に、府川もまた基礎練習としてデッサンなどを始める。
その頃電子書店「RtL」でも動物×人間特集の数字が伸びていて、特に「あに丸ジャンクション」が好評だった。
この作品を推す江副はバナー広告にいいコマなどをピックアップしていた。
「この作家さんってバナー映えするよね。絵力なのかな」
という江副の同僚。
バナー広告を打ったことによって、だんだん「あに丸」がSNSでも話題になってくる
それにより他の電子書店も「あに丸」をトップページに置くようになってきた。
その頃府川はデッサンクラスに通い、高畑もWeb用のコマ割りの研究を行なっていた。
紙媒体でも、Webでも見栄えのするコマ割りは無いかーー。
アシスタントに「見開きゴマこそマンガの命じゃないスか」と言われるが
「やってみなくちゃわかんねえな」と答える高畑。
ここねー!
ここすごくジーンとしました。
無駄になるかもわからない地道な努力。基礎練習とか!そういうものに取り組んでいる人って、わかりにくくてもちゃんと作品に現れたりするんだよなあ!って。大事ですよね……そういうの………。
全電子書籍ストアのトップページに「あに丸」がはられ、完全に「バズ」った「あに丸」
購入者は女性が多く、掲載誌のバイブスでは女性読者の目に入らなかったのかも、という「RtL」スタッフ
男子小学生からのファンレターも「RtL」に届く。
「あに丸」打ち切り以来ずっと府川のツイッターの更新も止まったままで、心配していた江副は府川先生に喜んでもらえるといいなと願う。
黒沢は府川に電書のトップが全て「あに丸」になっていることを伝えるが、府川はそれがすごいことなのかピンとこない。
なぜ紙の単行本が出た時売れなかったんだ、あの時売れてれば連載続けられたのに、と思う府川だが、自分の力不足を何かのせいにしない!と切り替えようとする。それとももう描けないのかー。
黒沢から男子小学生からのファンレターを受け取り驚きとともに喜ぶ府川。
だがなかなか次回作の「芯」が見つからない。
黒沢は先輩の五百旗頭に「早く重版がかかって書店さんに並んでるのを見たら少しは元気になってもらえると思うんですけど…」と報告する。
「自信を失って確信が持てなくなってそこから何かを創るー想像を絶するつらさだよ。
編集者ができるのは1を10に、10を100にすることくらいで、0から1を生む作家のキツさを思うと待つことくらいなんでもないよな」
府川は男子小学生のファンレターを読み返し、久々にツイッターに喜びを書こうとログインすると、電書からの読者たちの感想がたくさん書き込まれていた。その中には、連載が終わったのは残念だけれど次回作への期待でいっぱいだという「RtL」勤務の江副のメッセージも含まれていた。
自分の漫画を待ってくれている人がいることにじんわりと喜びを感じる。
江副は電子書籍は星の光のようなものだと話す。
地球に届く光がそれぞれの星で違うように、読む人にゆっくり届く作品もあるし秒で届く作品もある。
でも
描かれた漫画はすべて誰かの心に届いてる、そう信じてる。
じわじわと、電書の人気が紙にも飛び火し、本屋にも「あに丸」を求める客が増えていた。
とうとう単行本にも重版がかかる。
本屋に並ぶ自分の作品を見て、実感が湧いてきて震える府川。
地元の小さい本屋には流石に置いてなかったものの、ラーメン屋で会計時に「あに丸」が置いてあることに驚く。
客が面白い面白いというので、「地元の小さい本屋」で買ってきたのだという店主。
「今度の連載は本誌で楽しみにしてもらえるよう、絶対に頑張ります…!」
嬉しくて大号泣する府川。
幼い頃、共働きの両親が忙しかったため夕方は近所のラーメン屋でご飯を食べていた。
親に甘えたかったような気がするけどたくさんの漫画誌が私をなぐさめてくれた。
そうだ私は
ラーメン屋でみんなが読む漫画を描きたいんだ
その後。
江副がチェックしていた府川のツイッターに「新連載はじまります!!!」の文字がーー
というお話でした。
11巻には3つのお話が載っていますが、やっぱこれが一番ぐっときました。
本当に0から物語を生み出す漫画家さんって、大変だと思う……
簡単にできることじゃないのに、読者はうっかり「消費」してしまう……。
しかしまた、漫画家さんを奮い立たせるのも「読者」であるという……。
今回は府川のファンである電子書店勤務の江副さんの熱意がいろんなものや人を巻き込んで、届いて、府川先生復活!となった流れがカッコよくてワクワクしました。
小さな想いが大きいうねりになって、何かを動かしたりすることもあるんだなあ……と思えたお話でした。
電子書籍、未だ拒否反応を示す方もいらっしゃいますし長所も短所もあると思います。
にゃんたろーも数年前までは、やっぱり紙だよなあ!って思ってました。
一コマづつとか、色とかつけて動くようにした電書を見て
ほんと死ぬほど怒った……。
あれは冒涜だと思う……。
そして間違えて買ってしまったことある……。
その時はほんと自分を呪いました。
やっぱ漫画は見開き!だと思うんですよね。私も。古い人間なのかもですが。
でも最近はタブレットで見開きで読みやすくなってるし、感覚は紙に近くなってると思います。
自由に拡大できるのも嬉しいところです。
一番大事なのは紙かどうかではなくてそこに描かれている物語なのであって。
あとはライフスタイルなどによって選べばいいだけなんですよね。
まあお互いが共存共栄していければ一番いいんでしょうけど……
今回のお話のような流れが一番理想ですよね。きっと。
いやまーでも現実はなかなかそう上手くは無いんでしょうけども!!
重版出来!6巻でも電子出版の闇……的なエピソードが出てきましたしね。
なかなかまだまだな分野なのかもしれません。
それだけに伸び代もあると思うんですけどね……。
タイムリーな話題としては、違法サイトの漫画村が閉鎖したことによって漫画家さんへの電書の印税が跳ね上がったと言いますが……
もちろん今まで違法サイトで読んでたけど、という人もいるかもですが、ニュースで漫画家さんの苦境を知って「あ、じゃあ電書で買おうかな」って違法サイトは見てなかったけど応援したくなった人もいるんじゃないかなー。どうかなー。
なんにせよ、「0から1を生み出す」漫画家さんには尊敬しかないので、正当な収入と評価を受けられるように願っております……!!
はー。
なんか長くなっちゃった!!
あ、そうそう中田伯画伯とアユちゃんの今後も気になっております。
JK……むむう。
次の重版出来は秋頃!だそうです。楽しみー!
ジーンとした……。
早く素敵な彼女ができると良いな〜〜前カノみたいなのじゃなくて……。
あ、電書をめぐるお話でしたね。
ざっくりストーリーを説明いたしますと……
「あに丸ジャンクション」という漫画が3巻で打ち切りになってしまった漫画家 府川悠を担当することになった黒沢心。
府川は1作目はそこそこヒットしたものの、2作目はあまり人気が出ず、スランプに陥ってしまって1年ほど何も描けないでいる。
黒沢と懇意の書店員河は
「そういうもんよ 2作目のジレンマ1作目は目新しくて評判よい作家でも2作目はパッとしない。飽きるんじゃないかな?みんな、フレッシュな人が好きだから。次から次へと新人作家出てくるでしょ?」
ひどい、と思う黒沢だが、自分も「あに丸」の1巻は買ったのに2巻を買うのを忘れていたことにひどいのは自分だ、としんみりする。
出版界を取り巻く状況も厳しく、河のおすすめ書籍の棚は無くなり、個性的なセレクトが評判の本屋も閉店になるなど、本屋がどんどん「売れる本」だけ置くようになってきていた。
このリアル店舗の閉鎖や無個性化は現実社会と全く同じですね。
東京でも最近本屋の閉店のニュースが相次いで残念です……。
でも、残念だけど、そこで本をしょっちゅう買っているか?と聞かれるとやっぱり「ウグゥ……」となってしまうんですよね……。
最近はやっぱり電書とか……Amazonとか……いやなるべく実店舗でも買うようにしてはいるんですけど……
その「リアル店舗」から電子書店の「RtL」に転職した江副。
面白い本をお客様に届けることが好きで本屋勤務していたものの、だんだん本を並べるだけになってしまったのが転職の理由だった。電子書籍ではアイデアも拾ってくれるし企画も通りやすい。
江副の上司も「これからは電子書籍の時代よ!」と意気揚々だ。
江副は「あに丸」のファンで「ハネなくて」残念に思っていた。府川のファンとしても頑張って欲しいと願うのだが……
府川は完全なスランプで、自分がなぜここにいるのか、何をしたいのかすらわからなくなっていた。
「RtL」では、特集のテーマとして「動物×人間」が決定した。
江副は熱心に「あに丸ジャンクション」を推薦した。
評判が良く、ピックアップ10作品の中に選ばれる
しかし、府川は担当が壬生から黒沢に変わり、体育会系が苦手な彼女はますます落ち込んでいく……
黒沢の元には興都館出版の電子書籍担当者から相談に訪れていた。
電子書店の「RtL」から「あに丸」を取り上げたい、その際1巻を無料にしたいという提案だった。
またそれとは別件で大御所漫画家の作品を全巻無料や1〜10巻無料などをやっていきたいという担当者に驚く黒沢。
が、データによると無料公開をした後それを上回る利益が得られることがデータで示されてるという担当者。
府川にその相談をすると、投げやりに「なんでもいい」と答える。府川は出版社への不信を募らせていた。
また全巻無料公開を持ちかけられた大御所三蔵山も驚きを隠せなかった。
しかし提示されたデータを見て電書ならではの売り方に感心し、「読者に楽しんでもらえれば」と快くOKを出す。
10巻まで無料を相談された高畑もその辺りのことはさっぱりわからないから黒沢に任せるという。
電子書籍は一般の漫画とは違い、興味だけで購入するのでどこの雑誌だったか、男性向けか女性向けかほとんど意識しない。
「出版社の雑誌のレーベルが通用しなくなって面白い作品というだけになるのか…」という高畑
黒沢も雑誌の存在感が薄くなると危惧しているが、高畑もまた電子書籍の勢いを感じて『電書映え』する漫画とは、と考え始めていた。
高畑先生、売れっ子なのに勉強熱心!かっこいい!
依然浮上できないでいる府川とラーメンを食べコミュニケーションをはかる黒沢。
店員とも気さくに話をする黒沢に「いいですねすぐに他人とうちとけられてコミュ力高くて…悩みとかなさそう…」という府川。
黒沢は柔道でオリンピックを目指していた頃にスランプになったときの話をする。
3分以上は悩まないことに決めた。
自分の明らかなミスや弱点を確認したら負けたことは忘れていい。
次勝てばいい。
そう決めたのだと。
スランプを抜け出すために基礎練習を増やしたという黒沢に、府川もまた基礎練習としてデッサンなどを始める。
その頃電子書店「RtL」でも動物×人間特集の数字が伸びていて、特に「あに丸ジャンクション」が好評だった。
この作品を推す江副はバナー広告にいいコマなどをピックアップしていた。
「この作家さんってバナー映えするよね。絵力なのかな」
という江副の同僚。
バナー広告を打ったことによって、だんだん「あに丸」がSNSでも話題になってくる
それにより他の電子書店も「あに丸」をトップページに置くようになってきた。
その頃府川はデッサンクラスに通い、高畑もWeb用のコマ割りの研究を行なっていた。
紙媒体でも、Webでも見栄えのするコマ割りは無いかーー。
アシスタントに「見開きゴマこそマンガの命じゃないスか」と言われるが
「やってみなくちゃわかんねえな」と答える高畑。
ここねー!
ここすごくジーンとしました。
無駄になるかもわからない地道な努力。基礎練習とか!そういうものに取り組んでいる人って、わかりにくくてもちゃんと作品に現れたりするんだよなあ!って。大事ですよね……そういうの………。
全電子書籍ストアのトップページに「あに丸」がはられ、完全に「バズ」った「あに丸」
購入者は女性が多く、掲載誌のバイブスでは女性読者の目に入らなかったのかも、という「RtL」スタッフ
男子小学生からのファンレターも「RtL」に届く。
「あに丸」打ち切り以来ずっと府川のツイッターの更新も止まったままで、心配していた江副は府川先生に喜んでもらえるといいなと願う。
黒沢は府川に電書のトップが全て「あに丸」になっていることを伝えるが、府川はそれがすごいことなのかピンとこない。
なぜ紙の単行本が出た時売れなかったんだ、あの時売れてれば連載続けられたのに、と思う府川だが、自分の力不足を何かのせいにしない!と切り替えようとする。それとももう描けないのかー。
黒沢から男子小学生からのファンレターを受け取り驚きとともに喜ぶ府川。
だがなかなか次回作の「芯」が見つからない。
黒沢は先輩の五百旗頭に「早く重版がかかって書店さんに並んでるのを見たら少しは元気になってもらえると思うんですけど…」と報告する。
「自信を失って確信が持てなくなってそこから何かを創るー想像を絶するつらさだよ。
編集者ができるのは1を10に、10を100にすることくらいで、0から1を生む作家のキツさを思うと待つことくらいなんでもないよな」
府川は男子小学生のファンレターを読み返し、久々にツイッターに喜びを書こうとログインすると、電書からの読者たちの感想がたくさん書き込まれていた。その中には、連載が終わったのは残念だけれど次回作への期待でいっぱいだという「RtL」勤務の江副のメッセージも含まれていた。
自分の漫画を待ってくれている人がいることにじんわりと喜びを感じる。
江副は電子書籍は星の光のようなものだと話す。
地球に届く光がそれぞれの星で違うように、読む人にゆっくり届く作品もあるし秒で届く作品もある。
でも
描かれた漫画はすべて誰かの心に届いてる、そう信じてる。
じわじわと、電書の人気が紙にも飛び火し、本屋にも「あに丸」を求める客が増えていた。
とうとう単行本にも重版がかかる。
本屋に並ぶ自分の作品を見て、実感が湧いてきて震える府川。
地元の小さい本屋には流石に置いてなかったものの、ラーメン屋で会計時に「あに丸」が置いてあることに驚く。
客が面白い面白いというので、「地元の小さい本屋」で買ってきたのだという店主。
「今度の連載は本誌で楽しみにしてもらえるよう、絶対に頑張ります…!」
嬉しくて大号泣する府川。
幼い頃、共働きの両親が忙しかったため夕方は近所のラーメン屋でご飯を食べていた。
親に甘えたかったような気がするけどたくさんの漫画誌が私をなぐさめてくれた。
そうだ私は
ラーメン屋でみんなが読む漫画を描きたいんだ
その後。
江副がチェックしていた府川のツイッターに「新連載はじまります!!!」の文字がーー
というお話でした。
11巻には3つのお話が載っていますが、やっぱこれが一番ぐっときました。
本当に0から物語を生み出す漫画家さんって、大変だと思う……
簡単にできることじゃないのに、読者はうっかり「消費」してしまう……。
しかしまた、漫画家さんを奮い立たせるのも「読者」であるという……。
今回は府川のファンである電子書店勤務の江副さんの熱意がいろんなものや人を巻き込んで、届いて、府川先生復活!となった流れがカッコよくてワクワクしました。
小さな想いが大きいうねりになって、何かを動かしたりすることもあるんだなあ……と思えたお話でした。
電子書籍、未だ拒否反応を示す方もいらっしゃいますし長所も短所もあると思います。
にゃんたろーも数年前までは、やっぱり紙だよなあ!って思ってました。
一コマづつとか、色とかつけて動くようにした電書を見て
ほんと死ぬほど怒った……。
あれは冒涜だと思う……。
そして間違えて買ってしまったことある……。
その時はほんと自分を呪いました。
やっぱ漫画は見開き!だと思うんですよね。私も。古い人間なのかもですが。
でも最近はタブレットで見開きで読みやすくなってるし、感覚は紙に近くなってると思います。
自由に拡大できるのも嬉しいところです。
一番大事なのは紙かどうかではなくてそこに描かれている物語なのであって。
あとはライフスタイルなどによって選べばいいだけなんですよね。
まあお互いが共存共栄していければ一番いいんでしょうけど……
今回のお話のような流れが一番理想ですよね。きっと。
いやまーでも現実はなかなかそう上手くは無いんでしょうけども!!
重版出来!6巻でも電子出版の闇……的なエピソードが出てきましたしね。
なかなかまだまだな分野なのかもしれません。
それだけに伸び代もあると思うんですけどね……。
タイムリーな話題としては、違法サイトの漫画村が閉鎖したことによって漫画家さんへの電書の印税が跳ね上がったと言いますが……
もちろん今まで違法サイトで読んでたけど、という人もいるかもですが、ニュースで漫画家さんの苦境を知って「あ、じゃあ電書で買おうかな」って違法サイトは見てなかったけど応援したくなった人もいるんじゃないかなー。どうかなー。
なんにせよ、「0から1を生み出す」漫画家さんには尊敬しかないので、正当な収入と評価を受けられるように願っております……!!
はー。
なんか長くなっちゃった!!
あ、そうそう中田伯画伯とアユちゃんの今後も気になっております。
JK……むむう。
次の重版出来は秋頃!だそうです。楽しみー!
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