秘密 トップ・シークレット 2010 END GAME (11巻) レビュー2

STORY
薪を救おうとするもの
薪を殺そうとするもの

薪の元に様々な思惑を持つものたちが集まりつつあった。

滝沢と取引をし、レベル5と鈴木の脳のデータを渡す薪。
その「データ」の中身とは?
多くの命を奪った「秘密」の正体とは一体……


薪さんが…… 11巻 秘密 トップ・シークレット

読者がわかるようでわからないギリギリのラインで止めているような気がする……(穿ち過ぎ?)


青木は鈴木の目を通してみた薪の姿を思い返していた

ワインで乾杯する2人の手。
「そうだな まだ少し早かったな」
「あと三年したら」
「完成したら またいこう」
「見にいこう すずき」

薪が手にするあの「写真立て」ーー


鈴木ビジョンの薪さんが美しすぎるというご意見が多々あるようなのですが、薪さんはたいてい綺麗に描かれているので、そこまで特別なものが読み取れないような気も……
唇を見つめているのは鈴木さんではなく青木くんが読唇術のため、かなあ~~。とも思うし……。
でも確かに美しすぎるような気もするーー!!むーー!!!

ただ、総じて幼く見えるような気がします。鈴木さんにとっては薪さんのイメージは大学時代で時がとまっているのかしら。
いや、でもあの「写真」自体がみんな幼いんだよね……たった3年前なのに。30代の3年前なんて大して変わらないはず。

うーむ。どうなのかなー。これは本当に鈴木さんのみ知る……

青木は雪子のもとへと走り、「抜き取られた写真」に写っていた場所について教えて欲しいと頼む。
その「写真」には避暑地のような緑の中で、鈴木と薪と雪子が仲睦まじく写っていたのだ。

薪が行方不明で、早く探し出さないといけない。と頭をさげる青木。

「自分からいなくなった彼をひき戻す権利があなたにあるの?」
「自分で掴んで手繰りよせたその手を今度は私の時のように簡単に放さないと誓えるの?」

雪子のまっすぐな眼差しに青木は「わかりません」と答える

「何故薪さんが突然姿を消したのかそれが俺に何か関係がある事なのか わからないんです」
「あの人が今まで何を考えて何に苦しんでいたのかわからない」

「だから」

「だからききたくて あの人の口からききたくて 薪さんの言葉で」

死んでからMRIで見るのではなく

「だから」

雪子はその写真をとりだし、青木に見せる。
「2059年の7月6日ちょうど今から3年前ね」
この場所に薪がいることを確信する青木。
雪子を抱きしめて何度も礼を言う。

ハッと我にかえる青木に、雪子は「早く出てってくれる?つよし君探さなきゃいけないんでしょ!?」
といい、去っていく青木の足音を聞きながら、自分の男の見る目のなさに深くため息をつくーー。

うーん、見る目がないっていうか、雪子さんの好きな人は薪さんを好きになっちゃうんだね。いかんね。
もう「キ」のつく男たちから離れたほうがいいよ。雪子さん。

しかし、もし、もしも薪さんが死んじゃったらその脳は青木くんが見るの?
見るの前提でいろんな妄想が進んでますが、青木くんが見る可能性はもしかしたら低いんじゃないの?
(警察の重要機密が詰まってるんでしょ?)

雪子が教えてくれた場所は、第九の全国展開の各管区本部建設予定地だと思い至る青木。

鈴木がいた頃にはすでにその計画があったのだ。
そして室長と副室長である薪たちだけ現地を見に行った。

まだ何もない木々の中で思いを馳せた
いつか、いつか「第九」が全国展開するその日を

鈴木と2人でつくる「第九」の未来をーー

鈴木さん&薪さん 11巻 秘密 トップ・シークレット
鈴木さんがカラーで見れて嬉しいと言ってくださったAさんのために描いてみまちた


薪とレベル5のデータを消そうとしている一派は密かにその計画を進めていた。
これ以上の秘密の拡散を阻止するべくーー。

「その地」に。

薪もまた姿を現していたーー。
ざわめく木々の中「鈴木」と親友の名前を呼ぶ薪。

そこに滝沢が現れ、薪についたボタン型カメラを取るように指示する
薪はそのカメラを破壊しーー
「おまえに見せられるのはここまでだ」
「もうついてくるな 岡部」


「きれいなお花畑でカエルの死骸見ちゃったみたいな顔やめろ」っていうタッキー。
せっかく鈴木さんとの思い出に浸っていたのにねえ……(笑)


青木もまた、薪の元へと向かっていた。
途中青木は岡部に連絡を入れるがーー
「手短に言う SATが動いた」
「は?サ…ってあの?特殊急襲部隊?一体…」
「これは我々の想定外だ」
そして青木は事実を伝えられる。

「これは囮捜査だった」

「今までの情報漏洩、車の爆破、夫婦惨殺ーー総ての事件の糸を引く人間が警察内部にいる」
「警視庁警備部 SATを簡単に動かせる階級の人間がーー」

薪はその黒幕をあぶり出すために自ら囮捜査を計画し仕掛けたのだ。
どこの誰がどう動くか網を張って見極め、立件できる証拠をつかむことが目的だったのだ

薪は滝沢と接触している筈ーー
だがしかし、薪からの連絡が途絶えてしまった。
装着していたカメラも外し、行方をくらませたままだと言う岡部。

「どうして薪さんが囮捜査なんて、岡部さんがついていながらとめられなかったのか」という青木に
「お前の家族が犠牲になって、お前が苦しんでいるから、だからだ」
「だからあの人はこんな無茶をしたんじゃないか…っ!」
と叫ぶ岡部。


岡部母さん怒る! 11巻 秘密 トップ・シークレット
言わせたれ言わせたれ!!
とはいえ、すこしみんな青木くんのせいにしすぎているような気もする(^^;)



珍しい!岡部さんが取り乱してる!
歯がゆいよねー。薪さんにとって青木くんが特別であることに本人だけが気がついてない……
しかも「あなたがついていながら」って「お前のせいじゃーーー!!」って言いたくもなります!!

薪の「秘密」を狙っている連中は、逮捕なしに「射殺」するつもりだろうという岡部に、青木は青ざめる。

「薪さんはもう第九に戻らないつもりかもしれん」
「あの人を殺そうとする人間を止めろ」
「あの人がふたたび人を殺してしまわないように」
「第九に戻れなくならないように」

「青木 おまえがあの人を止めるんだ!」
「おまえが 青木!」



岡部母さん!
薪さんとの付き合いは青木くんより4、5ヶ月長いだけなんだけど、その間に色々見て、知って、すごく心配している様子が……。一番辛い時期に薪さんを支えたのは岡部さんだもんね。
でも止めるのは青木くんに託すしかないっていう……
母さんお疲れ様です……うう…。

第九の新しい建物のデザインが、十字架モチーフで人の命の犠牲の上に成り立つ捜査っていうメッセージをつける……っていうのがなんかリアル。そういうの日本のおじさんたち好きそうだわ……。


薪は新しい第九の管区本部で滝沢と対峙していた。

レベル5のデータと鈴木のデータ、そして薪の脳を要求する滝沢。
薪はデータのはいった2つのメディアを置く。

同じ頃、SATも建物を取り囲んでいた。
薪も、同行の男も射殺してかまわないという命令さえ出てーー

薪の持ってきたデータを確認する滝沢。
それはまさしく「カニバリズム事件」の容疑者の脳の映像だった。

「何故」

ウイグル語で滝沢に問いかける薪
「何故この任務を引き受けた?何のために?」

このデータを処分するとチザンメールの民主化が遅れる。事実を公開して真実を世界に知らしめるべきだという薪に、滝沢は笑いを漏らす。
「お前 現実の残酷さや人間の醜さを誰よりも見て知ってるくせにーー時々何も知らない子供みたいに甘ったるいことを真顔で言うよな」

滝沢はデータを破損し、薪に銃口を突きつける。
「自分が正しいと思うことを突き通しておまえはどうなった?」
「愛する日本の警察はお前を殺そうと躍起じゃないか」

「本当に甘ったるい」



その頃第九ではーー
いや。

世界では。

「ウィキリークス・リアル」という告発サイトにある「MRI映像」がアップされ、凄い勢いで視聴されていた。
そこにはあの、チザンメールの処刑法と同じ光景が……
そして何より、殺された人物の顔がーー!

チザンメールの民主化リーダー「ヒラル・アイ」

10年間施設に軟禁されている筈の。
ノーベル平和賞を受賞した筈の。


滝沢が薪を撃ち殺そうとしていたその時、電話が入る。
電話の向こうでは取り乱した様子の人物が何かを叫んでいる
呆然と薪を見る滝沢に……

「今何て言われたか当ててやろうか」
「今すぐウィキ・リアルを開いてその目で見てみろマヌケ!そんなとこ?」
と、不敵に笑う薪。
薪はあらかじめ、データを再生した時点でその画がウィキリークスにアップされるよう細工をしていたのだ。
もう世界中の人間があの画を見ている。

「だれが甘ったるいって?え?滝沢!!」

何人もの犠牲を出してでも、消そうとしていたその「秘密」は、見る見る間に世界中に広がっていくーー



すっごい久々の、薪さんのドヤ顔!!ENDGAMEに入って初めてじゃないか?
狂気に半分足をつっこんだようなドヤ顔ではありますが……!!
久々の、かっこいい薪さん本領発揮ですね!