秘密 Genesis 創世記1
STORY
18歳の薪は、鈴木と運命的な出会いをする。
それは、両親の死の真相を解き明かすためだったーー

もー、ジェネシスは名(迷?)セリフが多すぎてクラクラするわー
薪は10年前の夢を見ていた
重ねられるワイングラス
テーブルに広げられた図面や書類
祝いの席らしい料理に、談笑しあう大人たちーー
「今日はこどもの日だからね 君にもプレゼントだ」
自分の小さな手を握る大きな右手の薬指に光る指輪
優しく頭を撫でる大きな手ーー
夢の中で眠りから覚めた自分が見たものは、燃え盛る室内だった。
「お父さん!?お母さん!?」
リビングへの階段で蹲る自分に差し伸べられる手
「つよし君こっちだ 早く」
父親かと思ったが、それは違う誰かだった。
そこに焼けた柱が倒れ、気を失う「誰か」
このままでは死んでしまうと呼びかける薪
その「誰か」の炎に焼け爛れた顔を目の当たりにしーー
さらに炎に包まれ、崩れ落ちる家ーー
2045年 5月
薪は夢の中で見た「指輪」の紋章を描き起こしていた
その「指輪」の紋章は「東京大学 経済学部 国際思想史学科 又の名を「プレミアム」」の紋章と同じであった。
そのヘッドラウンジの紋章と自分の描いた紋章を見比べる薪。
そして、薪はその「プレミアム」が会員にと望む「鈴木克洋」を探していた。
鈴木の知り合いに呼び出しを頼むが、下の名がわからないためもう一人の鈴木に呼びかけるが
「違う」
「あの顔ではない 次点で合格し心身共に優良 品行方正 将来官僚となり日本を動かす男だ」
「じゃあもう一人の鈴木だな……あいつなら今コンパだよ」
「混播 同じ場所に2種類以上の植物が育つように種子をまくこと」
「字が違う」
「コンパ 学生などの親睦会 主に会費を出しあって飲食等をするコンパニーの略」
絶句する相手
「知識はあるが実地の経験は未だ無い」
わあああーーーー
だめですよ薪さん!「知識はあるが実地の経験は未だ無い」なんておいしいセリフを発しては!!
食べられちゃいますよ!(誰に?主に腐女子に?)
18歳の薪さんはまるでロボットみたいですね。しかも、顔や体型で判断しちゃうのってどうなの薪さん!!!
さては薪さん面食いだな!?
その鈴木の知り合いは薪をコンパ会場のカラオケ屋につれていった。
クイーンの「WE WILL ROCK YOU」を熱唱する様子に
「親睦会なのに何故お互い話しもせず 有料でスタジオを借りて歌の練習を?」という薪
「わーかった「カラオケ」も「実地の経験は未だ無かった」のね」と呆れる知り合い。
鈴木を呼ぼうとするその口を塞いで
「見たらわかる」
その場にいる人間を見渡しーーそのうちのひとりに、目を留める。
「鈴木克洋 18歳」
「関東近郊(おそらく横浜)在住 上昇志向の強く固い中産階級(金融関係)に育ち公立小・中学から有名私立高校を経て東大に一発合格」
「小学校から伸びた高い身長を生かし陸上を中心にスポーツでも活躍 主将を歴任 先輩・後輩・さらに指導者たちとの人脈も幅広く持つ」
「身長186cm 服は古着やサイズの豊富なAtoZですませるが父親の勧めで時計と靴には金を惜しまない」
「それにしてもトニー・マクラウド?最新型だ 学生に買える値段じゃない 東大合格祝いで父親に買ってもらった?」
一気に話す薪を見上げ、言葉を失う一同
「何だ 君…」
呆然とする鈴木の手元の歌本をのぞきこみ、「意外だな」
「親睦会とは名ばかりの下らない性交目的の異性品定め物色の場でこの選曲とは」
鈴木は眉を顰めて薪を見つめた
「で 君は? 何しにここに?」
「歌を唄いに来たようにも俺たちと親睦を深めに来たようにも見えないから」
歌本を置いて立ち上がり、薪の顔を見降ろす。
「性交相手を物色しに?」
睨まれた薪は「君は僕を誰だか……」と問うが
「知ってるよ」
「17歳にしてすでに京大生命科学研究科 博士課程修了そして東大入試主席合格の薪剛!!有名だからな」
「しかし」
「君がどんなに偉かろうが頭が良かろうが君にとっていかにこの場が下らなかろうが、勝手に乗り込んで来て他人の時間をこんな風にぶち壊す権限は君にはない」
「18年間生きてきて最低限の礼儀もマナーも教わらなかったのか。自分の時間が大切なように人の時間も大切だという当たり前の事がわからないのか?」

鈴木さんかっこいいなー。
咄嗟にこういう正論なかなか出てこないですよねー。さすが体育会系部活で主将を務めていた人らしい言い方。こういうところが、単なるお人好しとは一味も二味も違うというか、さすが次席で将来官僚になって日本を動かすと薪さんが思っただけはありますね。(別に青木くんのことを言ってるのではありませんよ……)
薪さん、もしかしてこういうのを怒られたのも生まれて初めてなのではないでしょうか。
そして、また「性交相手を物色しに?」ってそんなおいしいセリフを撒くんじゃありません!!克洋くん!
で、鈴木さんは前から薪さんを知ってはいたのね。いままでずっと一番で来た(であろう)鈴木さんにとっての、初めて自分より頭のいい天才の存在だったのかなあ?だって鈴木さんだって神童とか呼ばれてそうな勢いですよね?
それにしても薪さんひとめでいろんなことわかりすぎ。陸上はともかく小学校から伸びたってことまでわかるの?すげーな。
そういわれた薪はしばらくの沈黙ののち
「すまない」
「…確かに君の言う通りだ。みんなにもせっかくの会合に水をさしてすまなかった」
素直な反応に言葉に詰まる鈴木だったが「ただ、僕はただ君にコレを…」と紙を差し出す薪の手を払い、
「わからないのか?君の話は聞きたくないと言ってるんだ」
「ちなみに俺の身長は185cm 君の仕入れた情報のソースはいい加減な物ばかりで聞いていてとても不愉快だった」
「わかったら帰れ これ以上俺逹の邪魔をするな!」
と怒鳴りつけた。
風変わりな薪の登場で盛り下がるコンパ。
「泣いてたよね あのコ」
「いや泣いちゃいなかった最後ウルウルしてたけどこらえてた」
自業自得だ、頭良すぎて変人になった部類だなどと言い合うが女子達は
「でも…一応謝ってたよね」
「何だよ 俺のせいかよ」
「…いやもちろん鈴木君の方が正論なんだけどさ」
「でもちょっと………」
「可愛かったよねェ………?」
「だよね?女の子でもめったにないよね あれ?」
「私ついつい見とれちゃってさー!泣きそーな顔が超きれーでビスクドールみたいだった」
と姦しく騒ぐのだった。
薪を連れてきた友人は「鈴木のせいじゃない」となぐさめつつ、「あいつがおまえに渡そうとしてた…」と落としていった紙を差し出す
「何コレ」
「さあ 何かのマークか?」
カラオケはよくわかってないけどコンパが異性品定めの会だとはわかっている薪さん……。なんで?
……京大でも誘われなかったのか誘いに乗らなかったのか、よくわかりませんが、カラオケもコンパもしたことないと。ふむふむ。
そして女の子たちのあの反応。
やっぱり薪さんは女子達にキャーキャーいわれて、見られてしまう顔っていうのは昔っからそうなのですね。
そりゃそうだよねえ。私だって見ちゃうよ。
鈴木は薪の見せた、自分の無礼さに自分が一番驚いたような顔が気になっていた。
身体測定で186cmと言われ、驚く。4月に計った時には185cmだったのだ。
薪にあのとき「君の仕入れた情報のソースはいい加減だ」と怒ったのに……
友人の買い物につきあいながら、薪に言われたことを思い返す鈴木。
「AtoZじゃない 俺はAtoZは2着しかない!通販の方がでかいサイズが充実してるんだ」
まさか、信じられない
あの膨大な情報に情報源は全くなかったんだ
あいつは人が仕入れた情報を集めたのではなく総てあの場で初見でオレを見て観察・推理してあれだけの分析をーー
AtoZっていうのはGAPみたいな感じなのかしら?
鈴木さん、体がっちりしてるもんね。サイズも大きくないとね。体重も78kgってけっこう重め。筋肉質ですね。
でも陸上ならもうちょっとがっちりしてないほうが有利なんじゃないか……?種目にもよるか。何してたんだろ。
サイズがないってほどでもない気もしますが、どうなんでしょう……?
185cmの知り合いは普通にLサイズを着ていたような気がする。
そしてですねー、プレミアムについてなんですけど!
東大って国の学校なのであんなすごい建物勝手に建てたりはできないですよ!!多分!
意外とその辺り、日本の公立の学校はシビアだと思いまふ……。まあまたそもそも論なんですけどね……
でも気になる……
冒頭の出会いを細かく描いたせいで長くなったので分けちゃいます。
まだ全然進んでないけど、続く……
18歳の薪は、鈴木と運命的な出会いをする。
それは、両親の死の真相を解き明かすためだったーー

もー、ジェネシスは名(迷?)セリフが多すぎてクラクラするわー
薪は10年前の夢を見ていた
重ねられるワイングラス
テーブルに広げられた図面や書類
祝いの席らしい料理に、談笑しあう大人たちーー
「今日はこどもの日だからね 君にもプレゼントだ」
自分の小さな手を握る大きな右手の薬指に光る指輪
優しく頭を撫でる大きな手ーー
夢の中で眠りから覚めた自分が見たものは、燃え盛る室内だった。
「お父さん!?お母さん!?」
リビングへの階段で蹲る自分に差し伸べられる手
「つよし君こっちだ 早く」
父親かと思ったが、それは違う誰かだった。
そこに焼けた柱が倒れ、気を失う「誰か」
このままでは死んでしまうと呼びかける薪
その「誰か」の炎に焼け爛れた顔を目の当たりにしーー
さらに炎に包まれ、崩れ落ちる家ーー
2045年 5月
薪は夢の中で見た「指輪」の紋章を描き起こしていた
その「指輪」の紋章は「東京大学 経済学部 国際思想史学科 又の名を「プレミアム」」の紋章と同じであった。
そのヘッドラウンジの紋章と自分の描いた紋章を見比べる薪。
そして、薪はその「プレミアム」が会員にと望む「鈴木克洋」を探していた。
鈴木の知り合いに呼び出しを頼むが、下の名がわからないためもう一人の鈴木に呼びかけるが
「違う」
「あの顔ではない 次点で合格し心身共に優良 品行方正 将来官僚となり日本を動かす男だ」
「じゃあもう一人の鈴木だな……あいつなら今コンパだよ」
「混播 同じ場所に2種類以上の植物が育つように種子をまくこと」
「字が違う」
「コンパ 学生などの親睦会 主に会費を出しあって飲食等をするコンパニーの略」
絶句する相手
「知識はあるが実地の経験は未だ無い」
わあああーーーー
だめですよ薪さん!「知識はあるが実地の経験は未だ無い」なんておいしいセリフを発しては!!
食べられちゃいますよ!(誰に?主に腐女子に?)
18歳の薪さんはまるでロボットみたいですね。しかも、顔や体型で判断しちゃうのってどうなの薪さん!!!
さては薪さん面食いだな!?
その鈴木の知り合いは薪をコンパ会場のカラオケ屋につれていった。
クイーンの「WE WILL ROCK YOU」を熱唱する様子に
「親睦会なのに何故お互い話しもせず 有料でスタジオを借りて歌の練習を?」という薪
「わーかった「カラオケ」も「実地の経験は未だ無かった」のね」と呆れる知り合い。
鈴木を呼ぼうとするその口を塞いで
「見たらわかる」
その場にいる人間を見渡しーーそのうちのひとりに、目を留める。
「鈴木克洋 18歳」
「関東近郊(おそらく横浜)在住 上昇志向の強く固い中産階級(金融関係)に育ち公立小・中学から有名私立高校を経て東大に一発合格」
「小学校から伸びた高い身長を生かし陸上を中心にスポーツでも活躍 主将を歴任 先輩・後輩・さらに指導者たちとの人脈も幅広く持つ」
「身長186cm 服は古着やサイズの豊富なAtoZですませるが父親の勧めで時計と靴には金を惜しまない」
「それにしてもトニー・マクラウド?最新型だ 学生に買える値段じゃない 東大合格祝いで父親に買ってもらった?」
一気に話す薪を見上げ、言葉を失う一同
「何だ 君…」
呆然とする鈴木の手元の歌本をのぞきこみ、「意外だな」
「親睦会とは名ばかりの下らない性交目的の異性品定め物色の場でこの選曲とは」
鈴木は眉を顰めて薪を見つめた
「で 君は? 何しにここに?」
「歌を唄いに来たようにも俺たちと親睦を深めに来たようにも見えないから」
歌本を置いて立ち上がり、薪の顔を見降ろす。
「性交相手を物色しに?」
睨まれた薪は「君は僕を誰だか……」と問うが
「知ってるよ」
「17歳にしてすでに京大生命科学研究科 博士課程修了そして東大入試主席合格の薪剛!!有名だからな」
「しかし」
「君がどんなに偉かろうが頭が良かろうが君にとっていかにこの場が下らなかろうが、勝手に乗り込んで来て他人の時間をこんな風にぶち壊す権限は君にはない」
「18年間生きてきて最低限の礼儀もマナーも教わらなかったのか。自分の時間が大切なように人の時間も大切だという当たり前の事がわからないのか?」

鈴木さんかっこいいなー。
咄嗟にこういう正論なかなか出てこないですよねー。さすが体育会系部活で主将を務めていた人らしい言い方。こういうところが、単なるお人好しとは一味も二味も違うというか、さすが次席で将来官僚になって日本を動かすと薪さんが思っただけはありますね。(別に青木くんのことを言ってるのではありませんよ……)
薪さん、もしかしてこういうのを怒られたのも生まれて初めてなのではないでしょうか。
そして、また「性交相手を物色しに?」ってそんなおいしいセリフを撒くんじゃありません!!克洋くん!
で、鈴木さんは前から薪さんを知ってはいたのね。いままでずっと一番で来た(であろう)鈴木さんにとっての、初めて自分より頭のいい天才の存在だったのかなあ?だって鈴木さんだって神童とか呼ばれてそうな勢いですよね?
それにしても薪さんひとめでいろんなことわかりすぎ。陸上はともかく小学校から伸びたってことまでわかるの?すげーな。
そういわれた薪はしばらくの沈黙ののち
「すまない」
「…確かに君の言う通りだ。みんなにもせっかくの会合に水をさしてすまなかった」
素直な反応に言葉に詰まる鈴木だったが「ただ、僕はただ君にコレを…」と紙を差し出す薪の手を払い、
「わからないのか?君の話は聞きたくないと言ってるんだ」
「ちなみに俺の身長は185cm 君の仕入れた情報のソースはいい加減な物ばかりで聞いていてとても不愉快だった」
「わかったら帰れ これ以上俺逹の邪魔をするな!」
と怒鳴りつけた。
風変わりな薪の登場で盛り下がるコンパ。
「泣いてたよね あのコ」
「いや泣いちゃいなかった最後ウルウルしてたけどこらえてた」
自業自得だ、頭良すぎて変人になった部類だなどと言い合うが女子達は
「でも…一応謝ってたよね」
「何だよ 俺のせいかよ」
「…いやもちろん鈴木君の方が正論なんだけどさ」
「でもちょっと………」
「可愛かったよねェ………?」
「だよね?女の子でもめったにないよね あれ?」
「私ついつい見とれちゃってさー!泣きそーな顔が超きれーでビスクドールみたいだった」
と姦しく騒ぐのだった。
薪を連れてきた友人は「鈴木のせいじゃない」となぐさめつつ、「あいつがおまえに渡そうとしてた…」と落としていった紙を差し出す
「何コレ」
「さあ 何かのマークか?」
カラオケはよくわかってないけどコンパが異性品定めの会だとはわかっている薪さん……。なんで?
……京大でも誘われなかったのか誘いに乗らなかったのか、よくわかりませんが、カラオケもコンパもしたことないと。ふむふむ。
そして女の子たちのあの反応。
やっぱり薪さんは女子達にキャーキャーいわれて、見られてしまう顔っていうのは昔っからそうなのですね。
そりゃそうだよねえ。私だって見ちゃうよ。
鈴木は薪の見せた、自分の無礼さに自分が一番驚いたような顔が気になっていた。
身体測定で186cmと言われ、驚く。4月に計った時には185cmだったのだ。
薪にあのとき「君の仕入れた情報のソースはいい加減だ」と怒ったのに……
友人の買い物につきあいながら、薪に言われたことを思い返す鈴木。
「AtoZじゃない 俺はAtoZは2着しかない!通販の方がでかいサイズが充実してるんだ」
まさか、信じられない
あの膨大な情報に情報源は全くなかったんだ
あいつは人が仕入れた情報を集めたのではなく総てあの場で初見でオレを見て観察・推理してあれだけの分析をーー
AtoZっていうのはGAPみたいな感じなのかしら?
鈴木さん、体がっちりしてるもんね。サイズも大きくないとね。体重も78kgってけっこう重め。筋肉質ですね。
でも陸上ならもうちょっとがっちりしてないほうが有利なんじゃないか……?種目にもよるか。何してたんだろ。
サイズがないってほどでもない気もしますが、どうなんでしょう……?
185cmの知り合いは普通にLサイズを着ていたような気がする。
そしてですねー、プレミアムについてなんですけど!
東大って国の学校なのであんなすごい建物勝手に建てたりはできないですよ!!多分!
意外とその辺り、日本の公立の学校はシビアだと思いまふ……。まあまたそもそも論なんですけどね……
でも気になる……
冒頭の出会いを細かく描いたせいで長くなったので分けちゃいます。
まだ全然進んでないけど、続く……
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