青木くんの強さについて
青木くんの強さ=アンパンマンの強さ 説
………またふざけやがってと思われるかもしれませんが、にゃんたろー大真面目です!!
今回のメロディで、珍しく薪さんが他者に向かって青木くんについて語ってましたが。
薪さんが思っている内容っていうのは、実は本編からそんなに変わってないんですよね。
3巻のチャッピーのときも、青木くんのそれにふれて証拠を改ざんしてあげたり。
4巻も自らを犠牲にしてまで、雪子さんを助けようとする青木くんに衝撃をうけたり(まあ別の意味もあっただろうけど)
一番はモノローグだけど、7巻ですよね。
あの卑怯な大臣のように
無関心な一般の人々のように
嘆き悲しむだけの僕のように
どうしておまえだけが「そう」割り切って考えられないのか
他人の苦しみをいつまでも自分の苦しみのように考え続けるのか
「どうせ他人事だ」と切り捨てて自分の生活を守ることをまず考えられないのか
どうして
いつもいつも いつも
青木
そんな生き方では、自分を護ろうとして死んだ鈴木さんみたいになると続くんだけど、鈴木さんはちょっと青木くんの強さとは違うような気がする……。これはまたそのうち。
あと、12巻ですね
毎日後悔しない筈はない 自分を責めない筈はない
仕事をそして僕をのろう気持ちがまったくないわけではない筈なのに
この男はいつも
いつもいつも
いつも、他人を責めたりせずに微笑んでいる青木くん。
そして今回!
青木がどんな凄惨な過去を生きたかこの男は知らない
あいつは人前で傷ついた顔をしないからわからない
「人を傷つけるおまえより ただ自分だけが刺されて倒れることを選ぶ青木の方がおまえよりずっと強い」
青木くんの優しい強さはずっと変わってないんですよね。
薪さんはそこがたまらなく好きなんだと思います。
そしてその強さは
ジャックとエレナシリーズのジャックのものでもあり
「どうしてあんたは自分のことより人のことを先に考えられるんだ」
輝夜姫の碧のものでもあり
「一万人に一人でもいい ちゃんと愛されて許されて信じられて鬼が人間に戻れたら少しずつ少しずつ戻れたら…そしたら(自分は鬼に100万回殺されても)いいよ」
ずっと清水先生が投げかけている、問いの答えの一つなんでしょうね。
月の子は、それがアートの最後の決断だったのかなーと思うものの、あれはあれで最高のエゴイズムだなと思うので外す。そしてジャックは元は殺人ロボットだったはずなんだけど……
そしてなぜアンパンマンというヒーローが生まれたか、ご存知の方も多いかと思うのですが
作者のやなせたかしさんは、ヒーローが正義の味方といいつつ敵を殺したり、建物を破壊したりすることに疑問をもっていたそうです。ヒーローの活躍を別の面から見たら、泣いている人がいる。
そして誰も傷つけたりしない、絶対的な正義は何かと考えたところ
「お腹が空いている人に、自分の身をきって食べ物をあげられる人」
だと思ったんだそうです。
アンパンマンは、自分の顔をあげると力が出なくなっちゃうのですがそれでも誰かに顔を食べさせることを躊躇しません。
やなせさんは、それこそが正義なんじゃないかと思って、アンパンマンを作ったそうです。
戦争体験者のやなせさんは、やはり「飢え」がかなり辛かったそうでそこからの発想でもあるみたいですね。
そう思うと、青木くんの強さの定義はアンパンマンのそれと酷似している。
あ、そうそう。薪さんがいないと青木くん何回か死んでるって前レビューに書きましたが、それはつまり薪さんがジャムおじさんだからか……。なんか納得。

私そのうち薪さんファンから殺られてしまうかもしれない……
でもこんな優しさっていうのは、他にも作家の村上春樹さんのスピーチも見られる。
「高くて硬い壁と、壁にぶつかって割れてしまう卵があるときには、私は常に卵の側に立つ」
そう、壁がどんな正しかろうとも、その卵がどんな間違っていようとも、私の立ち位置は常に卵の側にあります。何が正しくて何が間違っているか、何かがそれを決めなければならないとしても、それはおそらく時間とか歴史とかいった類のものです。どんな理由があるにせよ、もし壁の側に立って書く作家がいたとしたら、その仕事にどんな価値があるというのでしょう。
この「本当の優しさ、強さとは」というのは人類にとって普遍的な答えのない問いの一つで。
その答えを、清水先生は作品の中で探し、提示しようとしていらっしゃるのではないかと思いました。
そんなわけで!青木くんの強さはアンパンマンの強さと同じであると、にゃんたろーは思ったりしたのです!
でも現実問題としては、そんな悠長なことを言っていたらいくつ命があっても足りないですよねー。
にゃんたろーはそんな優しくも強くも心根が美しくもないのでたまには拳を握って立ち上がってしまう派。
凡人ですんません。
………またふざけやがってと思われるかもしれませんが、にゃんたろー大真面目です!!
今回のメロディで、珍しく薪さんが他者に向かって青木くんについて語ってましたが。
薪さんが思っている内容っていうのは、実は本編からそんなに変わってないんですよね。
3巻のチャッピーのときも、青木くんのそれにふれて証拠を改ざんしてあげたり。
4巻も自らを犠牲にしてまで、雪子さんを助けようとする青木くんに衝撃をうけたり(まあ別の意味もあっただろうけど)
一番はモノローグだけど、7巻ですよね。
あの卑怯な大臣のように
無関心な一般の人々のように
嘆き悲しむだけの僕のように
どうしておまえだけが「そう」割り切って考えられないのか
他人の苦しみをいつまでも自分の苦しみのように考え続けるのか
「どうせ他人事だ」と切り捨てて自分の生活を守ることをまず考えられないのか
どうして
いつもいつも いつも
青木
そんな生き方では、自分を護ろうとして死んだ鈴木さんみたいになると続くんだけど、鈴木さんはちょっと青木くんの強さとは違うような気がする……。これはまたそのうち。
あと、12巻ですね
毎日後悔しない筈はない 自分を責めない筈はない
仕事をそして僕をのろう気持ちがまったくないわけではない筈なのに
この男はいつも
いつもいつも
いつも、他人を責めたりせずに微笑んでいる青木くん。
そして今回!
青木がどんな凄惨な過去を生きたかこの男は知らない
あいつは人前で傷ついた顔をしないからわからない
「人を傷つけるおまえより ただ自分だけが刺されて倒れることを選ぶ青木の方がおまえよりずっと強い」
青木くんの優しい強さはずっと変わってないんですよね。
薪さんはそこがたまらなく好きなんだと思います。
そしてその強さは
ジャックとエレナシリーズのジャックのものでもあり
「どうしてあんたは自分のことより人のことを先に考えられるんだ」
輝夜姫の碧のものでもあり
「一万人に一人でもいい ちゃんと愛されて許されて信じられて鬼が人間に戻れたら少しずつ少しずつ戻れたら…そしたら(自分は鬼に100万回殺されても)いいよ」
ずっと清水先生が投げかけている、問いの答えの一つなんでしょうね。
月の子は、それがアートの最後の決断だったのかなーと思うものの、あれはあれで最高のエゴイズムだなと思うので外す。そしてジャックは元は殺人ロボットだったはずなんだけど……
そしてなぜアンパンマンというヒーローが生まれたか、ご存知の方も多いかと思うのですが
作者のやなせたかしさんは、ヒーローが正義の味方といいつつ敵を殺したり、建物を破壊したりすることに疑問をもっていたそうです。ヒーローの活躍を別の面から見たら、泣いている人がいる。
そして誰も傷つけたりしない、絶対的な正義は何かと考えたところ
「お腹が空いている人に、自分の身をきって食べ物をあげられる人」
だと思ったんだそうです。
アンパンマンは、自分の顔をあげると力が出なくなっちゃうのですがそれでも誰かに顔を食べさせることを躊躇しません。
やなせさんは、それこそが正義なんじゃないかと思って、アンパンマンを作ったそうです。
戦争体験者のやなせさんは、やはり「飢え」がかなり辛かったそうでそこからの発想でもあるみたいですね。
そう思うと、青木くんの強さの定義はアンパンマンのそれと酷似している。
あ、そうそう。薪さんがいないと青木くん何回か死んでるって前レビューに書きましたが、それはつまり薪さんがジャムおじさんだからか……。なんか納得。

私そのうち薪さんファンから殺られてしまうかもしれない……
でもこんな優しさっていうのは、他にも作家の村上春樹さんのスピーチも見られる。
「高くて硬い壁と、壁にぶつかって割れてしまう卵があるときには、私は常に卵の側に立つ」
そう、壁がどんな正しかろうとも、その卵がどんな間違っていようとも、私の立ち位置は常に卵の側にあります。何が正しくて何が間違っているか、何かがそれを決めなければならないとしても、それはおそらく時間とか歴史とかいった類のものです。どんな理由があるにせよ、もし壁の側に立って書く作家がいたとしたら、その仕事にどんな価値があるというのでしょう。
この「本当の優しさ、強さとは」というのは人類にとって普遍的な答えのない問いの一つで。
その答えを、清水先生は作品の中で探し、提示しようとしていらっしゃるのではないかと思いました。
そんなわけで!青木くんの強さはアンパンマンの強さと同じであると、にゃんたろーは思ったりしたのです!
でも現実問題としては、そんな悠長なことを言っていたらいくつ命があっても足りないですよねー。
にゃんたろーはそんな優しくも強くも心根が美しくもないのでたまには拳を握って立ち上がってしまう派。
凡人ですんません。
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